魔導世界に墜ちた規格外品   作:苦朗

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願望石の章 33話

魔導世界に墜ちた規格外品 願望石の章 33話

 

 

 商店街にあるベンチに座り困惑する金髪の少女とその前で言い争うアリサと晶の姿があった。

 

「このバカがほんとにごめんね。ほら、アンタも謝るッ」

「~~~そんなことしなくてもそのつもりだよッちょっと黙っててよ」

「あの・・・えっと・・・・・」

「・・・ごめんなさい、僕のせいで怪我させちゃって」

「き、気にしないで、ちょっと擦り剥いただけだから」

 

 アリサに追われ、逃げていた晶が人混みの中でぶつかったのは、偶然にも彼が探していた少女であった。

 だが、自身の所為で少女の膝や手のひらに貼られたいくつかの真新しいバンソーコ。

 少女本人は大丈夫だと言うものの、晶はそれを苦々しく見つめる。

 

「あの、私急いでるからこれで――「まって!」え?」

「えっと・・・その・・・・」

と、とにかくお詫びしないと

「・・・・・ほら、何か言うことあるんでしょ?」

「・・・・え~~~っと」

なにか・・・・なにかないかな

「・・・・私い「あっ!」え、ちょっ」

そうだ、この辺りならあそこがッ

「あのバカ・・・急いでるとこ悪いんだけど、もうちょっとだけあのバカに付き合ってあげて」

あ、アリサありがと

 

 突然、近くの店に走り出した晶に呆れながら少女へのフォローをするのだった。

 

「おばちゃんッタイ焼き下さい!」

「はいよ、いくつだい?」

「えっと・・・・・・あぁ~~~」

お、お金が足りないッうぅううう・・・しょうがない――

「・・・・・一つでッそれと・・すぐに戻ってくるんで待っててください!」

「え、こら坊や」

――恥ずかしいけど、アリサに借りよ

 

 こんな一悶着があり、アリサにさらに呆れられたが如何にかタイ焼きを買うことが出来た。

 

「あ、あのッ」

「は、はい」

「「・・・・・・・」」

「早く渡しなさいよ」

「あ、うん・・・・えっと、これ受け取ってください!」

 

 そう言って晶が少女に勢いよく差し出す、まだ湯気を立てているタイ焼きだった。

 だが、少女は差し出されたタイ焼きを凝視する。

 

「お魚?」

「え?」

たしかに、魚の形をしてるけど・・・・

「この子、きっと日本に来て日が浅いのよ」

そっか、きこく子女ってやつだね

「えっとね、これタイ焼きっていうお菓子なんだ。中に餡子が入ってて、美味しいよ」

「うん・・えっとどうやって」

「頭の方から食べればいいのよ」

「えっとこう?~~~~ッ!?」

あ、表情が

「どうかな?」

「温かくて甘くておいしい・・・」

「そっか、よかった。さっきはほんとにごめんね」

「もう気にしないで。さっきちゃんと謝ってくれた上に、こんなおいしいのくれたんだから」

「あのそれでね、もう一ついッ!?」

あの光ってッ

「ッ!?ごめん、私行くね。2人ともタイヤキありがとう」

「バイバイ」

「ほら、晶あの子行っちゃうわよ」

「ごめん、アリサ。僕も行くとこ出来ちゃった。借りた分は今度返すから。またねッ」

「え、ちょっとなんなのよぉーーッ」

ジュエルシードが発動したしかも同時に複数個所ッ

 

 晶は、走り出した少女同様一番近くの光へと走り出すのだった。

 

つづく

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