作者のメンタルがブロークンしない限り連載したいと考えてますので感想など心からお待ちしております。
最後に
ロリっていいよね!?
では本編どうぞ〜
魔女や魔法使い、魔導遺産に対する畏怖、差別意識が本格化し始めた時代。
国はそれら【魔導】に関わる全ての脅威を取り除くために異端審問会を発足。これらに反旗を翻したのが、魔女を有する人間。すなわち魔女、もしくは魔法使いと呼ばれる者達だ。
そして起こった戦争は後に『魔女狩り戦争』と呼ばれ人類の大半を滅ぼした忌むべき戦いとして、人々の脳裏に焼き付いている。
魔女狩り戦争集結後、異端審問会の活動は活発化し。魔女への処罰、及び処遇についても法が整備され、異端審問官の育成機関である対魔導学園を創設した。
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「おぉ〜久しぶりに見たけど、あいかわらずでかいな〜この学園は。」
如月 奏は、久しぶりの対魔導学園を目の前にして感傷に浸っていた。
数ヶ月間ある理由でこの学園を離れていたのだ。
その立つ姿は、少し外にはねた長めの髪と久しぶりの学園を目にして浮かべた笑みによってどことなく猫のような印象を持たせる。
「さてさて、あいつらは変わりないかな〜」
奏は学園に足を踏み入れると、朝のHR前なのか結構な人が廊下にいる。
そのなかを進んでいると聞き慣れた声が後ろから聞こえてきた。
「奏!奏だよな!?、久しぶりだな!!」
後ろから名前を呼ばれ奏が振り向くと、久しく見なかったが数ヶ月前までは毎日共に苦労してきた男がいた。
草薙 タケル
少し長めの黒髪に切れ長な三白眼、さらには腰に差している日本刀も相まって強面の武士のような印象を受ける。しかしその実こいつは案外ヘタレで優しく、いいやつなのだ。時々豹変するときがあるが。
「おう、タケル。久しぶり、ところで小隊のみんなは元気か?」
「ああ!みんな元気だ。しかもこの前すげぇ優秀な奴が俺らの小隊に加入したんだ。お前も元気そうで何よりだ。」
「ならよかったぜ、しかも新しく入隊したのか。放課後に会うのが楽しみだ。」
「いや同じクラスだからすぐ会えるぜ?」
「ほぉ、早く挨拶できてよかったぜ。」
「でも相変わらず、お前は武器持ってねぇんだな。」
そうタケルは言うと少し肩を落とす。
「なのにどうして、俺だけ悪目立ちするんだよ〜」
耳を澄ませると聞こえてくる声にはこちらに向けている声がある。
「日本刀だよな。大戦よりもっと前の主力武器だ。」
「あの二、三人切ったらダメになるっていう使い道のわかんねぇ剣か?
なんでそんなもんぶら下げてんだ?バカなのか?」
「え、あれって如月くん?いつ戻ってきたんだろ。また止血の仕方おしえてくれないかな〜」
「ほんとだっ、如月くんのアドバイス的確なんだよね〜」
などなど、聞こえてくるのはタケルに対する嘲笑と俺のことを話す声だ。
「なんでだ!!如月は銃どころか武器持ってねぇじゃねえか!!なんで俺だけ笑われてるんだよ〜」
そううなだれるタケルに向けて、奏は腰につけているショルダーバックを指さす。この中には応急手当ほか軽い縫合なら出来る道具が入れてある。
「そら俺は薬師《シーリー》志望だからな。武器を持たなくても違和感ねぇだろ。」
「くそおぉぉぉぉぉ!」
異端審問官にも、それぞれ役割がある。
各種抗魔兵器を開発する、整備する鍛治師《レギン》
情報収集、潜入工作を担当する隠密《バンシー》
医療関連全般、魔法傷害の治療を行う薬師《シーリー》
強襲、突入、及び審問会に関わる設備の防衛を行う
そして独自に捜査、任意で戦闘を行うことが認められている
これらの様々な職業がある通り、異端審問官は悪しき魔女を狩るだけが仕事ではない。魔女狩り戦争から150年たった今、魔女は子を成すことが禁じられたために魔女と魔法使いの数は多いとは言えない。いや少ないだろう。しかし悪しき魔女や悪しき魔法使い以外にも脅威は存在する。
むしろこちらの方が今となっては問題だろう。
魔力を宿した物質『魔導遺産』
魔導遺産の種類は様々で、剣、書類、銃、壷、はたまたタバコの吸い殻まである。無機質に魔力が宿ることは現代でも珍しくなく、まれに大災害を引き起こしたり、兵器になりうるものさえある。それらを取り締まることや魔導が絡む事件を解決するのが異端審問官なのだ。
「ところでだタケル。」
「ん?何だ。」
奏は一息入れそれまで言わなかった疑問を口にする。
「その後ろの子誰だ?」
そう、奏たちが会話した時からタケルの後ろに控えていた瑠璃色の髪に瑠璃色のドレスを纏ったロリっ子についてタケルに質問する。
「あ、あぁ。えぇ〜と。」
「誘拐してきたんなら早く返してこい。」
「いや、違げぇよ!!?」
「はじめまして、草薙ラピスと申します。」
それまで黙っていたロリっ子はどこか無機質な声で挨拶をした。
(ふむ・・・)
「ちょいちょい、タケルこっちこい。」
「ん?なんだよ。」
俺は近づいてきたタケルの肩に腕をかけ、タケルにしか聞こえないように小声で喋る。
「で、ほんとは?」
「やっぱりばれるか・・・」
「当たり前だ、お前に妹は一人しかいないだろ。」
(こいつには一人しか妹が居ないはず、しかもこっちが引くほどのシスコンっぷりだ。)
「おい、いま失礼なことを考えてたろ?」
「気のせいだ、であれは何だ?」
「はぁ、レリックイーターだよ。」
「はぁ!?」
奏は思わず声を上げた、レリックイーターとはれっきとした魔導遺産だが
魔導を取り締まるということで使用が許されている物である。しかしそれは魔女狩り以外が触れば法に触れ、しかも使用をできるのは許された者のみのはず。さらには。
「お前、銃使えないだろ。」
そう、このタケルという男は刀以外はからっきしの剣術バカ。剣術目を見張るものがあるがレリックイータは全て銃を基礎としているはずで使えないと思うのだが。
「こいつは刀剣タイプのレリックイータなんだよ。しかもこの前の英雄《エインヘリヤル》襲撃の時に契約者に選ばれてな。こいつのおかげで何とか生き残れたんだよ。」
英雄《エインヘリヤル》襲撃事件、それはつい一週間前に起こった事件である。
この対魔導学園を目的に英雄と言われる太古の魔法生物が召還され、襲撃されたのだ。
犠牲者は多数、そしてこの学園から退学した者も多いらしい。
「まぁ、納得した。なによりお前が無事でよかったよ。しっかしどおりで人が少なくなった気がするわけだ。」
奏はタケルから離れると、一人無表情で佇んでいたラピスに向き合う。
「タケルを助けてくれて、ありがとな。」
急に礼を言われたのか無表情を少し崩し、ラピスは目を少し見開いた。
「いえ、わたしにとっても宿主に死なれては困るので。」
「そうか、それでもありがとう。大切な仲間だからな。」
「お、おいそろそろ教室に向かおう。」
少し顔を赤らめタケルはそういうととっとと教室にむかった。
奏は口の端を少しつり上げるとその背を追った。