真剣で毘沙門天に恋しなさい!S   作:月影陽光
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第五話 私の愛機は紅ハスです

「おほんっ。少々話が脱線してしまったの、次で最後じゃ。共に1年生で武士道プランの関係者じゃ」

 

 正装で楽器を所持した集団が校庭の脇に現れ、生徒たちの視線がそちらに向かう。

 

「お? なんか行儀のいい奴らがたくさん出てきたぞ」

 

「おや? あれは高名なウィー○交響楽団…なぜ彼らがこんな場所に?」

 

 交響楽団は楽器のセットをすぐに済ますとそのまま演奏を始め出した。

 

「? もしかして、登場用BGM的なやつ?」

 

「この感じ…あの一族の予感しかしないわ」

 

 既に何人かの生徒たちは、登場する人物がどういった者なのか察しが付き始めていた。このような金のかかった登場をするなどあの一族しかいまい。

 そんな風に皆が思い始めると後ろの方から生徒たちのどよめきが起こった。何事かと皆の視線がそちらを見ると、そこには――。

 

 九鬼従者部隊が一糸乱れぬ姿で二列に並んで此方に歩いてくるではないか。さすがの川神学園の生徒たちも道を開ける。すると、壇上の前で止まり二列に並んだ従者たちがお互いの方を向き合い、肩に手を置き頭を下げる。一番前がするようにどんどん後ろの方まで同じ姿勢になっていく。

 最後の方まで行く頃には住者たちは綺麗な橋を作り上げていた。

 

「ちょっ!? なにあれぇ!」 「人間ブリッジってやつか?」 「さすが九鬼の従者部隊、一切の乱れがねぇ」「あれの下を潜ってくるのかね?」 

 

 生徒たちが従者達に目を奪われていると、後ろの方からどこかで聞いたような笑い方が聞こえてくる。

 

 

「ふっふっふっふっふ。ふーふっふっふっふっふ。ふーはっはっはっはっは!」

 

「我、顕現である」

 

 現れたのは小さな少女。しかし少女の額の十文字の傷が九鬼の血縁者であることを分からせる。

 

「フハハハ、何を隠そう、我の妹である!!」

 

「分かっとるわぁーーー!! それ以外の何があると言うのじゃ!」

 

「見た瞬間、心が震えたっ…圧倒的カリスマッ…! 俺の心をキャッチマイハートッ!!」

 

「このハゲ、最後もう何を言ってるのかわからんのじゃ…」

 

「じゅんは単純ですからね」

 

「おぉ~、冬馬がダジャレを言ったのだ!」

 

 そんな彼らを尻目に、彼女は悠々と壇上の上に降り立つ。

 

 「我の名前は九鬼紋白。紋様と気軽に呼ぶがいい!」

 

 「我は飛び級することになってな。武士道プランの受け皿にもなっている、この川神学園を選んだのだ。護衛どもの手間も省けるからな」

 

「われは退屈を良しとせぬ。一度きりの人生、楽しくやろうではないか! フハハハハーーーーーッッッ!」

 

 九鬼紋白の登場に皆がざわつく。九鬼英雄1人だけでも濃いのに更にもう1人増えたのだ。もはやカオスの領域である。

 

「おいじじい。もう1人の転入生はどうした?」

 

 百代が鉄心に質問を投げかける。そういえば、と皆が壇上を見やる。壇上にいるのは九鬼紋白とお付きの従者だけである。皆の視線が一度その従者へと向く。金髪の老従者だが、その姿からは一切の衰えを見せることはない。皆視線を戻し、思う。いくら九鬼や川神学園だからといって、いや、流石に、ねぇ? あの従者が転入生とか。しか1年生、ないないない。流石にない。

 

「さっきから紋ちゃんの隣に立っておるじゃろうが」

 

「おいおい、やっぱりそんなオチかよ。見てみろじじい。皆それだけは無いだろうと思ってたのに、このオチ。さすがにないわぁ」

 

 うんうん。と生徒たちが頷く。

 

「皆さんはじめまして、新しく1年S組に入ることになりました。ヒューム・ヘルシングです」

 

「そんな老けた学生はいない」

 

「ヒュームは特別枠、紋ちゃんの護衛じゃ」

 

 その説明に生徒たちが別に転入じゃなくてもよくね? と思うのは当然だろう。

「別に転入しなくてもいいんじゃないかぁ」

 

「そんな年配の方が来ても話題が合わない気が」

 

「お嬢さん、こう見えてもゲームなど好きですよ? 紅ハスが私のロボです」

 

「それエロゲーじゃねーか! 女子がしってるかよ!」

 

 2年F組の生徒からヤジを受けるヒュームを百代は観察するように見る。

 

「あの爺さんがヒューム・ヘルシングか…」

 

「強いで候?」

 

 矢場の質問に首を振りじっとヒュームを見る。

 

「強いなんてレベルじゃないな、九鬼家従者部隊の零番だ。だが想像していたより強くは…いや、上杉謙信のこともあるしなぁ。うかつな判断はできんな」

 

「ほう、少しは学ぶことがあったようだな? だが、俺に言わせれば“まだまだ赤子”よ」

 

 先ほどの謙信と同じように、百代の後ろに突然現れるヒューム。しかしそれを予想していたのか、百代は驚くこともせずヒュームに振り返る。

 

「流石に同じことをされても驚きませんよ。それに、強者の前で気を緩めるなんて、とてもとても」

 

「ふん」

(ほう。謙信の隠された実力を見抜けなかったのが、いい方向に作用したようだな)

 

ヒュームは少し口の端を持ち上げるが直ぐに元の仏頂面に戻る。

 

 




 どうだったでしょうか? 武士道プランの最初の段階はもう少し続きます。1~3話といったところでしょうか? 

 その後日常編やらなんやら書いていくと思います!

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