湖の騎士が王妃じゃなくて王を好きになっちゃったら   作:天才になりたい

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遅れてすみません!まあこの作品を読んでくれる方がいてくれたのなら、本当に申し訳ないです。

あと、一の部分を一部変更しました。たったの2文字なのでお読みしていただかなくても大丈夫です。ただ、前回のままだとランスロットが魔術使えないじゃん。状態になり、後々困ったことになるので、ランスロットは多少は魔術使えるよ。状態にしただけです。

それではどーぞ!




 

「そういえば、ランスロット。ヴィヴィアンに挨拶していかなくていいのかい?」

 

騎士としての誓いの儀式を終え、いざ旅立とうとした時マーリンが言った。

 

「ええ。すでに挨拶は済ませてますから。それよりもマーリン殿の方こそお話ししなくてよろしいのですか?」

 

そうランスロットが言えば、マーリンは苦虫を潰したような顔をした。

 

「いや〜僕は全力で遠慮しとく……うわぁぁぁぁ!!」

 

マーリンは言い終わることもなく湖の中へと拉致された。

 

「あ」

 

と、ランスロット。

 

「マーリン⁉︎」

 

と、アルトリア。

 

「ハァ」

 

と、ケイ。

 

「って、いやいやいやいや!な、何があったんですか!」

 

「落ち着いてください。我が母が拉致まがいのことをしただけなので。ご心配には及びませんよ」

 

と、にこやかにランスロットに言われ二人は何も言えず、とりあえず三人でマーリンが来るまで待っていることとなった。

 

 

 

 

 

sideマーリン

 

「ちょっと!ヴィヴィアン!いきなり拉致しないでくれる⁈怖かったんだよ?」

 

「ふふふ、お黙りなさいマーリン。私の息子を連れて行く不埒者」

 

「いや!僕のせい?僕のせいなの⁈違うよね?あれ、ランスロットが決めたことだよね?てか、許してたんじゃないの⁈」

 

「ええ。認めたわよ?じゃないと、あの子に嫌われちゃうかもしれないじゃない。そんなこともわからないのかしら?」

 

「だから君と会うのはやだったんだよ!この息子バカ!」

 

「あら、マーリン。それは褒め言葉かしら?」

 

「違うから!てかもうさっきっから叫んでばっかだな、、、。で?本当は何のようなんだい?」

 

「あの子に魔術を教えたのだけれどね、なんか変な方向に才能が開花しちゃって」

 

「というと?」

 

「単純に言えば魔力量は一品モノ。でもあの子は魔術品を作ることはとても得意だけどそれ以外はてんでダメなのよ」

 

「それが悩みかい?別に騎士なら魔術なんて必要ないし、魔術品作れるだけでも儲けものじゃない?」

 

「ええ、ふつうならね」

 

「一体何をそんなに心配してるんだい?」

 

「あの子、口下手なのよ」

 

「………………………は?」

 

「まあ口下手というか、本音トークが苦手なのよ」

 

「えーと、それはどういう意味ですか?えっとー?」

 

「だからあの子がもしよ?もし、好きな子ができたとしましょう。好きなものとかあげれるかしら?」

 

「は?え?ちょっと待って!それと今までの話と同関係あるの⁈」

 

「関係あるわよ。あの子器用だからなんでも作れるのよ?料理だってとても美味しいし。でもせっかく作ったものをあげれなかったらどうしようっていう母親の心情がわからないの⁉︎」

 

「え?いや、僕、子供とかいないし。てかやっぱ関係ないよね?」

 

「関係あるかないかはどうでもいいのよ」

 

「あれぇ?」

 

「いい?あの子は本音トークが苦手なのよ?女性に対する扱いは一級品よ?でも好きな子ができたら素直になんてなれないと思うのよ。だからマーリン!その時はあなたが協力しなさい!いいわね?」

 

「なんか拒否権なくない?ていうか、ランスロットに好きな子出来てもいいの?」

 

「良くはありません!」

 

「あ、やっぱり」

 

「でもあの子が好きになった子よ?息子を応援してあげないでどうするの?」

 

「ようは嫌われたくないと?」

 

「あたりまえでしょ!」

 

「ハァ。まあ分かったけど」

 

「あと、好きな子ができたら報告をちゃんとすること。いいわね?ていうか随時報告しなさい!」

 

「そろそろ息子離れしたら?」

 

「あなたも子供ができればわかるわよ。てことで話は終わりよ」

 

「やっぱ魔術関連の話どうでもよかったよね⁈」

 

「ああ、それはもしあの子が望むなら師になってあげてね〜」

 

「わかったよ。仕方がないな〜」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

マーリンがヴィヴィアンに拉致されて一時間が経った。その頃三人はランスロットの手料理をご馳走されていた。

 

「これは素晴らしいです、ランスロット!初めてこんな美味しいものを食べました!」

 

「ああ。これは素晴らしいな」

 

「そう言っていただけると嬉しい限りですよ」

 

ランスロットは本当に嬉しそうに微笑んでいた。今まで母にしか料理を披露したことがない彼は母が異様な程自分を溺愛しているのを知っていた。だから、本当に自分の料理が美味しいのかわからなかった。まあ、少なくともヴィヴィアンよりは美味しかったが。

 

「しかしこんな料理、どこで覚えたのです?」

 

「はい。私が母に料理をしたいと言った際にとある国の料理の光景を見せていただいたのです。それを見て勉強し、習得したのです」

 

「その、とある国とは?」

 

「さあ?そこについては私も尋ねたのですが教えてはくれませんでした。後にも先にも母が私に教えてくれなかったのはそれが最後かと」

 

「まあ、そんなことはどうでもいいではないか。よし、これで旅の最中のあの苦い思いはしなくて済むようだ」

 

ケイは途中から苦い顔で語った。それを聞いているうちにアルトリアの顔も険しいものに。

 

「ええ、あれはひどい。」

 

そんな二人を見て不審に思ったランスロットは尋ねた。

 

「何があったのですか?」

 

聞くと、アルトリアが答えた。

 

「マーリンですよ」

 

「マーリン殿ですか?」

 

「ええ。彼の料理はひどいものなのです。一応料理の知識があるから任せていますが、しかしこれを食べた後に思い出すと本っ当にひどいものです」

 

「そ、そうですか」

 

最早、苦笑いしか出なかった。

 

 

 

 

「そういえば、今更なのですがケイ殿やマーリン殿はいいとして、王のことはなんとお呼びすればよろしいですか?」

 

しばらくして食事の片付けを終え、お茶を飲みながらランスロットがアルトリアに尋ねた。

 

「私はまだ王ではないので、それは語弊があります。今はまだアルトリアとお呼びして頂ければ」

 

「ではアルトリア様と」

 

「そんな!わざわざ様をつける必要もありませんよ!」

 

手と顔をブンブン振って否定すると、

 

「いやしかし、私の主人であらせられますし…」

 

困ったように返答するランスロット。このままでは埒があかないと考えたケイは間に入った。

 

「まあまあ二人とも。ランスロット殿、ここはひとつアルトリアの言うままにして頂けませんか?確かに儀式はしましたが正式でもないですし、これには友と呼べる存在がいないのです。だから、これが王になるまででいい。友として接してやってくれませんか?」

 

「む。そこまで言われましたら、こちらが折れるしかありませんね。私なぞで宜しいのであれば喜んであなたの友となりましょう、アルトリア」

 

ランスロットはようやく観念し、微笑んでそれを受け入れた。そしてそれを聞き、アルトリアもまた嬉しそうに笑った。

 

「ええ!是非ともお願いします!」

 

 

 

 

彼女がとても嬉しそうに笑うから、私はなんだか居た堪れなくなったのです。この気持ちがなんなのか、その時の私は気づくことができなかった。

 

 

 

 

「わたしもずっとこの湖で過ごしていたので、人間の友という存在は居ませんでした。ですから、あなたが私にとっての初めての友なのです」

 

それから三人はマーリンが戻るまでお互いのことを話し合い、笑いあった。




本日もありがとうございました。

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