銃?剣?無手ですがなにか?   作:枯れ葉枯れ枝

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ほんっとうにすみません次は3〜4日には投稿すると言っておきながら大分遅れてしまいましたm(_ _)m

では、作者の戯言を書いてもしょうがないので第3話楽しんで頂けたら幸いです。


第3話

対魔導学園最深部、禁忌区域最奥監獄。そこは罪を犯した魔女が投獄されていた。特に重犯罪を犯した魔女は反人道的とさえ言える処置がされていた。

 

「いつ来ても辛気くさい場所だねぇ・・・鐵君もそうは思わないかい?」

 

仄暗い最奥監獄の廊下を歩きながら、対魔導学園理事、鳳颯月はチェシャ猫のような笑みで隣の男に問いかける。

 

黒い、審問官の制服に身を包んだその男の胸には異端審問官を表す刺繍が施されていた。その横には首のない騎士が描かれた黒い部隊章がつけられていた。その部隊章が示す意味はこの男が対魔導捜査一課零殲滅機動隊、通称【エグゼ】ということ。エグゼとは隊員全員がレリックイーター保持者で占められた特殊部隊である。

 

「自分は慣れていますので。」

 

そう淡々と返す言葉には感情が伺いしれない。

男の名前は鐵隼人、事実上、最強の魔女狩りだ。

 

二人が歩く廊下の両側には、ずらりと鋼鉄の棺桶のようなものが並んでいる。

 

「まるで墓場じゃないか。こんな場所に慣れてしまう君は特殊思考の持ち主だと賞賛しないでもないよ。」

 

「恐縮です。が、この施設をお作りになったのは会長だと聞き及んでおります。」

 

言外に頭がおかしいのはお前だという鐵。

 

「作るように言ったのは私だけれど、こんなに不気味にしろとは言ってないよ。」

 

そう不満を漏らしながら、棺桶を間近で見やる。

鋼鉄の棺桶に設けられたのぞき窓からは、眠っている少女が確認できた。

 

この鋼鉄の棺桶は鉄の処女《アイアンメイデン》と呼ばれる、特別強い力を持つ魔女、魔法使いを幽閉するための装置であり、独房だ。

 

この幽閉されている少女も例に漏れず、桁外れた魔力を保有する魔女だ。

 

「それで?礼の女の子の様子はどうだい?」

 

「捕縛時の昏倒の後、ほとんどの記憶を喪失したそうです。」

 

「記憶喪失・・・面倒だなぁ」

 

「呪符《インスタント》の忘却魔法による情報漏洩防止を狙ったものと思われます。時が経てば記憶の回復が始まると、薬師は診断しています。」

 

「彼女の正体はわかったのかい?」

 

「名前は二階堂マリ、古代属性保持者、三年ほど前から指名手配されている【極光の魔女】本人で間違いないかと。」

 

 

「例の不殺の魔女かい?地位的に微妙なところだが、実力的には確かだな。この少女についての情報もこの前捕らえた幻想教団の下っ端から、情報を引き出せていたね。」

 

「ええ。境界線の児童養護施設出身であることや、彼女が幻想教団に協力せざるを得なかった動機までは調査済みです。」

 

「そうかそうか・・じゃあこの幼い魔女には、罪を与える代わりに釣り餌にでもなってもらおうかな。」

 

隼人は颯月の言う意味をすぐに察した。

ようするにこの外道は、記憶の無い少女を幻想教団をおびき寄せるために利用すると言っているのだ。

 

「ロックを解除して、鎖も解いてくれたまえ。」

 

周辺で作業していた白衣達は颯月の指示に従い、鉄の処女の扉を開いた。

 

開かれた扉からは蒸気が漏れ出し、一緒に年端もいかない少女が姿を現した。

 

少女は裸同然の姿で夥しい数の鎖に繋がれていた。

白衣達は鎖を一本ずつ丁寧にパージしていく。

 

全てを解き終えると少女は床にたたきつけられた。

たたきつけられた衝撃でうめき声を上げ、少女は意識をさました。

 

颯月は、目を覚まして混乱している少女に向けて近づく。

 

「なっ、なにこれ!?どうなってんの!?なんて、あたし裸・・・?あんた誰!?」

 

颯月は慌てふためく少女に自分の上着を被せ、にっこりと微笑んだ。

 

そして、利用され、絶望を嫌というほど味わった幼き魔女にこう告げる。

 

「やあ、対魔導学園へようこそ!二階堂マリ君、君の入学を歓迎するよ!」

 

よく意味も分からず首を傾げるマリは、自分がまだ悪夢に囚われていることを知らなかった。

 

 

 

____________

 

 

タケルと共に、奏は数ヶ月ぶりの教室に入ると見慣れた小隊の二人と、その二人と話している夕日のように鮮やかな髪色をした少女が目に映った。

 

「久しぶり、元気にしてたようでなによりだ。そして初めまして、如月奏だこれからよろしく。」

 

奏が三人に挨拶すると、三人は三者三様の反応を見せる。

 

「如月!?如月ですの!?」

 

小柄でセミロングなブロンドの髪、その上にトレードマークのようにうさ耳のようなカチューシャを乗せた少女。西園寺うさぎは机を叩いて立ち上がった。その際小柄な身長に不釣り合いなほど大きな胸が揺れて思わず奏のみならずタケルもチラ見をしてしまったのはしょうがないだろう。

 

「あら、如月。久しぶりね、あんたは相変わらず丸腰なのね。装備の作りがいがないわ。」

 

久しぶりの再会にも関わらず、皮肉混じりに挨拶を返したのは。

腰まである黒髪、ワイシャツの上に白衣を纏う少女、杉波斑鳩だった。

放漫な胸の下で腕を組み、胸を強調したまま。口にミントキャンディーをくわえたその姿は非常に目に毒だった。

 

「あ、ああ!鳳桜花だ。その、よろしく頼む・・・」

 

凛とした態度を崩し、返事を返したのは鳳桜花。

夕緋色の長髪にモデルのような体型の彼女は、以前魔女狩りとして活動していた。しかし過度な処罰を犯罪者に行っていたために【紅蓮姫《カラミティ》】と呼ばれ、学生からやり直すことを余儀なくされたのだ。

 

「まぁつっても俺は薬師志望でね、戦闘は期待しないくれ。」

 

「よく言うわよ、あんた草薙と二人でこの前の模擬戦で小隊全滅させてたじゃない。」

 

そうからかうように言ったのは斑鳩だ。そしてその言葉に桜花は草薙を見やった。

 

「草薙、本当なのか?」

 

桜花の質問に草薙はあっけらかんと答えた。

 

「おう、あのときは助かったぜ。」

 

「しかし、見たところ銃器は所持していないようだが・・・まさか、如月も剣で・・・!」

 

そういいつつ奏を見ると、どこか面倒くさそうな様子だ。

 

「あ〜、あのときは小隊のみんなを侮辱されたからな。ついカッとなって手が出ちまった。それと、俺をそこの剣術狂いと一緒にするなよ?俺は武器なんてもってないから。」

 

誰が剣術狂いだ!とタケルが喚いているが桜花はタケルを視界から外し、奏について考えていた。

 

(そのことが本当なら、素手で銃に突っ込んでいったというのか。だがそれ以上に気になるものがある。)

 

「では、なぜそれほどのじつりょくがあって薬師志望なのだ?」

 

その言葉に奏は。

 

「やっぱり、そこ聞くか。恥ずかしい話だから言いたくないんだが、まぁ同じ隊の仲間だからな。」

 

一旦言葉を切った奏は、頬をポリポリと掻きながら桜花の質問に答えた。

 

「人をな、守るためにどうしたらいいか考えたんだ。んで俺は例え武器が無かったとしても人を守れるように、それまで毛嫌いしてた自分の家の門を叩いたんだ。【如月流】ていうんだけどな、笑えることにそれは護身術どころか人殺しの流派だった。それを知ってて学んで当主、まぁ親父だなその人を負かすぐらいになってしばらく経って初めて気付いたんだよ、所詮人殺しの術じゃあ人を助けられないってな。」

 

そっからは察してくれ____そう言い残すと如月は口を閉ざした。

 

小隊のメンバーは、このことを以前から聞かされていたのだろう。動揺はなかったが初めてこの話を聞いた桜花あ無神経すぎたと顔を歪める。

 

桜花は最年少で魔女狩りになった天才であるが、あまり他人と関わらなかったためにたまに空気の読めない発言やコミュニケーションが苦手だった。

 

「久しぶりに会って、お前等話し足り無いだろうけどそろそろ授業だ。席に戻ろうぜ?」

 

少し重くなった空気を和らげようと草薙が提案すると、小隊のみんなはそれぞれ自分の席に戻り、奏も自分の席だった所に戻っていった。

 

「すまない、草薙。私はまた余計なことを・・・っ!」

 

俯く桜花にタケルはできるだけ明るい調子で告げる。

 

「なに、気にすんなって。どうせ話すつもりだったろうし、それに俺たちだってあいつが薬師目指そうとした詳細は知らないからな。」

 

その言葉の後に教室に教師が入ってきた。

 

「じゃあ、またあとでな鳳。」

 

「分かった。」

 

学園の鐘が鳴り、対魔導学園の一日が始まった。




ロリ成分が足りない・・・・・グハッ(吐血

あと如月さんの出番が無かったですね。次回こそロリを!

感想待ってますm(_ _)m

次は一週間以内には!今度は言ったことを守りたいな〜
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