七色の人形遣い inホグワーツ 作:おもち
最初に警告、というか注意を述べておきます。
・この作品はハリー・ポッターの世界に、東方projectのアリス・マーガトロイドが加わったら? というお話です。
・原作と多少異なる言動が登場人物達に見られる恐れがあります。
・作者は東方projectを詳しくは知らないため、アリスの言動が若干おかしいかもしれません。
・この作品は、
・感想・評価・誤字脱字等の連絡を頂けるとありがたいです。
楽しんでいただけたら幸いです。では、どうぞ。
「……ホグワーツ」
「そうじゃ。ホグワーツ魔法魔術学校。其処に君は通う事になった」
「通う事になったって、ちょっと待ってください。私は良いなんて言ってませんよ」
「おや、そうかの? 色々と質問されたからには、通うのかと思ったのじゃが」
「まずどのようなところなのか知らなければ決められませんから。というより、ダンブルドアさん。どうやって此処まで来たんです? 人間には来られない筈です」
「儂は魔法使いじゃ」
「種族的には人間でしょう。紫ですか?」
「その様な名前何かね、スキマ妖怪という人物は」
「やっぱりそうだったのね……。でも、メリットは? 私も此処で魔法を研究しています。魔力の制御も出来ていますし、何も不便はありません。こう考えると、デメリットしか無い気がしますが」
「そうかね? 確かに君の研究が捗らなくはなるじゃろうが、こう考えてみたらどうじゃ? ——新たな分野の魔法を学ぶ、と」
魅力的な言葉に、少女は頷いた。
「それなら良いでしょう」
此処は、幻想郷の魔法の森。魔法使い、アリス・マーガトロイドは、来客と話していた。
白髪と、長い白い髭。不自然に曲がった鼻には、半月型の眼鏡が乗っている。その名は、アルバス・ダンブルドア。魔法界で知らない者は居ないとまで言われる、最強の魔法使いだ。
青いノースリーブのワンピースドレスに白いケープを羽織り、頭には赤いリボン。金髪碧眼の美少女であるアリスは、左手の人指し指を立てた。
その指に付いている指輪から人形に繋がっている透明な糸を通じて、上海が一本の万年筆を持って来る。
「ありがとう上海。……これで、よろしいですか?」
「おお、結構じゃが……保護者のサインが欲しいのじゃが」
「不老不死の私に?」
「——! いや、失礼。これでいいじゃろう。それにしても、それは妖精なのかね?」
ダンブルドアが上海を見ながら聞く。
「いえ、人形です。ダンブルドア先生、妖精というのはいくらなんでも失礼なのでは?」
「そうかね? ……この人形は、自立して?」
「いえ、私が操っています。もう時間も遅いですが、夕食を召し上がって行かれますか?」
「いや、結構。数日後、女性職員が訪れる。彼女と一緒に買い物へ行くべきじゃろう」
「ありがとうございます。あ、森を出るまで送って行きます。人喰いの妖怪に遭っても困るので。空は飛べますか?」
「飛べんよ。君は飛べるのかね?」
「幻想郷の中でしたら。あ、転移魔法とかも、多分此処では使えませんよ。外と中では全然違うので」
「そうかの。つまり、君は此処を出たら弱くなるのかね?」
「さあ。若干魔力運用を変えなければいけないかもしれませんが、魔理沙じゃないですし、大丈夫です」
「ほう。ああ、送って貰わんで結構。自分で帰れる。突然訪ねてすまんの」
ダンブルドアは立ち上がると、家を出て行った。
「……人間じゃ心配ね。蓬莱。見つからないようについて行きなさい」
人形を護衛に出すと、アリスは立ち上がった。
「夕食は……簡単なものでいいわね。スープとパンにしましょう。上海、手伝ってちょうだい」
いつも通りとは程遠い、非日常の始まりだった。