うちのかるであ   作:灯篭

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我がカルデアのランサー事情。


ほんとにごめんなさい。


ランサー会議

 出席者:クーフーリン・ディルムッド・ヘクトール・レオニダス1世

 欠席者:ロムルス・プロトクーフーリン・武蔵坊弁慶

 

 

 

 カルデア内にある複数の会議室の1つ。

 唯一使用中の札が掛けてある部屋には、ランサークラスのサーヴァントが集まっていた。

 

 

「ではこれより、第三回ランサー会議を開催します! 議長は前回に引き続きこの私、レオニダス1世が務めさせていただきます!」

 

 

 出席予定者が集まったのを見計らい、レオニダスが前へと出た。

 その後に続くようにディルムッドもホワイトボードの傍へと進む。

 

 

「書記を務めます、ディルムッド・オディナです。よろしくお願いします」

 

 

「うむ! さて、今回の議題は前回の会議で決めました通り……」

 

 

 ディルムッドがホワイトボードに大きく議題を書いていく。

 

 

「『マスターがランサークラスを軽視している件について』です! 詳細説明をディルムッド殿、よろしくお願いしますぞ」

 

 

「かしこまりました。現在、ランサーのサーヴァントで最もレベルが高いのはクーフーリン殿の52です。これは我がカルデアのスターティングメンバーのレベルには大きく劣ります。他のランサーサーヴァントも皆、一段階目の霊基再臨を終えるのみという現状です。この問題について、今回は私たちで話し合おうという趣旨でございます」

 

 

「実際、マスターがレア度至上主義なのが問題だよなあ。相手がアーチャークラスでも金時の野郎とジャンヌで何とかなってることも理由の一つだろ」

 

 

 クーフーリンが足をテーブルに乗せながら言った。

 

 

「オジサンは楽だからいいんだけどね~。あ、これマスターには内緒な?」

 

 

 ヘクトールはだらんとテーブルにもたれかかっている。

 

 

「やはりここはランサークラス総出で我が主に直談判するべきではないでしょうか。我が主もサーヴァントの忠告を無下にするようなお人ではないでしょう」

 

 

「しかし、マスターのことだ。忠告はとりあえず聞いておくが、実践は後回しってことになりかねねえぜ」

 

 

 うーん……と会議は行き詰まる。

 

 

「あれだ、弓の修練場に一回連れていかせて、対アーチャーでのランサーの使い勝手の良さを知ってもらおう。そこそこレベル高い俺なら十分使えるだろ」

 

 

「異議あり! それは異議ありですぞクーフーリン殿! 使いやすさという点においては私がこの中では一番でしょう! 低レベルでもスキルの使い方によっては金時殿を生き長らえさせることができますぞ!」

 

 

「あん? 馬鹿言っちゃいけねえ。 俺の即死が刺されば敵がどれだけ強かろうと一瞬でお陀仏だ。こと周回に置いて俺の右に出るランサーはいねえよ」

 

 

 わーわーと今にも殴り合いに発展しそうな勢いで口論を始めるクーフーリンとレオニダス。

 それを傍でおろおろと止められないでいるディルムッド。

 我関せずと言った風に大きく欠伸をするヘクトール。

 

 

 もはや収拾がつかなくなってきている会議室にコンコンと軽いノックが響いた。

 

 

「どーぞー」

 

 

 ヘクトールが気の抜けた声で返事をすると、入ってきたのはトレイにコーヒーを載せて持ってきた彼らのマスターだった。

 

 

「皆お疲れさま。会議やってるって聞いたから差し入れにコーヒー持ってきたよ。で、どんなこと話し合って……る……」

 

 

 マスターがコーヒーをテーブルに置き、ホワイトボードを見て固まった。

 

 

「あ、やべ」とクーフーリン。

「あちゃー……」とディルムッド

「こ、これは違うのですマスター!」とレオニダス。

「あー、コーヒー美味い……」とヘクトール。

 

 

「こ、これからは気を付けるから……」

 

 

 とても気まずそうな顔をしながらマスターは早足で会議室から出ていく。

 

 

 サーヴァントたちもやってしまったという風に落ち込みながら会議室を後にする。

 

 

 残ったのは湯気が立つ4つのコーヒーカップと、そのうちの1つを飲んでくつろいでいるヘクトールだけだった。

 

 

 




最近クーフーリン育て始めました!!


スキル見るとレオニダスも結構強そうなんだよなあ。


これからはレア度に縛られずに育てていこうと思います。

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