ラブライブ 女神たちの奇跡、傭兵の軌跡(凍結) 作:杉並3世
今回がはじめて投稿する作品です。
至らないところだらけですが暖かい目で見守って下さい。
感想や誤字脱字等のご指摘を書いていただけるのはとてもありがたいですのでどしどし送って下さい。
*誹謗中傷だけお止め下さい。
プロローグはラブライブ本編が始まる前の話になります。
プロローグ
懐かしい夢を見ていた
あれは彼がまだ中学生のころだった
あの日はアルテールスに渡るのが決まり、靖国神社にお参りに行った帰りの事だった。
帰り道の公園にその子はいた。
日本人離れの容姿の金髪碧眼の可愛らしい女の子
時々公園で見かけるけど、いつも1人だ
意を決して話しかけてもそっけない態度からあまり人と関わりを持ちたくないのかなと思う
その目には私に関わらないでと訴えているようだった
おそらく日本人離れの容姿に子供特有の排他的な性格で常に独りぼっちだった
だけど今日は様子が違った
靖国神社帰り道の公園で同じ小学生の男女数人のグループがその子にいじめをしていた。
しかも1人にはチャラチャラした高校生位の男もいた
この光景に我慢できなかったのか彼は止めに入った。
一人対複数人
中には高校生も混じっている
敵いっこない
そう思って女の子は目をつぶっていた
けど急に静かになって恐る恐る目を開けると彼以外の子は全員蹲っていった
女の子は唖然とした
何で1人で全員を相手して無傷な上、年上の高校生を完膚なきまで叩きのめしていた
やがてグループは逃げるように立ち去った
二人っきりになった彼らは近くのベンチに座った
しばらく無言が続き気分を変えるため彼は自販機で飲み物を買いにいった
戻ってきたとき、
彼女が意を決して質問してきた
「・・・・・・ねえ・・・なんで助けて・・・・・くれたの?」
せっかく話しかけてきていた彼にもそっけない態度をとった自分を助けた
本当なら無視されてもおかしくはなかった
すると彼はこう答えた
「目の前で困った人を助けるのが家訓で・・・・・痛い・・・」
かっこよく決めようとしたが偶々陥没していた地面に足が引っ掛かり転けてしまった
余りの恥ずかしさに顔を真っ赤にするが普段は無表情な彼女だけどそのときは無邪気に笑っていた
ああ、これが彼女の本当の素顔なのか
思っていた通り
いや、思っていた以上にいい笑顔だった
ここで彼の意識が目覚める
「んあ・・・・懐かしい夢を見ていたな」
俺の名は朝霧悠斗。
国連安全保障理事会常任理事国の一つであり、世界で類を見ない大国、日本皇国出身で、今年で21歳になる青年。
6年前に父親が日本皇国国防海軍士官でアルテールスに駐在武官として派遣される事になり家族と一緒に渡来していたけど滞在中にある事件に巻き込まれて軍属になり、今は日本・アルテールス技術協定の一環で先進技術センターへ出向を命じられた。
先進技術センター
次世代の技術開発の研究を日夜行われている。
ここに勤めているトチ狂ったオタ・・・・・・優秀な技術者によってさまざまなおも・・・・・装備品が作られている。一番の成果は高出力の核融合炉と水素ガスタービンの実用化。
水素ガスタービンは基本軍艦を中心に搭載しているけどまだ数は少ないし、核融合炉も発電所用や大型宇宙船しか実用されていないけどいずれは小型が実用化されるだろう。
それ以外にも次世代戦闘機開発も行われており、彼はは戦闘機ライセンスも持っているため開発された試作機のテストパイロットとして送り込まれたのだと思われる。
時計の針は5時を指していた
俺の階級は三等海佐・・・諸外国で言うなら少佐の相当する。
今日は当直士官として国防省の当直室で寝泊まりしていた
基地を含む軍施設は保安を維持するため軍属の人間がローテンションで必要最低人数を残す当直制度がある。
ローテンションも階級によって振り分けられていて職種によって当直内容も変わってくる。
「あの子の名前・・・・・結局聞けれなかったな」
アルテールスに渡る前の数日間だけ喋ったけど結局は互いの名前を言わずに行ってしまった
あの後、父さんに事の顛末を話すとやり返した事は怒らなかったが女の子の名前を聞きそびれた事に対して物凄く怒っていた。
制服に着替えて各所を見回りに出た。
後数時間で当直は終わるが、上がりでなく平日なら普通に仕事ば待っている。
悠斗が所属する第七技術研究課は主に航空宇宙機関連を取り扱っている。
「疲れました」
「お帰りなさい。榊補佐、早瀬さん」
榊伸二郎
科学技術研究庁の先進技術センター第七技術研究課の課長補佐。四菱重工業から出向しており、昔トヨタ・800スポーツでアマチュアのレースにも参加したことがあるメカニック。
早瀬若菜
同部署の航空エンジニアで、バイクや自動車などの機械いじりが好きでいつもはつなぎ姿で機械をいじっている。学生時代に先輩が飛ばした自作のグライダーを飛んでいる姿に目を奪われこの道に進んだ。
「こっちは順調に進んでいるけどそっちはどんな感じだ?」
2人は次世代核融合反応炉の試験の為、出張で筑波にある研究施設に赴いていた。
「似たような感じですね。超高出力核融合炉で問題点だった安定性の問題はほぼ解決したのだけど別の問題も出てきた」
「別の?」
「ああ、今回のテストで超高出力化にしてしまうとエネルギー伝導管が融解してしまった」
「!?それ、大丈夫だったか?」
原子炉みたいな暴走は起こらないが事故ればそれ相応の被害が出てくる
「ええ、幸いにも炉を緊急停止して事なきを得たわ」
「ただこれ以上の超高出力化は技術云々より地球上の鉱物では対応できないということだよ」
「報告書はすでに作成済みで関係部署に送っています」
ここの技術者はマッド・・・ごほん少々おかしな人たちが多いが仕事も速いしきちんと成果も出している
「でも現出力でも火星まで最も遠くても2ヶ月あればいけるよね」
「ええ、ですから火星から何かの鉱物資源が獲得できないかが焦点ですね・・・採算は度外視して」
「もうすぐジュピロス5が開始するし当面はその結果待ちですね」
先進技術センターにある第一から第七技術研究課はそれぞれのテーマで研究をして一定の結論に達したら上級機関である科学技術庁ないし国防省に報告する。その結果しだいではそのまま研究を続行かいったん上で預かり再検討する。その期間の間にまた別の研究するというサイクルをとっている。
「まあ、このままいったら上で預かる雰囲気だな」
ということはこの企画はしばらく動かないね。
「さて皆はこの後どうする?俺は飲みに行くけど」
「申し訳ないけど徹夜で報告書の作成していたものでクタクタでね」
「私もです」
「そうか。それじゃ2人は明日から2日間代休処理をしておくから休んどいてくれ」
「わかりました」
「ありがとうございます・・・・お疲れ様でし~た」
「おう、お疲れ」
「お疲れ様でした」
榊課長補佐と早瀬さんはぐったりしながら後にした。
「さて、朝霧は暇か?」
「はい」
「それじゃこれから飲みにくか?」
「お供します」
俺はすぐに荷物をまとめて課長と一緒に仕事場から出た。
「そういや、朝霧は普段何して過ごしている?」
「普段ですか?」
「そうそう」
日本に帰って来て今までの事を思い出していたが・・・・
「・・・・・・特にないですね。家に帰っては囲碁やったりぐらいですかね」
「囲碁って」
「昔、ある人に教わって以降はまって勉強しているのです」
「・・・なんか、年寄りり臭いな」
「あはは・・・よく言われました」
これだけはどうにもならないよね
しばらく歩くとビルの前に止まった
「ここですか?」
「おう!俺の馴染みの店カフェ&バーの『Secret Liqueur』だ。名前の通り昼は喫茶店で夜はバーをやっている」
課長と一緒に店の中に入っていく
「いらっしゃいませ。お久しぶりです尾崎さん」
「久しぶりっていう程か?まだ3週間しかたっていないぜ」
「3週間も売り上げを貢献するカモが来なったからですよ」
「酷いよマスター。紳士のくせにあくどいことを考えていたのかよ」
「あはは、冗談だよ」
「だよな」
課長と俺を迎えてくれた人がマスターなのかな?
軽い冗談の突きあいしているのを見ると長い付き合いなのかもしれない。
「尾崎さんこちらの方は?同じ部署の方ですか?」
「そうだ。でつい最近来た朝霧だ。」
「いらっしゃいませ。ようこそ『Secret Liqueur』へ。マスターの戸松正明と申します」
課長にはブランクな口調にいきなり丁寧口調に切り替わった。
「朝霧さんって余りこういうお店には慣れていらっしゃらない?」
「へえ~そうだったの?なんか慣れていた感じだったが?」
「そうですね。ほかの人から見たらそうかもしれませんが僅かな視線や仕草で分かりました」
「気を付けていたのでしたがばれましたか」
「現役を離れたとはいえ10年間務めたからな」
現役?
引っ掛かったけど後で聞くことにして、カウンター席に座ってマスターがお絞りとメニュー表を渡してくれた。
「飲み物は何にしますか?」
「俺はジントニック」
「私は・・・あまりカクテルには詳しくないのでマスターのおすすめでお願いします」
「かしこまりました」
ロックグラスに氷を入れて2本のお酒を混ぜ合わした。
「ラスティ・ネイルです。スコッチ・ウィスキーとドランブイというお酒がベースです。色合いから古めかし物という意味のカクテルです」
「いただきます」
「ようし、お酒も揃ったことだし、乾杯といくか。今日もお疲れ様」
「お疲れ様です」
お互いのグラスを静かに当て、一口飲む。
ウィスキーの強い甘みが口に広がる。
うん!
これはいける!!
「朝霧さんは日本軍出身ですか?何だかただならぬ気配を感じたもので」
正直余り喋りたくないのだけど・・・・・・
「大丈夫だよ。ここのマスターは」
「え?」
課長の言葉に
「マスターは元傭兵だ。仏外人部隊第二落下傘連隊出身のな」
「そうでしたか」
課長が言っていた現役はこの事だった。
落下傘連隊といえば外人部隊の中でも精鋭中の精鋭であり隊員全員が空挺技術とヘリボーン技術を有しているエリート
「もう15年前の話です」
「15年前と言うとコソボ紛争には・・・」
「それにも参加しました。もっともその戦闘を最後に除隊しましたが」
1996年~1999年まで起こった紛争で、ユーゴスラビア軍およびセルビア人勢力と、コソボの独立を求めるアルバニア人のテロリスト組織コソボ解放軍との戦闘で後に大規模な人口の流動が起こった紛争である。
「僕はその戦闘を最後に退役して日本に帰国して、この店を開いたというわけさ」
バーには色んな職種に人たちが集まるとは思っていたがまさか元同業者がいたとは。
「元傭兵なら知っていると思いますが『百鬼夜行』ってご存知ですか?」
「百鬼夜行!?あの百鬼夜行ですか!!」
無論マスターが言った百鬼夜行は妖怪の方ではなく・・・・
「アルテール軍の第47独立愚連隊・・・・通称『百鬼夜行』それが以前所属していた所です」
3年前、アルテールス第一王子のパーティー参加中にテロ組織『』に合ってしまった。
被害は甚大で死者第一王子、悠斗の母親を含む21人、負傷者多数を出したテロ事件。
直ぐに陸軍二個大隊を送り出したが生物兵器を使っていたため、戦力の増強を要請。
そこにアルテールス第一王女にして王位後継者序列第二位のエリザベス・D・アルテールスは打倒『』を掲げ、友人ウィルとクラエスそしてや被害にあった人々で構成された私兵団『百鬼夜行』を設立し、『龍』を殲滅に乗り出した
「私はその創立者の1人で最後まで最前線で闘っていました」
「噂には聞いておりましたが実際に隊員の方とお会いするのは初めてです。お会いできて光栄です」
第47独立愚連隊、通称『百鬼夜行』は様々な伝説を残している。
僅か中隊規模の部隊に関わらず一個連隊を相手に出来たり。
どんな大怪我を負っても一週間後には戦線に復帰。
更に自作の兵器を作ったりと、数ある傭兵団の中でも逸話が尽きることのない部隊である。
「君とずっと仕事してきたがあのときほど感情を露にしたことがないと思ってな」
話は数週間前に遡る。
俺と課長は国防省の装備・武器課に書類を届け終えたその帰りだった
バリバリの防衛大学校出身のエリートとすれ違ったとき『百鬼夜行』の悪口を言われ、一気に頭に血が上った俺はは喧嘩沙汰になった。
「君はあの時初めて感情らしい感情を出していた。とてつもない・・・・・怒りの感情を」
課長の一言一言に俺はあのことを言い始めた。
「あの戦争で私は母親を失い、多くの人の命が失った・・・・そして殲滅戦を指示しました」
「せ、殲滅戦を!?」
さすがに海軍から出向中の課長でも驚くよな。
「もしかしてそれは生物兵器の?」
「ご存知でしたか」
「ですけどあれは・・・・本当ににあったのですか!?」
「本当にです」
俺の言葉にマスターは信じられなさそうな顔をしていた。
俺も実際に遭遇しなければ夢物語と思っていたよ
1年前、念願のアジトを見つけ日本・アルテールスの合同治安部隊で制圧しようとしたその時人類史上最低最悪な方法で巻き返しを図る・・・遺伝子操作と薬物・洗脳で殺しても死なない兵士を編み出した。
生体兵器と出くわしたときまだ数は少なく今ここで制圧する事も出来た
だけど
「私は撤退を指示し、部隊を後退させました」
だけどその判断は間違いだった。
撤退後更に大群となった奴らと乱戦に発展した。
この時に撤退時間を稼ぐため咲夜さんやウィル、一部の人が残って殿を務め殉職した。
殉職した咲夜の代わりに俺が二代目総大将を勤めた。
被害は甚大で生き残ってもPDSDで使いものにならなかった。
そして
俺が考案した作戦が・・・・第47独立愚連隊による生体兵器の殲滅戦。
これは司令部の顔も青ざめたが、日に日に増える犠牲者に歯止めを掛け、そして1日も早く『』本拠地を制圧するため本作戦が承認された。
結果は殲滅に成功して総軍を上げて反撃を開始。
テロ事件から4年目にしてようやく長かった『龍』のアジトを制圧して首謀者を拘束した。
無論ラボにも入ったが思い出したくもない光景が広がっていた。
あのまま躊躇っていたら連中なら第二陣、第三陣を送り出すに違いない
「あの時俺が即殲滅を指示していたらあそこまでの被害にならず救えた命もあったはず」
「ですが、撤退は結果論です。真っ当な指揮官でも撤退はします」
「ありがとうございます。無論上層部も同じ気持ちでした」
「だからあの時すごく怒ったのだな」
「ええ、あの作戦を立案し、指示したのは私です。私に矛先を向けるのであれば重く受け止めていました。ですがあいつらは無神経で何にも考えなしで言われるのがものすごく腹が立ちました。隊員たち全員が好き好んで殺戮まがいなことをやろうとは思いません。正直やらしたくもありませんでした」
今でも腹が立ちますよ。もう一回同じ事をほざくものなら今度こそ再起不能になるぐらい
「でもさ・・・正直言ってこのままだとお前・・・生きたまま死ぬぞ」
「生きたままですか?」
「そうだ。俺も長い間軍人生活続けていたらな何人かおる。生きているのにまるで死んだように活気がないやつを」
優しい口調だがどこか心に刺さる。
確かに今は未来も全く見えていない状態だ。
俺もどこかで思っていた。でも・・・・・・・
「お前はこのままでいいのか?」
課長の言葉に俺は正直に答えた
「いや・・・ですね。このままでしたら死んていった人たちに申し訳が立たないです」
「だったら少しでも変わればいい」
「変わる・・・ですか」
「そう・・・1つの行動が変わるだけでも違うものが見えてくるよ」
「私も同感です」
マスターも課長に同意する形で言ってきた。
「私も外人部隊をやめてこの店を開いたときはがらりと世界観が変わりました。朝霧さんもなにか始めてはいかがですか?」
「そうですね」
頭によぎったのはあの3人の顔。年の離れた幼馴染でかわいい妹分たちの顔を・・・・
「幼馴染に謝りにいきます」
「幼馴染ですか?」
「ええ年の離れた幼馴染が神田に住んでいましてこの6年間一切連絡してこなかったのです」
最後にあったのは日本を離れる直前だったから6年前だな
「どうして連絡しなかったのですか?」
「やはりあのこともあったので言い難かったのです」
「じゃ、それだな!お前が変わる1歩目は!!」
「ええ、そうですね!!」
俺は意を決した。
正直不安な気持ちがあるがこれを乗り越えないと未来がない。
「それでは早速明日にでも行きます」
「そんなことを言うなよ。明日代休出すよ?」
「いえ、幼馴染たちはまだ学生でして。夕方にならないと家にいないのです」
「あら、学生だったので」
拍子抜けたのか椅子から滑り落ちそうだった。
「それじゃ、あすは普通に仕事をしてからいくのだね」
「はい」
この後、少しだけお酒を飲んでから家に戻った。
3月31日のライブをみて一刻も早く投稿しないと思いまして急ピッチで仕上がりました。
一応プロットは仕上がっておりますが仕事が忙しくて次の投稿は未定です。