魔導世界に墜ちた規格外品 願望石の章 23話
4月10日 20:42 八神家リビング
「―――っとまあこんな感じだったんですけど。あと、この猫ってシグナムさんたちと同じ様な物で体が出来てるみたいです」
晶は、猫を連れ帰った経緯を話を終えシグナムたちの顔を伺う。
我介せずのヴィータと嫌がる猫を抱きご満悦のはやて以外は、難しい顔をしていた。
「・・・・なんとも判断に困る案件だな」
「ですね。私達がこの世界で起動してまだ1週間ちょっとですからね」
「ムゥ」
「えっと・・・・・」
「いいですか、晶君。思いつく可能性は3つあるんです」
「あの気になってたんですけど、どうしてそんな格好してるんですか?」
晶の前には、夕食時と違いシャマルはメガネと白衣を着ていた。
「これですか?説明するときには、この格好が正装だってはやてちゃんが・・・・」
「嘘は駄目だと思うよ、はやて」
「え?」
「でもでも、この格好のほうが説明を聞いとるって気いせえへん?」
「・・・・・・・・たしかに」
「やろ」
「え?・・・・え?・・・・・・・・私どこか間違ってます?」
「あ、いえ僕の勘違いでした」
こうして面白半分にシャマルへ間違った知識を植え付けてしまった、2人。
だが、数ヵ月後にこの間違いを知った友人に怒られるとは考えもしていなかった。
「よかったです。それで1つ目はこの世界にも他世界と同様に魔力を持つ種族が存在するっです。でも、私たちはこの世界のすべての種族を知っている訳でもないし、一般にも特異な力を持った種族は知られていないのでこれは保留になります」
「確かに聞いたことはないです。もしかして漫画や小説とか、映画に出てくる妖怪や幽霊、あとは未確認生命体とか宇宙人とかって・・・・」
「かも知れません。でも、実際に遭遇してないので何とも・・・・2つ目ですけど、その前にもう一度確認しますけど、『時空管理局』は知らないんですよね?」
「はい、聞いたことないです。はやてもだよね?」
「うん?」
「にゃぁッ」
「あ、逃げられてもうた・・・・っで何やっけ?」
「時空管理局って知らないよねって話」
「うん?それってシグナムたちが最初に言っとった組織やろ?あん時も言うたけど今まで本とか新聞たくさん見てきたけど私は聞いたことないな」
「つまりこの世界は、魔法が一般的ではない世界と管理局から認知された管理外世界の可能性が高いです。でも、はやてちゃんやなのはさんのように稀に魔法の才能を持つ者も生まれるということなので、動物の中にもその例があってもおかしくないかもしれませんが、1つ目と同様に情報が少ないため保留です」
「へぇーー・・・よっとお前ってレアなのか?」
「にゃあ?」
晶は、はやての手から逃れ安全地帯を探し近くに来ていた猫を抱き上げ顔の前に持ち上げるが猫が答えることはない。
「あ、晶君ずるい。その子もっ回抱かせて」
「にゃあっ!!」
「あーー嫌がってるみたいだし諦めて」
「私嫌われるようなことしたんかな?」
「きっとまだ慣れてないだけですよ。で、3つ目ですけど、何らかの原因でこの世界に来た他次元生物ですね。全てを知ってるわけではないんでけど、魔力を持つ生物は次元世界には多数居ますし、無人世界とかには新種も居ますからこの世界の猫と同じ姿の種が次元漂流でこの世界に流れ着いてもおかしくないかもしれません」
「次元漂流って?」
「次元世界規模での迷子っと認識してください、主」
「へぇーーそんなこともあるんや。だったらその子を家族のとこに帰してやらなな」
「ですが、現在発見されている世界ならいざ知らず、未発見の世界ですと帰還はとても難しいです」
「でも、やっぱり家族は一緒に居るのが一番やし・・・・」
「まだ、この猫がそうと決まったわけではありませんので」
「そらそうや、シャマル続けてんか」
「はい。こほん、ですけど、より現実的に考えるなら、何者かの守護獣と考えるのが妥当です」
その瞬間、シグナム、ヴィータ、ザフィーラの空気が変わる。
「シャアァアアアッ!!」
「え、どうしたの?」
「???」
「守護獣、ミッド式に言えば使い魔なんですけど、目的によっては処分も考えなくちゃいけませんね」
「しょぶん・・・ッあかん、あかんよそんなことやったら」
「ですが、御身にもしものことがあれば・・・・」
「だったら、闇の書の主である私は、そんなこと望まへん」
「・・・・・・・主がそう望まれるのなら、我らはそれに従います。そして、例え何が相手だろうと必ずお守りします」
「えっと、何かいっぱつしょくはつな感じだったけど、この猫が悪い猫って決まったわけじゃないよね?」
「悪い猫って・・・・まあ、確かに確定ではないな。かと言って、魔力で身体能力を強化でき、ある程度こちらの意志を理解できるコイツをこのまま放置するのも・・・」
「だったら、家で飼ったらどうや?」
「よろしいのですか?我らが加わり経済的に」
「家主である私がええ言ううとるんや。それに犬と猫が同時に飼えて私はうはうはや」
「我は狼なのだが・・・・・・・」
こうして、あれよあれよという内に猫が1匹八神家に加わった。
ただし、はやてや晶に気づかれないように念話で猫に『妙な真似をしたら・・・・・解っているな?』っと釘を刺したが、返事が返ってくることはなかった。
「では、次に私からご報告がこれまでと同様に高町と遭遇したのですが・・・・・」
要約するとシグナムの成果はヴィータたち同様0個。
ただし、発見し封印までしたもののその瞬間を狙ってのアウトレンジからの砲撃魔法による狙撃と高速移動の魔法を初披露したなのはに初めて奪われたらしい。
「ふフふふ、まだマだ粗が目立ツが先が楽しミダ」
とシグナムは危ない目をしていたという。
つづく