神喰いたちのゴールデンウィーク   作:秋ピザ

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今回ロミオはまったく関係ない。だがタイトルにしっかり登場する。
あと今回はあとがきの説明がないです。書くネタがないです。

今回はケルベロスとの戦闘に突入する話なんで、中途半端かも。
それでは本編へレッツゴー。


ロミオのゴールデンウィーク

「さて、今のところケルベロスが最後に出たってのはここだけど………痕跡はやっぱ見付かんないな………」

 

俺はケルベロスを追う途中、ふとそんなことを呟いた。

五時間くらい前から探してるが、いまだに痕跡すら見付からない。

しかもとうとうここが最後の目撃場所だってのにここにも痕跡がない。

あぁ、ケルベロスよ、さっさと出てきてくれよもう………じゃねーと帰れねーよ…

そんな願いも虚しく、再びヘリで移動することになった。

今度の移動先はエイジスという所。昔はエイジス計画って壮大な計画の裏で別の計画があったらしいけど良く分からん。

確かあそこにはアラガミを誘き寄せる奴があったんだよな。

もしかしたらそこに居るかもしれない。

運が良ければ先手を取ることも出来るだろう。運が良ければだが。

とりあえず分の悪い賭けはしないことにして、俺たちはヘリでエイジスへと向かう。

 

さて、しばらくはヘリでの移動だが、こんなときは基本みんなのんびりと過ごしている。

任務の前とは言え気を張り詰め過ぎるのも良くないから、という方針だ。

まぁ他の支部では間逆なところもあったりするのは別の話。

ちなみに俺は移動中、基本的に新たなバレットを作っている。

なんとそれをコンピューター上の計算でシミュレート出来るシステムもあるのでそれが楽しいのなんの。

通常なら使い道の無いようなバレットを作るのは楽しいよ。

当てたら十字を作るバレットとか、いくつもの回転を合わせて不思議なナニカを作り出すバレットとか、きりもみ弾に追従するレーザーをいくつも付けて面白いことになるバレット、意味もなく星を描くバレット………語り始めると際限がない。

それくらいに俺は暇な時間をバレット製造に回しているのだ。

ただ、時にこれで作ったバレットがたまたまキチガイ染みて強いバレットということもあるから侮れないが。

例えばその一例…【花火弾】。ある一定の状況でしか使えないがかなり楽しい。

まず当てるとレーザーが上に飛んでいく。そしてそれが消えると下に落ちて爆発。それに紛れてもう一度上昇して再びの爆発…そんなやつだ。

あとはかなりヤバいやつだが【殺戮の光】。名前はコウタさんと一緒に任務に行ったとき、敵が多かったので使うと敵があっという間に消えたから。仲間を巻き添えに。

ちなみに神機のバレットは神機使いや人にダメージを与えない。その理由は知らないが、どうやらアラガミにダメージを与えられる代わりそれ以外にダメージを与えられないらしい。

で、問題のそのバレットなんだが………発射と同時に多少上昇し、無差別に全包囲攻撃をする。

回転速度と角度の違う球体から放射されるエネルギーの奔流で味方もろとも敵を消し飛ばす………そんなことから【殺戮の光】なんて名前が付いた。

あとは………ん?俺のバレットの話は飽きた?仕方ない。ならば仲間の話をしよう。

まずはジュリウス。このブラッドにおいて一番ピクニックで、書類作業に強い人だ。正直頭があがらない。

次にシエル。作戦を建てるのは基本彼女。ピンチのフォローを良くしてくれるので本当に頭があがらない。

最後にナナ。いつも敵を引き付けてくれるし火力も高いから本当の本当に頭がまったくあがらない。

あれ?俺誰にも頭上がらなくね?てか隊長の筈なのに書類作業も、作戦立案もやってないな…

まぁ、前に二人に『得意だから任せろ。隊長は戦ってくれればいい』と言われたしな。ただ正直ちょっとプライドが傷付いた気がしなくもない。

 

いやでも俺はそもそもがそんな良い所の育ちでもないからね。それほど頭が良い訳じゃないし。適材適所…だっけ?

とにかくそういうことだ。

んじゃ、俺は俺の仕事をしますかね………任務開始だ。

 

 

 

ヘリがエイジスの屋上にあるヘリポートに降り立つと、そこでいきなり異質なものが目に入った。

なんと、まるで食い破られたかのような大穴が空いているのだ。

どうやらケルベロスはここに居るようだ?

そう決められる理由?簡単さ、このエイジスはアラガミを寄せ付けない装甲…【対アラガミ装甲】で出来ているんだ。

もちろん、中にアラガミが現れないように全体的に。

だがどういう訳かケルベロスだけはコイツを破ってしまえる。

いやー、エイジス計画なんて物がなくて良かったよ。じゃなきゃ多くの人が死んでただろうしね。ケルベロスのせいで。

とにかく今は人類が生存する要の存在である対アラガミ装甲を破れるケルベロスを喰らって無くしてしまわないとな。

俺はインカムで極東支部へ連絡を送る。突入の合図だ。

俺は時々これを忘れるため、オペレーター(ヒバリさん以外にも数人のオペレーターが極東には居る)の人にちょっと怒られたりする。

「あー、ブラッド1より極東支部へ。エイジスの上の方の装甲に大穴を発見。恐らくケルベロスと思われる。反応は無いが痕跡を調べるため突入する」

 

あ、ちなみにブラッド1というのは俺のコードネームである。

何故そうしてるかって?いや、カッコいいだろ?それだけさ。

『了解。それではサポートを開始させて頂きます』

 

今回のオペレーターであるウララちゃん(極東の新人オペレーター。基本的に経験を積ませるため俺達のような任務に失敗しても撤退出来る程度には強い隊のサポートが現在の仕事)のその声と共に、三人に合図をして大穴から飛び降りた。

 

その途中、何故か何らかの金属音に近いものが聞こえて来たが………まさかあの時の二人がまた居るとか?

居たなら任務終了後にでも礼を言っとかないとな。

そんな思考の間に地面が近付いていたので足を上手く曲げることで衝撃を吸収する。まぁ一般人がやると足が折れるが神機使いの体はアラガミの突進を喰らってもものともしないほど強靭なので問題ない。

さて、ケルベロスは………居たか。

「あれがケルベロス………目がチカチカするような色をしているな」

 

ジュリウスが初めて見たケルベロスにそんな感想を呟いた。

確かに赤青黒は目に悪そうだ。

「先手を取って撃ってみますか?」

 

俺が無駄な事を考えている合間にも、シエルが神機を銃形態に変え、ケルベロスに照準を合わせている。

俺はそれにGOサインを出し戦闘を開始しようとしたが、それは突然ケルベロスが動いた事で失敗する。

狙撃弾の弾速は恐ろしく速いから避けるのはキツい筈だが…まさかケルベロス以外に何か来たか?

………ぬ、あれは例の神機使いたち………まさかケルベロスを追っているのだろうか。

まぁ、ここは二人に協力するのが良いだろう。

「ジュリウス!とりあえずブラッドアーツを空撃ちして二人にバースト(神機を捕食形態というアラガミを喰うモードにし、それでアラガミを喰らうことでなる状態。ジュリウスは血の力でそれをブラッドアーツと共に発生させられる)を掛けてやってくれ!シエルは援護中心で頼む!ナナは俺と一緒に接近して殴れ!」

 

素早く全員に指示を出しつつケルベロスに接近する。

そして神機の間合いから少し遠い程度のところに着くと同時、神機を振るう。

するとその刀身からオーラの刃が飛んで行き、ケルベロスの後ろ足を切り裂く。

それによりケルベロスに存在を確認されるが、俺はそれを気にせずにさらに追加で数度のオーラの刃を当てて離れる。

これはロングブレードのブラッドアーツの一種で、【ソニックキャリバー】と呼ばれる物だ。

このソニックキャリバーは神機を振るう瞬間に神機の中のオラクル細胞を活性化、エネルギーを放出してそれに剣撃で指向性を持たせる。

すると刃が飛んでいくという仕組みのブラッドアーツだ。全部サカキ博士に教えてもらったことだがな。

「ナナ!一発キツいのお見舞いしてやれ!」

 

「りょーかーい!」

 

俺は説明の傍らナナに指示を出し、ケルベロスにブラッドアーツを喰らわせる。

その間にも俺は攻撃する。

ただ、今回は離れるのを挟まずひたすら攻撃だ。

それが出来る理由はナナの持つ血の力…まぁ、ざっくり言うと囮能力にある。ナナがブラッドアーツを使うと敵を引き付けられる。だからそれを好機に攻め込めるのだ。

「GRAAA!」

 

ただ、ケルベロスも一方的にやられるわけではないのか、ケルベロスはその前足で前方を切り裂く。

だがその時すでに俺は距離を取っていたためそれは命中せず、逆に隙となって俺たちに攻撃のチャンスを与えてくれた。

隙を狙ってジュリウスたちやさっきから戦っていた神機使い二人も接近し、ケルベロスを二度ほど切りつける。

そして最後に青い神機使いのチャージクラッシュが顔面に決まると、ケルベロスの顔面が砕け、内面が露出する。

結合崩壊だ。まぁ………対アラガミではここからが正念場だがな。

アラガミは結合崩壊すると、その部位が弱くなったりそこを使えなくなったりするのだが……その代わり、厄介な状態になるのだ。

それは活性化。怒りでアラガミが大幅に強化される状態。

「GR…………GRAAAAAAAAAAAA」

 

ケルベロスは怒りや憎悪の感情を込めたような雄叫びを揚げ、こちらを睨み付けてくる。

さて…出来ればこの活性化を誰も欠けずに切り抜けたいもんだね。

 

俺は神機を振るう。

そしてそれにより現れたソニックキャリバーのエネルギー刃を合図にするかの如く………ケルベロスはこちらへ向かってきた。

さぁ、第2ラウンドの始まりだ。

 

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