ラブライブ 女神たちの奇跡、傭兵の軌跡(凍結)   作:杉並3世

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お待たせしました。

今回のは完全オリジナルストーリーです。

それではお楽しみに下さい


後日談

μ’sのファーストライブが終わって数時間後

俺達は行き付けのバーである『Secret Liqueur』に向かっていた

成果と言えば正直言ってボロボロの惨敗だった

地区内で不審者騒動が起こり全校生徒に対し自宅待機が命じられた結果、会場には数名しか来なかった。

結果としては残念だったが穂乃果が再びこの講堂一杯にしようと誓った。

「いらっしゃい朝霧さん」

「マスター、もう準備は出来ているかな?」

「ええ、もう準備は出来ています」

ファーストライブ終了後、講堂の後片付けた後に絢瀬さんに頼んで宴会の予約をして貰った

 

「みんな、この人がカフェ&バーのマスターの戸松さん」

「戸松です。皆さんの事は朝霧さんから聞き及んでいます」

海未が顔を真っ赤にしながら「一体何を語ったのですか///」と訴えてきた

「では、テーブル席へ」

それぞれ席に着くとおしぼりを持ってきた店員に驚いた

 

 

「いらっしゃい高坂さん達」

「絢瀬会長!?」

「どうして」

「今年に入ってこの店でアルバイト始めたの」

 

「「「ふ~ん・・・・・・・・・」」」

「ど、どうかしかましたか?」

幼馴染み´sのシド目に思わず敬語になってしまった

「「「別に~」」」

 

だから何で拗ねるのですか!?

お兄さん泣いちゃいますよ!

 

実際に泣かないけど

カウンターの方でマスターが「大変ですね」とぼやいた

 

何が大変なの!?

 

「朝霧さんいつもので良いとして、彼女達はどうしますか?」

「う~ん・・・・・どうしよっか」

メニューをにらめっこしているけど全然知らない名前であぐねている

「マスター、何かおすすめってありますか?」

「そうですね・・・・・」

冷蔵庫の中にある清涼飲料水を見ながらあれこれ考えて・・・・・

 

「それでは、クランベリーキューティーはいかがでしょうか?クランベリージュースとレモンソーダをベースにしたもので、名前の通り見た目はピンクでキュートなカクテルで女の子に人気の一品になります」

「じゃあそれで!」

シェーカーにクランベリージュースと氷、オレンジライムの絞り汁を入れてシェイクを始めた

「ほえ~」

初めて見るバーテンダーのシェイク姿に3人は見惚れていた

一端シェイクを止めてレモンソーダを加えて再び軽くシェイク

グラスのふちにオレンジで湿らせた砂糖を付け、グラスにシェイクしたジュースを注いだ。

そこから更にオレンジを飾って完成

「クランベリーキュートです」

それぞれグラスを片手に・・・・・

「では、乾杯」

「「「乾杯」」」

お互いのグラスを軽く合わせて一口飲んだ

 

「美味しいです!」

「ありがとうございます」

前もって時間通りに来たので待つこともなく色んな食べ物が運ばれてきた。

「美味しそう!」

「今日は改心の出来よ」

基本厨房は絢瀬さんが担当している事もあって普通のコース料理にロシア料理もある

「悠にいはいつものここで飲んでいるのですか?」

「仕事が立て込んでいない限りはここで飲んでいる」

夕食を作るにも遅い時間帯ならここで食べていくこともある

ここのバーはフードメニューが豊富で値段も安い(一般的なバーに比べて)事から隠れた人気店である

「でも最近来ていただいていなので寂しかったですよ」

確かに穂乃果達の練習とか見ていたから、ここ一月は行けれてなかったからな

「いい金づるがいなくなって困っていましたよ」

そっちですか!?

「・・・・・・・マスター、それ前に課長にも言っていませんでしたか?」

「おや、覚えてくれていましたか」

もうかれこれ3ヶ月が立つのか

 

早いものだね

 

 

「でもジュースだけでもしっかりした味なのですね」

海未がマスターに素朴な質問をぶつけてきた。

「無論何でもかんでもそう言うわけではありません。何百種類のお酒や清涼飲料水の特性を理解をしておかないと種類によっては味同士が喧嘩する事もありますし、同じレシピでも違うバーテンダーが作れば何通りの味もあります。更に見た目も重視しないといけません」

「奥が深いものですね」

「ええ、それを探求するのもバーテンダーと言うものと私は思います」

 

「そうだマスター!次にプースカフェ作ってくれない」

「面白い所に目をつけましたね」

「プースカフェってなに?」

「プースカフェと言うのは数種類のお酒や生クリームを使って、比重の大きい順から積み重ねていって色の違う層が出来ることから別名レインボーカクテルとも呼ばれているの」

ことりの疑問に絢瀬さんが答えてくれた

比重が異なる何種かのお酒を組み合わせる分、これを作るのにはバーテンダーに高度な技量と知識が必要となってくる

「でも少々早すぎやしませんか?」

確かにプースカフェは食後酒で今飲むのは早い

 

「そうなのですが先ほどの話でちょっと試したくなりまして」

「マスター、私が作っても構いませんか?」

「絵里さんが!?」

「ダメでしょうか?」

「そうですね・・・・・ではお願いします」

マスターが少し考えた後絢瀬さんに任せることになった

冷蔵庫から3種類のお酒を出した

 

「絢瀬会長も作れるの?」

「彼女には主にノンアルカクテルを作って貰っていますけど今回は特別です」

「では」

バースプーンの背から静かにゆっくり・少量ずつ注ぐ

糖分が高い程お酒の比重が重くなり、アルコール度数が高い程比重が軽い。

ただ同じお酒でも製造メーカーによって比重が異なる事もある

「出来ました」

 

出来上がったのは三層に別れたプースカフェ

「綺麗」

「本当に」

「ええ!」

「本当は五層を目指していたのだけれどまだ未完成で三層が限界でね」

たった数ヵ月でここまでのモノが作れるなんて!

 

「でもこの色って」

「やっぱり気がついた」

「どういう事?」

今回作って貰ったプースカフェにある特徴が見えた

「あれ?これって」

「ああっ!!」

 

最初は穂乃果達も分からなかったけど気が付いたようだ

 

「私達のイメージカラー」

 

そう!

 

穂乃果、ことり、海未のイメージカラーであるオレンジ、ホワイト、ブルー系統のリキュールを使ってくれた

 

まるで今日のライブのお礼を言っているように

 

「ハラショー!正解です」

 

なかなか粋な事をしてくれましたね

 

「ねえねえ、絢瀬会長!次別の面白そうなモノ作ってくれない?」

感化されたのか穂乃果が無茶ぶりを振ってきた

後敬語が抜けているぞ!ア穂乃果!!

 

「そうね・・・・・・ならこれで」

絢瀬さんは気にすることなく冷蔵庫からオレンジジュースと牛乳、フランボワーズシロップを出した。

「ほお~それで行きますか?」

「はい。」

全ての材料をシェーカーに入れて振り始め

「綺麗」

マスターのシェイクする姿は渋く格好いいに対して絢瀬さん見たいな金髪碧眼のクォーターがシェイクする姿は思わず見とれてしまうほどの美しく格好いい。

 

 

タンブラーグラスに淡いオレンジ色のジュースが注いで完成した

「お待たせしました」

「これ名前は何ですか?」

「コンクラーベと言います」

「コンクラーベってあのローマ法王を選出するときの」

「何故そうい言う風に呼ばれた由来に定説がないのですけどそれもあって私の中では印象に残っているカクテルなのです」

鍵のかかった部屋を意味するコンクラーベ

 

この優しくてまろやかな甘さの部屋を開けるための秘密の鍵なのかもしれない

 

「ねえねえ、悠にい」

「どうした?」

「コンクラーベってなに?」

穂乃果の爆弾発言に俺達はおもいっきりズッコケた

「穂乃果ちゃん、この間社会の授業でやったじゃない?」

「ごめんごめん。その時ぐっすり寝ていて」

「・・・・・・海未」

「・・・・・・はい」

「穂乃果の練習量を次から倍で」

「甘いです!4倍にします」

「そ、そんな!!」

当たり前だろう

お前達はスクールアイドル

普通のアイドルと違って早退や補講はなくあくまでも一学生である

きちんと授業を受けないと赤点取って留年しても知らないぞ!

「はあ~」

相変わらずの従妹の行動に悩みの種が尽きない

 

いままでからしたら贅沢な悩みでもあるけど

 

 

 

「でも、楽しいよね!こういう所も」

これがバーの面白い所である

 

ただ単にお酒を提供するのではなく

 

様々な職業のお客さんが来るのでお酒の知識だけでなく一般教養も熟知しないといけない

 

お客さんの好みに合わせた最高の一杯を提供するために、様々なお酒の特性を熟知し、技術を磨いていく

 

知れば知るほど奥が深い職業でもある。

 

「折り入って頼みたいのですが少し歌って頂けないでしょうか?」

「え!?」

「実は」

どうやらあるお客さんがスクールアイドルの話で盛り上がって穂乃果らにステージで歌ってくれないかと頼んできた

「どうする?」

「やろうよ!」

考える間もなく穂乃果が即答する

「折角の機会なんだし楽しまないと」

自分に正直に真っ直ぐに突き進む

保加の人達にはなかなか真似出来ない穂乃果の凄い所である

「ありがとうございます」

店員達で即席のステージを作ってもらった

 

「皆さん初めまして音ノ木坂学園スクールアイドルμ’sです」

穂乃果が最初の舞台挨拶を行った

「お客さんのオーダーということありまして急遽ステージに立つことになりました」

ことりも脳が蕩けそうな甘い声で経緯を説明し・・・・

「まだまだ未熟な面がありますが聞いて下さい」

緊張した面持ちで海未が最後を〆て

 

 

「「「START:DASH‼」」」

 

今回は講堂と違ってスペースがないのでダンスを省いた歌だけの構成になる

 

「いい曲よね」

まただ

さっきのライブの時に見たどこか懐かしむような表情

 

前に悩んでいたときに比べると幾分明るく見えるけど

 

まだ、『何か』があるのだろう

 

「絢瀬さん」

「はい」

「ありがとうな」

「いきなりどうしたのですか?」

「色んなところで穂乃果達のサポートしてくれて」

 

海未から聞く限り、いきなりライブ告知のポスター貼ったりとかライブを前提とした講堂のセッティングなど色んな面で支援(尻拭い)をしてくれた

「いえいえ私は出来ることしかやっていないし。それに彼女達の楽しそうな顔を見ているとね、エリチカお姉さんも感化されちゃって」

「くっ」

「ちょっと///何笑っているのですか!?」

「ごめんごめん」

最初に感じたクールなイメージがガラスの階段如く崩壊していった

 

でも

 

俺的にはそっちでもありだけど

 

この間も感じたけどこの子はちょっと?お茶目な子なんだなと思った

 

「でも朝霧さんも変わっていますよね?」

「そうか?」

「だって、仕事の合間と言っても大変じゃないですか!」

確かに仕事の量も膨大で常に定時に終わらせるため奮闘し、終わったら練習の監督を行い

家に帰っても常にスクールアイドルの研究や効率のいい練習方法の考案

確かに大変じゃ大変だけど

 

「あいつらがあそこまで頑張っているのだ。俺等大人が可能な限りサポートしないと」

正直、あの廃校問題は俺達大人の惨めな部分が含まれている

「でも羨ましいね。高坂さん達」

「どうして?」

「だって立派なお兄さんがいるもの」

そう言えば絢瀬さんに妹がいたな

 

でもね

 

「俺から見たら絢瀬さんもかわいい妹だからな」

「/////」

おっ!?

 

顔を真っ赤にしちゃって

 

何だか弄りがいがあるね♪

 

「さ、さあこの話題はおしまい////」

強引に話を終わらせた

 

 

曲が終わり、俺のところに来た

「お疲れ様」

 

「うん!」

「楽しかった♪」

「恥ずかしかった///」

 

あのライブの直後と言うこともあって正直不安な気持ちがあったけどいらない心配だったようだ

 

依頼してくれたお客さん、たまたま店に来ていたお客さんの反応も上々

 

今回のファーストライブは最低の出発だったけど決して最悪ではない

 

良くも悪くもあのライブが穂乃果達に糧になった

「高坂さん、本当にありがとうございました」

「これ、お礼のケーキです」

「わーい!」

「やった♪」

「ありがとうございます」

スクールアイドルとはいえまだ年頃の娘ともあって甘いものには目がないね

「もしよろしければまた歌って頂けないでしょうか?」

「いいのですか!?」

 

今後の事を考えると正直言って、マスターの提案はありがたい。

「でも、店的には迷惑なのでは」

経営者の娘でもあることりが経営の面で聞いてきた

さすがμ’sの天使だよ

 

「迷惑なんてとんでもない!君たちが歌ったことでいつもよりオーダーが増えています」

お客さんもこの話を聞いてまた聞きたいって声が聞こえてくる

「私は店の売上が上がり、君たちは発表場所を与えられるお互いWin Winの関係」

 

 

お互いがそれぞれの思惑が一致しこの話にデメリットはない

 

「正直、次の発表がいつになるか分からないけど、決まったらまた必ず歌います」

「ありがとうございます」

時間がないとはいえ性急は良くはない

 

暫くは足場を固めて、しっかりとした土台を作ろう

 




今回のは特別編と言うこともあって文字数は少な目です

プースカフェも前に一度作って貰った事がありましてとても綺麗でした。
味の方は個人差はあるのですが美味しかったです

次は希編を書こうと思っているのですが、制作に遅れが出てしまってちょっと誕生日に間に合いそうにないです。
本当に申し訳ぞございません。
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