真剣で毘沙門天に恋しなさい!S   作:月影陽光

4 / 5
四話です! 皆さんちゃんと書いてますよ?
我、書いてるよ?

感想評価おまちしてます

※ハルマさんからご指摘のあった「1位以下なら」を「1位から落ちたら」に修正しました。


第四話 川神水と川神煙管

壇上に現れたの東西交流戦の最後に助太刀に入ったポニーテールの少女。そしてもう1人は…。

 

 「ドーモ。皆=サン。一応ベン・ケーです。よろしく」

 

 皆が想像していた、どこぞのオッパイドラゴンの活躍する話に出てくるゴリマッチョのような武蔵坊弁慶ではなく。推定3サイズ 89 59 88のスラリと背の高い、癖っ毛が特徴の美人が壇上に現れた。

 

「結婚してくれーーーーーー!!!」 「ドーモ。ベン・ケーさん。タマムシです!!」 「てめー何勝手に夫婦になろうとしてやがる!」 「生き様を知った時から愛してましたァああああああ!!」 「え? それって実際┌(┌^o^)┐ホモォ…」 

 

「あんたら、アホの極みだわ…」

 

「ありえない系なんですけどー」

 

発狂したかのような男子のテンションに、先程まで謙信に対しての黄色い悲鳴を上げていた女子達は途端に冷静になっていく。反応としてはどっちもどっちである。

 

「つかさ、清楚とか見ちまうと…アタイ自身が薄汚れて思えてきてさー」

 

「わかるわぁ…ホント自信なくなっちゃうよ」

 

「んん…ごほんっ、え…と、えと」

 

「義経ちゃん、大丈夫だよ」

 

「落ち着いて義経。義経はやれば出来る子だよ」

 

「一度深呼吸だ、義経」

 

 挨拶をしようと、緊張している壇上の義経を応援するように、清楚、弁慶、謙信が声をかける。

 

「すー、はぁー。よしっ。源義経だ、性別は女だが気にしないでくれ」

 

「義経は、武士道プランに関わる人間として、恥じない振る舞いをしていこうと思う。よろしく頼む!」

 

 義経がペコリと、挨拶すると男子女子かかわらず歓声が上がる。

 

「こっちこそよろしくダッゼッ!!」 「義経ちゃーーん! こっち向いてぇーー!」 「お兄ちゃんとよんでくれーーー!!」 「俺はお兄たまでッ!!」 「お姉ちゃんって呼んで義経ちゃーーーん!」

 

「挨拶できたぞ、謙兄ぃ! 弁慶!」

 

 とたたたっ、と謙信と弁慶の所に報告に行く義経。その姿はどこか子犬を連想させる可愛さがある。

 

 

「ちゃんと聞いてたぞ。えらいえらい」

 

 謙信が頭をなでると、えへへと嬉しそうに頬をほころばせる。

 

「あのさ、義経。マイクまだ入ってる」

「あわわ…失礼した」

 

「緊張しすぎないことだね」

 

 そう言いながらも義経の頭を撫でながら弁慶は微笑む。

 

「頻りに、頻りに反省する」

 

「さてさて、女子諸君。次は上杉謙信に続き、武士道プラン二人目の男子じゃぞい」

 

「2-S、那須与一! でませい!」

 

「那須与一と言えば弓使い。まぁ女の子じゃないからキャラ被りもアリで」

 

「そんな基準でいいんだ」

 

 2-Fの椎名京と直江大和がそんな話をしていると次第に周りが騒がしくなる。那須与一が現れないのである。

 

 シーン

 

「あぁ? 出てこねーじゃねーか」

 

「恥ずかしがってるんですかね? 」

 

 しかし一向に出て来る気配はない。

 

「照れてるのかのう? よーいーち!」

 

「怖がらなくてもいいですよー! よーいーちーさーん!」 「2-Fの委員長…相変わらず優しいんだよなぁ」 

 

「あれ? いないようですネ」

 

「いきなりサボりとは、なかなかユニークな生徒ですね」

 

 徐々にザワつきが広がっていく。その状況を見て義経は慌て、弁慶は怒りをあらわにする。その中、謙信と清楚は仕方がないなぁといった表情でお互いを見合う。

 

「聞いてくれ皆、与一は、今、その、来てはいないが…あの…」

 

「照れ屋で、気難しい奴だが…与一はいい奴なんだ!」

 

「いない件は義経が謝る、だから与一の奴を許してくれ。すまない」

 

 そう言って義経が皆の前で深々と、頭を下げる。

 

「だから、皆、与一と仲良くしてやってくれ」

 

「はっー! 美味しい」

 

「っぱ…っぱ、すー…ふぅー」

 

「おーーーーい! 瓢箪が気にはなっていたが後ろで弁慶が酒飲んでるぞーーーー!!!」

「つか! 謙信の方は煙管ふかしてんぞ! なにやってんだあの2人ーーーー!!」

 

「弁慶! それに謙兄ぃまで、我慢できなかったのか?」

 

「申し訳ない」

 

「ふー…いやぁ、お恥ずかしい」

 

 弁慶と謙信が未成年がやってはいけないことを堂々とやってることに皆が唖然としてる中、義経が2人の弁解を始める。

 

「これはだな、みんなも知ってる川神水だ、断じて酒ではないぞ。それと、謙兄ぃが吸っているのは川神煙管だ。川神たばこを使っているから身体に害は全くない」

 

「なんだ、そうか。…って、ん? 川神煙管と川神たばこってなんだ?」

 

 クリスの疑問にほかの生徒も首をかしげる。はて、川神市に生まれた時から住んでいるが聞いた覚えがない。そう思っている生徒達に鉄心が説明する。

 

「皆、川神に住んでおるのに聞いたことが無いじゃろ?」

 

「川神煙管は、川神市にのみ生息する、竹齢100年を超える川神竹を使った煙管での。一本の値段が高級外車フェローリ一台分する逸品での、50年に一本しか作られん。」

 

 フェローリ一台分と聞いて皆の顔が引き攣る。

 

「さらに、川神たばこじゃが、これも川神市にしか生息しておらん物でな。栽培ができない上に野生でしか育たんことからめったに見つからん。その川神たばこの葉を熟成させて無添加で作ったのが、川神たばこじゃ。しかもこの川神たばこ、害がないどころか血の巡りが良くなる、精神が落ち着く、身体から毒素をだす、などの効果がある。ちなみにお値段50gで、時価じゃ。最低額でたしか大型バイクが買える値段だったかのう?」

 

 時価。大型バイクが買える値段。それを聞いた瞬間皆が謙信の持つ煙管に視線が向く。

 

「それにしても、あまりに特別待遇すぎませんか?」

 

 生徒の中からそんな声が聞こえてくる。確かに、武士道プランの申し子だからと言ってあまりに特別待遇すぎる。

皆の視線が鉄心に向くと、分かっているとばかりに1つ頷く。

 

「うむ、その代わり。弁慶は学年順位が学年で4位以下なら、即退学という念書ももらっておる。上杉謙信については、学年1位から落ちたら即退学に加え、定期的に学園からの依頼を請け負ってもらうと念書をもらっとる」

 

 

 先程までの謙信や弁慶に対する文句はどこへやら。弁慶と謙信の学園4位以上と学年1位宣言に早くも同じクラスになる生徒や同じ学年の生徒たちが2人をライバル視し始める。

ここに来て早くも武士道プランの効果が出て来てることに、教師陣も申し子たちも笑みを浮かべるのであった。




うん与一のシーンカットしたよ

だってね、オレの厨二心をえぐるんだもん!!

では次の話でまた会いましょう
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