8話ンと私は同時に地面を蹴って間合いを詰め、私は右手のヘリオスを、エレンはペンドラゴンの剣を袈裟懸けに、振り降ろす。
『ガキンッ!!』
つばぜり合いになり左手のセレネで 横凪ぎの一撃を放ったが、エレンはそれを少し後ろに下がることで回避して地面を強く蹴り、さらに懐に潜り込んでくる。
そして、エレンが鋭い突きをはなってきたが、それをセレネで下から弾きあげることでかわし、剣をうちあげられてられることでエレンにできたごくわずかな隙を見逃さず、ショルダータックルをすることでエレンを吹き飛ばして距離をあけ、地面に着地する瞬間を狙って、霊力を込めたヘリオスを振り下ろしエレンに向かって金色の斬撃をはなちエレンを飲み込んみ、辺りに爆煙がまった。
(おかしい、手応えがない?)
煙がなくなるとそこには、緑色の薄い膜のようなもので守られている無傷のエレンがそこにたっていた。
「それは…なんなんですか?」
そうエレンに訪ねると、
「これはテリトリーといってウィザードが使うことができる何でも思いどうりになる空間です…まぁ今はそんなことはどうだっていいでしょう…無駄話はここまでにして早く始めましょうか…」
そういってエレンは少し笑いながらわたしにいってきた。
「楽しいんですか?」
私はなぜかそう聞かずにはいられなかった。
その言葉を聞いたエレンは、
「はい。 まぁ楽しいというか嬉しい…ですね。やはり強者と戦えることは私にとっては嬉しいですよ…まぁそういうあなたも…まぁいいでしょう。それより時間がないのでそろそろはじめましょう…か!!」
そういうとエレンは地面を蹴ってこちらとの間合いをつめてきた。
間合いを詰めたエレンは大きく踏み込み、上段から切り下ろし、そこから剣を返して切り上げてきたが、切り下ろしを一歩後ろに下がることでかわし、切り上げをセレネでエレンの剣の腹に切りつけることで弾き、逆に剣を弾かれて隙ができたエレンの懐に潜り込み大きく踏み込んで体をねじり混むようにして突きをはなつ。
それをエレンは体をよじることで何とか横にかわしたが、そこから私は体を回転させ、剣を滑らせるようにして横に切り放った。
(今度こそ確実に取った!!)
タイミングは確実だった。
相手が目の前にいるのは最強のウィザードだということをわすれていた。
そして私は見た。エレンが少し笑っているところを。
その顔を見た瞬間私は宙を舞っていた。
ろくに受け身もとれず、地面を二転、三転しながらやっと止まり剣を杖にするようにして立ち上がった。
(え?いったい何が起きたの…)
そしてエレンが、
「今のは少し危なかったですね。おそらく私でなければやられていたでしょう…。まさかこの私が技術だけで追い詰められるとは…あなたは私が何をしたのか全く分からないでしょうから、少しヒントをあげましょう。
テリトリーとはウィザードが使える力ですがその本質は、その空間が使用者の思い通りになるということです。
さてヒントはあげました。気づくかどうかはあなた次第です。」
そういうとエレンは地面を蹴ってこちらとの間合いをつめてきた。
(クッ、いったい何が起きたのかが分からない以上攻めるのは不味い!!
そうこうしている間に目と鼻の先までエレンに近づかれ息もつけぬような連撃を放たれた。
(くそ、考えている場合じゃない!!)
私はその剣撃に答えるように自らも連撃をはなつ。
エレンが剣を振りおろす。
私が剣を弾き、さらにエレンが剣を振り上げる。それもまた私はヘリオスで弾く。
そしてまた剣を弾かれることで隙ができたエレンに私はセレネを凪ぎ払った。
(これで多分またテリトリーを使って何かしてくるはず…絶対に何が起こったのか突き止めてみせる!!)
セレネの刃がエレンに近づいていく。
あとすこしでセレネがエレンを切り裂くという瞬間私は驚くべきこと瞬間を目の当たりにした。
弾かれていたはずのエレンの剣がとんでもない速さで私に迫ってきていたのである。
(!?まさか、あり得ない!?)
そしてエレンの剣が私に迫ってくる。
(くそ、これを食らうのは 不味い!しょうがない、使いたくなかったけど…)
「
そして私はエレンの遥か後方に移動し一旦エレンとの攻防を中断した。
そして私はエレンに訪ねる。
「まさか、テリトリー内で自分の時間を早めたの?」
それを聞いたエレンは満足そうな表情になり、
「はい、その通りです。テリトリー内の時間を早めることで剣速や私自身の速さをあげているのです。まぁ少し体に負担がかかるのですが…。」
(いやいや少しどころじゃなく体にかなりの負担がかかるはずだから…)
そんなことを思っていると、今度は逆にエレンが訪ねてきた。
「そういえばあなたも先ほど能力を使いましたよね?あれは一体どのような能力なのですか?」
「あれは一度いったことのある場所や見たことのある場所に瞬間移動できるという能力です。でも今は消耗が大きすぎるので余り連発はできません…他にも能力があるのですが使ったことがないので…」
「… まだ本気ではない…と?」
(あ、もしかして私地雷踏んだかも…)
「…………さい」
「え?今なんと?」
「使いなさいといったんです。本気ではないあなたに買ったところで嬉しくない。全力の相手を打ち破ってこそ意味があるんです!」
「いや、全力じゃないっていう訳じゃ…」
「そんなことはもうどうでもいいです。早くその能力を使いなさい!」
(ど、どうでもいいとまで言われた…)
何とかして助けを求めようとアイクの方を見たが、アイクは私が見ていることに気づき、
「そうだよ、シルヴィア全力で戦ってくれないかい?」
「で、でも本気で戦ったら私が精霊っていうことがばれるんじゃ…」
「そこのところはしんぱいしなくてもいいよ。だからね?」
(…私に味方など最初から存在しなかった…)
「…どうなっても知りませんよ?」
「えぇ別に構いません。」
「それじゃいきますよ。」
そういって私はセレネとヘリオスに霊力を込める。するとセレネからは白銀の冷気が、ヘリオスからは金色の炎がほとばしった。
「それじゃ行きますよ。」
その言葉でエレンが戦闘体勢に入る。私は今まで押さえていた霊力を全力で巡らせはじめた。そんな私の霊力を感じた、エレンはペンドラゴンが観測した能力値をみて唖然とした。
(そんな…不味いですね…霊力値を測定不能だなんて…しかも総合戦闘力AAA以上!?まだシルヴィアは能力を使っていないというのに…これはとんでもないのと私は戦ってしまっているのかもしれませんね…)
そして私は地面を蹴った。するとそれまでとは桁違いのスピードをもって一瞬でエレンとの間合いを詰めた。そしてエレンに上段からヘリオスを切り下ろす。
「クッ」
それにエレンは何とかして自分とヘリオスの間に剣をを滑り込ませることで何とか防がれるが、関係ない、そのまま吹き飛ばす!!
そのままエレンごと剣を振り切って吹き飛ばし、エレンが吹き飛ばされて体勢を崩しているところに追い討ちをかけるように、地面を蹴って『吹き飛ばされているエレンに追い付き』セレネで下段から切り上げエレンを空中に滑り込ませることで吹き飛ばす。
空中に舞ったエレンを地上から目標としてヘリオスで狙いをつける。
「!!まさか」
気づいてももう遅いですよ。
そして剣を構え大きく踏み込んでエレンにヘリオスに金色の炎を纏わせながら突きを放った。
「アグニ!!」
そして快晴の空に一筋の金色の閃光が出現した。
ヘリオスでアグニを放った私はヘリオスを振り切った状態から剣を戻し空を見上げる。
そこには一つの緑色の球体が浮かんでいた。
(あれで仕留めきれないの?彼女は、化け物だよ。うん。)
テリトリーを解除してエレンは少しずつ降下してくる。
そして、地面についてたエレンは膝をつく。
「ハァ、ハァ…」
荒く呼吸をするエレン。もう勝敗はみえていた。
「参りました…今のがあなたの全力ですか?」
「はい…まぁまだ使っていない能力はありますが…そうですか…全力で戦ってくれてありがとうございました。」
エレンがそういうと狙っていたかのようにアイクが
「試合は終わりだよ。元の部屋に帰ろうか。」
そういうとアイクとエレンは歩いていったので慌てながらも霊装と天使を消して、ついていった。
場所は変わりアイクさんの部屋で私達は移動した。
そして部屋についてすぐにアイクさんが
「すばらしい能力を持っているね、シルヴィア。」
といってきた。
「ありがとうございます。でも、あれはエレンさんにも言ったんですが消耗が大きすぎるので余り連発はできさいんです。」
「なるほど…でも凄い力であることには変わりない。使う場面さえ間違わなければ、切り札に成りうるだろうね…よしこの話は終わりにしようか。それで君が住む家のことだが準備ができたらしい。まぁそれはエレンが案内してくれるからいいとして…君にはウィザードとしてここに入ってもらうといったよね?ウィザードになるにはというか、リアライザを使うためには手術をしなければならないだよ。
君はそれをいつしてもらいたいかな?ああ、心配しなくてもいいよ。変なことをさせないように手術にはエレンを立ち会わせるから。」
(う~ん、どうしよう?何もしないまま住ませてもらうのはなんか違う気がするし…)
「…今からする事はできますか?」
「それはちょっと無理かな。明日ならできると思うけど?」
「なら明日でお願いします。」
「わかったよ。なら今日はもう休んでいいよ。…エレン、シルヴィアを案内してくれるかい?」
「わかりました。」
話を着けたエレンは私の方を向いてきて、
「ならいきますよシルヴィア。あなたの部屋まで案内してあげますからついてきてください。」
「あぁ、ちょっとエレンと話したいことがあるからシルヴィアは部屋の外で待っていてくれないかい?」
そう言ってエレンは部屋から出ようとしたときアイクに呼び止められた。
(話?何を話すんだろ…まぁ私が知ったことじゃないか…)
「分かりました。それでは…」
私は部屋をでるまえにアイクに一礼をして出ていった。
部屋に残されたアイクとエレンはシルヴィアのことについてはなしていた。
「エレンはシルヴィアについてどう思う?」
「…戦闘力に関しては脅威的です。あれは、まだ実力を隠しているように感じました。敵に回れば不味いですね…ですが、うまく飼い慣らすことができたなら…」
「そうだろうね。私はとんでもないのを拾ってしまったらしい…」
「話はおわりだ、シルヴィアを案内してあげてくれ」
そういうとエレンは部屋から出ていった。
「これから忙しくなりそうだ…シルヴィアのCR-ユニットを早く作らないと…」
そう呟きすぐに作業に入っていった。