魔導世界に墜ちた規格外品 願望石の章 20話
ユーノは、晶が遭遇した獣の正体と原因、自分の目的を話す。
傍から見れば、フェレットを使った腹話術をするふざけた光景だが、魔法は確かに存在し、夢見がちな年齢であり、晶自身も異常な体験を昨日今日でしてきた。
だから、普通なら疑うところをあさっりと信じ、憤りを感じていた。
「―――ですから、あなたたちにも協力していただけませんか?」
「私たちはマスター次第ですね」
「私はもちろん協力するよ」
「なのは、あり「――――か」え?」
「お前のせいで僕はあんな目にッそれにこんな体になったのか!!」
「ッ何があったかわかりませんけど、すみません。全てのジュエルシードが集まったら、僕が出来る範囲でお詫びを「ふざけるなッ」」
「そのためになのはちゃんを巻き込むんだろうがッ」
「ですから、彼女にもお礼します」
4ヶ月前、絶望の淵に突然立たされた晶に救いの手を差し出してくれたなのはとはやて。
この2人は、彼にとって恩人であり護るべき人たちだった。
その内の1人が昨日や先のような怪物を生み出すような物と関わるなど到底看過できなかった。
だが、当の本人は自らが関わろうとしている物の危険性を知ってか知らずか戸惑いを見せる。
「何怒ってるの、晶君?困ってる人がいて、助けるちか「士郎さんが言ってたヤツだよね?このこと士郎さん知ってるの?」・・・・・・・」
「士郎さんもきっと反対するよ?」
「そ、そんなの晶君にわかる訳ないよっもしかしたら、頑張れって言ってくれるかも知れないじゃない」
「ッああそうだね、そうかも知れない。だとしても、僕は納得もしない!僕みたいに腕をッ」
「腕?何かあったの?」
「ッなんでもないよ。とにかく、僕は反対だ」
「晶君のわからずやぁ、何で何も話してくれないの!」
「あの石、ジュエルシードはなのはちゃんが考えてるよりずっと危険なんだよ」
「だったら、尚更私が協力しないと」
「そいつとなのはちゃんが会った時はそうだったかもしれないけど、今は経験も実力もあるシャマルさんたちがいるんだ」
「でも、でも」
「それに、僕にもなぜかジェルシードを封印?って言えるのかわかんないけど、少なくともさっきみたいに抑えることが出来る。ほら、なのはちゃんが頑張る事なんてどこにもないよ」
「~~~~~~ッ晶君のばかぁッ!!」
「な、なのは?」
「なのはちゃん待って、あの石に関わらないって約束してッ」
「べぇーーっだ」
「なのはちゃんどうして・・」
ユーノを置いて行っていることに気づかぬまま拒絶の意思を表し石段を駆け下りて行くなのはに、晶は『何故わかってくれないんだ』と感じずにはいられなかった。
「はぁー」
「・・・・なんですか、シャマルさん」
「そんな尖がらないでください。深町さんのあの言い方じゃ、彼女が怒るのも無理無いですよ」
「でも、あれは」
「ええ、わかってますよ。彼女を心配して言ったのでしょ?ところでユーノ・スクライアさん彼女の事守ってもらえますか?」
「は、はい、もちろん」
「たぶん彼女、深町さんを見返すために無理すると思うのでお願いしますね」
「わかりました」
「ここで別れましょう。今は深町さんと距離を取った方がいいので」
「では、何かあったら念話で連絡します」
「ええ、こちらも」
「あ、待てッ」
「こら、深町さんも一度マスターのお家に帰りますよ」
「でもッ「それとも彼女の家に帰りますか?」・・・・・・」
晶は、答えることが出来ず大人しくシャマルと八神家への帰路に着くのだった。
つづく