ボォ~と空を眺めていると、
「次、14番!」
と、ガルドに呼ばれたので私は、自分が選んだ2つの剣を持ってガルドのところへ向かった。
「来たな…ルールは簡単じゃ。寸止め、時間は5分、使用するのは、先程お前たちに選んでもらった剣をつかい、相手に『参った』と、言わせた方の勝ちだ。」
そういうとガルドが剣を構えたので私も二本の剣を抜き左手の剣を自然体のようの構え、右の剣を肩にのせるようにして構えた。
「ほう…様になっとるの。何か剣術でもならっとったんか?」
(なんて威圧感…それになんて大きな剣なの?)
そう、ガルドの剣はメートルもの大きさのあるバスターソードなのである。
(これは正面からまともに打ち合ったら剣を砕かれる‼)
「黙りか…まぁいい。それでは始め‼」
試合が始まって1分ほどたったがどちらも全く動かなかった。
(身体能力で負けていると思われる以上、自分から斬りかかった時に、ガルドの全力で振られた剣をかわしきれる保障はない…だったら‼)
「なんだ、来ないのか?ならば―――こちらからいかせてもらう‼」
そうしてガルドは勢いよく私に突っ込んできた。
(カウンターを当てるしかない…)
もともと10メートル近く離れていた二人の距離はガルドによって一瞬で詰められていた。
ガルドは持っていた巨剣を大きく振り上げ、
「食らえ‼」
そういいながら降り下ろしてきた。
私は左手の剣でガルドの剣の腹を切り上げて弾こうとしたが、
(クッ、重すぎる‼)
ガルドの剣が重すぎすぎたため、つばぜり合いになってしまった。
(力の差がありすぎる…つばぜり合いは不味い‼)
そうしてガルドが私を吹き飛ばそうと剣に更なる力を込めた瞬間剣に込めている力を抜いて自ら後ろに飛ぶことによってそのダメージを吸収した。
「やるな。つばぜり合いが不味いのを見越して自分から後ろに飛ぶことによってそのダメージを吸収したのか。ならば…これはどうだ‼」
そうしてガルドはまた大きく踏み込み開かれた距離を詰め剣で突きを放ってきたが私はそれを身をひねることでかわしガルドに右手にもってい剣を降り下ろした。
「クッ…」
その剣をガルドは大剣を盾にすることで防いだ。
(ここで決める‼)
そして私は大きく踏み込みガルドへ二刀流の強みである怒涛の連撃を浴びせた。
まず右の剣で上段から切り下ろし、その時点でガルドの体勢が僅かにずれた。
(腕だけでふったら剣に力が伝わってない!ならば剣を力で振るのではなく、大きく踏み込み体を使って遠心力をそのまま剣に叩き込む‼)
そこで左手の剣でガルドの剣を切り払いうことで弾き、その切り払いの力に逆らわず最後に大きく踏み込み右手の剣で突きを放った。
その刃がガルドに届く寸前に、
「ピピピッピピピッ」
制限時間が過ぎた合図がしたため私はとっさに、剣を納めた。
「危ない危ない…て言うかお前寸止めのことを忘れていたな?」
(‼そうだった…ならこんなに頑張るんじゃなかった…。)
「はぁ…まぁいい。次が使えている。早くもとの場所に戻れ」
そう言われると私は、直ぐに元の場所に戻った。
「時間制限がなかったらやられていたかもしれん…あれが天才という奴か…次!早く来い‼」
(はぁ疲れた…やっぱりあんなに頑張る必要なんてなかったよ…)
全ての模擬戦が終わった私達は元の部屋に戻されていた。
(精神的に大きく成長したら、魔眼が発現する可能性がある…か。精神的にってどういうことなんだろう?)
「まぁ今考えても仕方がないか…明日も訓練があるらしいし、早く寝ようかな…」
そして私は横になり数分で眠りについた。
次の日私はまた訓練所につれてこされた。
そしてガルドが
「今日からお前たちに教えるのは武術綺麗ななんてものじゃない。ただ単に確実に人を殺すための技だ…これからはお前たちは人殺しの場につれていかれるだろう…そこで死にたくなければこれから全力で力をてにいれることだ…。」
そうしてまたガルドと一対一をさせられることになったのだが、
「足下ががら空きだぞ‼」
ガルドにボコボコにされていた…
「お前の戦いは綺麗すぎる。馬鹿正直といってもいい。それゆえお前の行動は読みやすい…確かにお前は天才なのだろう。が、しかしその才能を腐らせたままではいつか死ぬぞ‼」
そういいながらガルドは切りあっている最中にまたしても蹴りを入れられ吹き飛ばされた。
「グッ…」
(そんなこと言われたって‼)
私が立ち上がろうとしている最中に
「何を考えているか知らんが今はただ相手を殺すことだけを考えろ」
そうしてガルドはまた斬りかかってきた。
私は相手より剣が小さいのを生かして私もそれに答えるように強く踏み込み、先に突きの一撃をいれようとしたが
「ぬぅん‼」
容易く剣の軌道を逸らされてしまった。
(何で!?私のほうが早く攻撃したのに!?でも!!)
しかし私はその突きの勢いを殺すことなく
(これでも食らえ‼)
「ハァァァァァ‼」
ガルドにショルダータックルを決めることによってガルドの追撃を防ぎ、一度ガルドから距離をとった。
「クッ、全くお前吸収早すぎだぜ…さてとじゃあ第2ラウンドといきますか。」
その言葉と同時に私は、地面を蹴り
(ガルドの大剣の間合いから私の剣の間合いに持っていくことができれば…)
これまでとは逆に私が距離を詰めた。
(ここで決める‼)
ガルドが剣を横に凪ぎ払ったがその一撃を体を倒すようにしてかわし、さらに体を倒す勢いを殺さずにスピードにその勢いを上乗せすることでスピードを爆発的に増加させ刹那の時間で私の剣の間合いにはいることができた。
「クッ!?」
そして私は左手の剣で渾身の突きを放った。
「何!?」
そうして剣を跳ね上げられた隙だらけのガルドに右手の剣を突きつけた。
「いや~負けた負けた。さすが天才だな。」
「…」
「にしてもお前何か武術でもやってたのか?最後の動きありゃ常人じゃできねえぞ。」
(まぁ私精霊ですから)
「…」
「はぁ…今日も黙りかよ…まぁいいさっさと行け。次のやつさっさと来い‼」
そうして私は部屋に戻った。
部屋には、私よりも先の番号の人たちがもう帰っておりそれぞれがグループのようなものをつくって色々な話をしていた。
ちなみに私は、どのグループにも属していない。謂わばボッチというやつだ。
何でも最初のガルドとの試合を見られていたときに怖がられてしまったらしい。
(まぁ、別に一人一人は慣れているし…それはまぁおいといてこれからどうするべきか…恐らく天使と霊装を使えば逃げることはできるとは思うけど…そのあとのことを考えればそれはやめた方がいいのかも…ならここで今はおとなしくしているべきか…)
「ふぁ~…寝よう」
そして私は眠りについた。