スッと気持ちの悪いほどナイフが少年へ突き刺さった。
「うぅ…ゴホッ…」
その声を聞くと同時に少年の顔を見ると口の回りから大量の血を流していた。その目はもう光をともしておらず、おそらく少年の命はもうすぐ消えてしまうのだろう…
私が少年に致命傷を与えた。
私が少年と戦ったから少年は…
私のせいで少年は…
私が少年を…殺した…
この考えに行き着いた瞬間、肉を断つ感触がよみがえってきた。
(なにこれ…気持ち悪い……気持ち悪い…きもちわるい…きもちわるい…キモチワルイ、キモチワルイ、キモチワルイ、キモチワルイキモチワルイキモチワルイ――――)
「うぅ…」
なにか口の中から温かく酸っぱいものが流れ込んでくる。
思わずそれを吐き出した…
それから何分にも何十分かにも感じられる時間が過ぎれば今いる空間にいる子供の人数は半分以下に減っていた。
(勝敗がつかなかったペアもいたのだろうか)
などと考えていると、
「これでテストは終了だ。よくやった!お前たちは選ばれた人間だ。だが忘れるな‼ お前たちは我らのおかげで生き延びることができているということを!」
そういうと男はどこかへ去っていった…
(もしかして私、精霊としてじゃなくて、捨て子みたいな感じで捕まったのかな?なら天使とかはまだ使わない方がいいのかも…)
‥と、考えていると、ある男が
「これからお前たちを新たな部屋につれていく。遅れずについてこい」
そういうと男はすぐに歩き始めた。残っていた子供たちの中の一人が駆け足でその男についていこうとしたのを見て残った人たちも少しずつついていき私もその流れの中に入っていった。
2~3分歩くと先導していた男が止まってこちらを振り返り、
「これからお前たちに新しい名を与える。」
(こんなところにいるんだから、まっとうな名前はもらえないんだろうなぁ)
なんて私が思っていると、男は前にいた子から順番に『被験体1』『被験体2』…と順につけていき私は『被験体14』という名前になった。
(はぁやっぱりろくな名前をもらえなかった…)
そうしているうちに『被験者32』という名で最後だったのか男が、
「これからお前たちの名前は先程の与えられたものだ。以後名前を聞かれたときはこの名前を名乗るように」
そう言って男は近くの部屋の扉を開けて
「ここが、お前たちの部屋だ。今は狭いだろうが…まぁこれから広くなっていくだろう。」
そういうと男は部屋の外に出ていった。
そうして部屋の中を見渡してみたが確かに狭い。
その後の言葉はどういうことだろう…そんなことをを思いながら近くの部谷の角で私は横になり、
(今日も色々とあったな…これからもまた誰かを殺さなければいけないのだろうか?)
そんなことをを思いながら私は眠りについた。
「おい!起きろ‼」
すでに目覚めていた私はすぐに体を起こすと昨日ここまでつれてきた男がいた。
(満足にゆっくりと柔らかいベッドで寝たい…)
そんなことをを思い、そして諦めた。
みんな起きたと同時に男が
「これから朝食の時間だ。一列にならんで取りに来い。」
そうして男は後ろにあったものを取り出した。
私は近くだったので最初にもらったがもらえたのは、パンと一杯のスープだった。
食べてみるとパンはパサパサしていてスープは塩ッからい正直美味しいとは思えなかった。
私が全て食べ終わる頃にはみんなも食べ終わっていた。
(これからなにかやらされるんだろうなぁ)
そんなことを思っていると男が、
「これから訓練所に向かうからついてこい」
そういうと私も、みんなはすぐについていった。
ついていくと訓練所は野外にあるらしく、野外に出たとき私は
(この世界に来て初めて空を見たなぁ…うん、日が気持ちいい)
そんなまったりとしたことを考えていると、そこにいたガッチリした大きな男が、
「やっと来たか…儂はお前らの戦闘訓練の教官のガルドじゃ、これからお前たちを厳しい鍛えていくからの!早速じゃがお前たちにやってもらいたいことがあっての。」
そういうと、何人かの男たちが荷車を引いてきた。
その荷車のなかには、剣や刀、弓から銃までかなりの量の武器がつんである。
荷車が運ばれてきたのを確認した男は
「これからお前たちに自分にあった武器を探してもらう。この武器は《《人殺し》》のために使う物だ。自分にあったものを選べよ…。では、一番から順に来い。」
そういうと男は一番の子から順に一人ずつ武器を与えていった。
(もうすぐ私の番…どれにするべきなんだろう…)
荷車の中にはハルバードから大剣など色々な種類がある。
(人殺しのために使うと言っていたけど…やっぱり私は天使と同じように片手剣の二刀流にするべきかな…)
そして私の番が回ってきたため身長よりも大きな(身長はだいたい110センチくらい)二本の片手剣を持っていこうとしたときガルドに
「お前は本当にそれでいいのか?」
と、聞かれたが私は
「大丈夫です」
と、軽く片手剣をふってみることで答えた。
(すこし重いけど…まぁ振り方を変えればなんとかなりそう…)
すこし時間が空き、全ての子供が武器を選び終えるとガルドは、
「これからお前たちにその目の使い方を教える」
‼やはり私は、いや私達は目に何かしらされていたのか…
「その目は、魔眼と呼ばれるものじゃ。発現し、使いこなすことができたならばお前たちは一騎当千と呼ばれるほどの強さをてにいれることができるだろう…」
(何て物を私達に…それ以前に何でこの世界に魔眼なんて物があるの!?)
「魔眼の能力は、人それぞれだ…儂は発現のしかたしか教えることができん。その発現するのはは、自分が精神的に大きく成長することができたときらしい…
よってこの魔眼は発現しないものもいる…ということだ。よしそれでは、説明も終わったことだしどうせならお前らの能力や才能も見たい。よってこれからは一番から一人ずつ儂と模擬戦じゃ。」
(えぇ~、いきなりですか…どうしよう本気でやった方がいいのかな?)
そう考えていると、ガルドの雰囲気が変わり、
「儂はお前たちを殺す気でいく。本気でかかってこいよ、ひよっこ共!」
(‼これは、本気でいかないと不味いかな…というかこんなの普通の子供だったらしり込みして模擬戦にもならないんじゃ…)