ラブライブ 女神たちの奇跡、傭兵の軌跡(凍結) 作:杉並3世
絢瀬さんと再会して1ヵ月が立ち、季節も冬から春に変わりつつある3月下旬である年度末。
仕事のほうも順調・・・・・・・とはいかず新型の核融合炉は一時的な技術改良の限界点に達して研究はいったん中断が正式に決まった。
本日はそれに伴い研究テーマを決めるべく連日会議を行っているが、先技のキチ・・・・いやいや優秀な技術者たちは可変機構戦闘機を開発というおも・・・・・今後の日本防衛ないし宇宙に進出した際のハワードスーツを提案してその選定機で揉めていた。
「ですから私はアメリカ空軍のF-14を参考にするべきです。あの可変翼機構はどうしても必要不可欠です」
「確かに一理あるけど・・・・でも、武装はどうなる?あれには翼下のハードポイントが付いていないしミサイルの運用面は・・・」
ここにおるのは皆年季の入ったオタ・・・・元い、優秀な技術者であり、変形ロボットはこいつらの夢でもある。
「朝霧さんも必要だと思われますよね」
正直言ってこいつらの話に付いてこれない。
確かに軍事面や救助面では必要な機構だが技術面以外にF-14の可変戦闘機といったら昔、父さんと一緒に見ていたマクr・・・・ゲホンゲホン・・・あるアニメと一緒なので著作権とかいろいろ考えたら『不味くない?』・・・・と思う
今日の会議は終了し、決定は週明けに持ち越しとなった。
「はあ・・・・」
「お疲れさん。どうだった選定会は?」
「・・・・・・・正直言って疲れます」
「課長らはいつもあんな議論をしているのですか?」
「まあね。ここに所属している技術者はみんな変た・・・ごほんごほん・・・少し変わっているとこがあるからね」
それ・・・・課長もいいますか?
第7課も相当な曲者揃いだと思いますが
「ところで朝霧、今日は如何する?明日は休みだろう」
「そうですね・・・・」
明日は平日だけどこの間休日当直をやったので明日は代休処理してもらった
国防省の営門を出て考えていたら穂乃果から電話がかかってきた
「もしもし、ほのか?どうかした?」
『あのね!悠にい!!今すぐ来て!!』
要件を言い終わって直ぐに切るあたりお転婆な性格は全然直らないみたいだな
「まったく」
昔から変わっていないのを嬉しいと感じている自分とちょっとは成長してほしいと思う自分がいて難儀だな
「すみません課長。急用ができました」
「女か!?」
「・・・・・まあ、女性といったら女性ですね」
「うらやましいぞ!!」
「うらやましいって課長、所帯持ちですよね?」
「それはそれ!これはこれ」
・・・・・何で俺の周りにはこんな人しか集まらないのかな?
「この間言った従妹のところですよ」
「なーんだ、つまんn・・・・・・って従妹というと結婚できるな!!」
こ、このオッサンは!!
正直、俺を変えてくれた恩人だけど
一発ぐらい殴っても問題ないよな
地下鉄で神田を降り、穂乃果の家に向かった。
「ごめんください」
「あら?悠斗君どうしたの?」
カウンターの向こうにある椅子に座って商品の和菓子をつまみ食いをしていた。
いつもの光景だから突っ込まないようにした
むしろ突っ込みを放棄したのが正しい。
「仕事が終わってすぐほのかから呼び出しの電話が来て」
「あら!?もう!あの子ったら」
「大丈夫ですよ。ちょうど仕事終わりでしたので上がってもいいですか?」
「ええ、いいよ」
あの日以降、可能な限り穂乃果の家に顔を出している
2階に上がって穂乃果の部屋に入ると既に海未とことりがいた
「おじゃましまーす」
「あ、悠にい!いらっしゃい」
「ちょっと穂乃果悠にいまで呼んだのですか?」
「うん、そうだよ!!」
「そうだよじゃありません!!悠にいは一応社会人なのですよ」
「まあまあ海未さんやその辺りで」
「そうよ、うみちゃん今回はあまり時間はないのだし」
うん?時間がない?
取りあえず後回しにして・・・・・・
「後、それと海未よ」
「はい?」
パシーン
海未の頭にハリセンをお見舞いした
「何が一応じゃ一応!これでもれっきとした社会人じゃ」
勤めている場所が社会的モラルを守っているのか問われると「はい」とはとてもじゃないが言えない。
むしろ俺が知っている部分ですら氷山の一角かもしれない。
海未は普段しっかりしているのにどこか変なところで抜けているんだよな
「ねえねえ、悠にい」
「どうした?ことり?」
「そのハリセンどこから出したの?」
「・・・・・知りたいか?」
「「いえ、結構です」」
2人とも只ならぬ気配を感じたのか
知らないほうが幸せなこともある
「うんで?今日はどうした?」
まあ、この3人が集まって神妙な顔をしているとなると・・・・・・
「あのね・・・・音ノ木坂学園が廃校になっちゃうんだよ!」
「・・・・・・・やっぱりね」
「やっぱりって悠にいは知っていたのですか?」
「・・・・・・・この間、所用で総務省にいっていたときに小耳に挟んでね」
俺の母さんも音ノ木坂学園に通っていただけに、正直言ってデマか何かと思っていたが幼馴染からの言葉でそれが本当なのだと分かった
「それで俺を呼んだのは?」
「実は3人で廃校回避について話し合おうとしていたのです」
現状、入学者数はここ数年減少傾向に落ちいており、このまま行くと今年のオープンキャンパスで入学希望者が増える見込みがなければ今年入学した1年生が卒業後に廃校になる。逆を言えば、入学希望者が集まれば廃校は回避できるわけだが・・・・
「老婆心ながら言わせてもらうけどそんなことをやるよりか残りの学生生活を有意義に過ごすのがいいんじゃない?」
これは学生がどうのこうのできる問題をではない。
大人たちの汚い一面も見え隠れする廃校事案なだけ余り突っ込んで欲しくなかった。
「私はこの学校!この音ノ木坂学園が好きなの!!このまま黙って何もしないのは納得がいかない!」
穂乃果が感情を露に語り始めた。
「そりゃ・・・私たち学生がどうこうできるものじゃないとも理解している。それでも・・・・・最後まで諦めたくない!!」
「2人も同じ気持ち?」
「はい!」
「確かに悠にいの言っていることも分かります。このまま普通に過ごして残りの学生生活を満喫するほうが有意義じゃないかって言うのも」
「でもね・・・・やっぱり諦めたくないの!小さいころから見てきた憧れもあったから」
幼馴染3人がここまで決意したのなら俺の答えは一つ
「・・・・・・・分かった。協力しよう」
「本当!?」
「ああ、俺だって母さんの母校がなくなるのを黙って見過ごしたくない」
何よりこれからの入ってくる未来の子供たちに申し訳が立たない
「さて、廃校を回避させるには結果論でいったら入学者数を増やすのだけど・・・・ひとつ疑問に思ったことがある」
「どんなこと?」
「最終期限がまだあるのにどうして今のタイミングで廃校の事を公表したのだ?」
「それが何か?」
幼馴染3人は首を傾げた
「廃校にするのならば絶対職員・保護者・地元が絶対に反対する。しかし廃校をスムーズに行うのならその事実をギリギリまで隠し通さないといけない」
こういった廃校事案は通例、責任者である校長か理事長クラスの一部上層部が秘密裏に話を進め且つ文章も残さないようにする。
これが何らかの形でもれたのなら全力で食い止めるはず。なのに陽菜さんは公表した。まるで反対してくださいと言わんばかりに
「俺だったらオープンキャンパスの結果を文部科学省に提出後に廃校の話を出すな」
そうなったらどうこう言おうともう御上の決定を覆す事が出来ないラインに達しているからな
「廃校の話が出て何か変わったことはない?」
「変わったこと?」
「おそらく陽菜さんは遭えて廃校のことを公表して阻止する勢力を作り出そうとしている。じゃないとこじれるだけ」
秘密裏の進めていた話がいきなり明るみに出たのだ。
おそらく今頃廃校派の先生は保護者や地元対応でてんてこ舞いのはず。
「そして、ことり!最近陽菜さんの回りで変わったことはなかったかな?」
「変わったこと?」
「そう!どんな些細なことでも構わない」
国公立が廃校にするにはそれ相応の手続きが必要だ。
「そういえば・・・」
「何かあったのか!?」
「うん、春休み中に家にコンサルタント会社から電話がかかってきたの」
「コンサルタント会社?」
「その電話以降かな・・・帰りが突然遅くなって」
という事は外資系のヘッジファンドも絡んできたか
となると・・・・
「それ以外は思い付かないよ」
「そうか、ありがとうな」
こんだけ情報が入ればいいか
「はっきりいって正攻法ではもうどうにもならない。俺も政府内から少しちょっかい出してみる」
「大丈夫なのですか?シビリアンコントロールの原則に・・・・」
「大丈夫だよ。ちょっと官僚にカマをかけるだけだから」
元々地力が強かった音ノ木坂学園を廃校するのだ。
絶対に官僚の何人かは関わっているはず
穂乃果の家で晩御飯を呼ばれた後『Secret Liqueur』に立ち寄った。
あの日以降、余程仕事が立て込んでいない限り店に通い続けている。
「こんにちは」
「朝霧さんいらっしゃい」
「筒井さんじゃないですか!?久しぶりですね」
マスターの戸松さんと並んでもう一人のバーテンダーの国際ライセンスを持つ筒井優奈さん。
見た目は20代前半なのだがオープン時からの古参兵で計算上は三十路なのだが、つい口をこぼしてしまったときは凄まじい殺気で生きた心地がしなかった。
怒らせると怖いが基本的には面倒見がいいお姉さん。
しかし恋バナには敏感である人は言った猛禽類と言われている。
「最近昔の国際大会の優勝カクテルの研究に没頭していまして」
「それじゃその研究成果をお願いします」
「分かりました」
手馴れた手つきでシェーカーに氷を入れていったん降り始めた
もうこの光景にも見慣れたな
そしてシェーカー内にウオッカとカカオ・ホワイトとボルスブルー、パルフェ・タムールとミルクを少量入れて振り始めた
「ラ・キューエルです。2,30年前の国際大会の優勝作品でして、あまり知られていない1品です」
「いただきます」
「最近よくこられていますね」
「まあ、それほど立て込んでないからね、うちの部署は」
渡されたラ・キューエルを一口飲んだ
仕事の量より今思案中のアレで頭が痛いが・・・・
「もしかして絵里ちゃん狙いですか?」
「な、なに///言っているのですか!?」
こ、この人は!?
というよりなんで俺の周りにこんな人たちばっかり
「あら?顔を真っ赤にしちゃって」
つくづく思うのが本当に猛禽類だなと思ってします
「優奈さんどうかしました?」
「ううん、なんでもなよ」
ちょっと大きな声を出してしまったのか厨房にいた絢瀬さんが心配そうにのぞき込んできた
「あら?朝霧さん!?いらっしゃいませ」
「よ、よお」
くそ!!
筒井さんのせいで意識したじゃないですか!?
「朝霧さんって先進技術センターの職員ですよね」
「どうして知っているのですか?」
この子の前では仕事の話はしてこなかったはずなんだが・・・・
「この間筒井さんに教えてもらったのです」
筒井さん!?
何!?個人情報を漏らしているんだ!!
シド目でにらめ付けたが、何事もなかったようにそらした
「日本中の優秀な科学者や技術者たちが集まっているってこの間テレビの特集で聞いたことがあって」
おいおい目を輝しながら聞かないで
・・・・・・・・決して間違ってはいない
・・・・・・・・間違っていないのだが
「大体はそんな感じだよ。頭脳も技術も本当にすごい人たちがゴロゴロいるよ」
自分たちの欲望を全力で再現しようとする狂気の集団云々は話さないでおこう。
夢を見ている少女の夢を壊すのはよくないな
「絢瀬さんってこういうのが好きなの」
「私、趣味でアクセサリーを作っていてこういう物づくりの番組をたまに見ることがあって」
「へえ・・・」
しばらくお酒を完納していた時、グラスとか洗っているときの彼女はどこか上の空だ
「どうしたの?絢瀬さん」
「え?」
「全然元気がなかったから」
「ごめんなさい」
「何かあったの」
これからシリアスっぽい話になるのか、いつの間にか筒井さんは奥の方に引っ込んでいた。
普段はいろんな人をからかうのにこういうのは察してくれている
「・・・・・私の母校が廃校の可能性が出てきたの」
「そうなの!?」
昨今の少子化、ドーナッツ化現象がここまで影響が音ノ木坂学園以外にも廃校が出てきたのか。
「そういえば絢瀬さんの学校ってどこなの?」
「音ノ木坂学園です・・・てどうかしました」
おいおいおい!?
この子もかよ!!
「私の母の母校です!!」
「そうなのですか!?」
「ええ、母が神田町出身でして昔連れて行ってもらったことがあって」
まさかこの子も音ノ木坂学園出身とは。
「まだ、正式に決まったわけではないのですがこのまま行きましたら2年後には廃校になります」
「学校側対策のほうは?」
「正直言って芳しくないの。ここでのバイトはじめたのも色んな業界の人たちが集まるってマスターから聞いて参考になればいいかなと思って」
これは穂乃果にも言っていない・・・・というかとても言えないことなのだが。
あの後いろいろ調べていくとユニオンの外資系企業があのあたりの土地ほしさのために民社党の連立政権と手を組み、音ノ木坂学園の廃校をたくらんでいたようだ。
軽く知らべてこれが出るということは裏付けを取り始めたら絶対官僚の名前が挙がってくる。
6年前・・・秋葉原に出来たUTX学園がいい例だ。
当初はお台場に建設予定だったが民社党の連立政権樹立後、突然予定地が変更になり秋葉原に変わっていた。あの学園が出来上がったことにより周辺のパワーバランスが崩壊し、周辺の高校が統廃合を始めた。幸いにも音ノ木坂学園理事長の政策と地盤が強かったのもあって持ちはしたがそれもいよいよ毒が体を蝕み始めた。
「・・・これ、俺の連絡先」
「・・・・・・え?」
「無理はするな。本当にやばくなりそうなら人を頼れ。それも強さ」
絢瀬さんに俺の番号等が書かれた名刺を渡した。
「前の職場の時俺も頼ったよ」
「そうなのですか!?」
「・・・・・・・・・絢瀬さん、俺を何だと思っていた?」
「・・・・・秀才の士官?」
筒井さんはどこまで話をしたのだよ
変に盛ってないか心配になってきたよ。
「確かに俺もそういう時期があったよ。俺がやらないと・・・・でもそれじゃダメなんだと悟った」
あの事件の時、独りよがりな所があった
俺がもっと強くなくちゃいけない。もっと敵を倒さないといけない・・・
でもある時気づいた・・・いや、気づかされたというべきだろうな
「だから頼れよ。俺も困ったことがあれば君を頼るよ」
「・・・・・ですが」
やっぱりこの子、気が真面目過ぎるな。
「別に無理して俺に返そうとするな」
「・・・・・え?」
「師匠は俺にこう説いた」
『一人ひとりの力は正直言って微々たるものなのです。ですが同じ意思、同じ思いが積み重ねることでそれが大きな力となる。どうかわたしを頼ってくださいそして私もあなたたちを頼ります』
その言葉通り、俺は仲間を信じ・信じられることで更に大きな力を得られる事ができた。
俺も師匠の意思を継ぎ
そしてその意思をさらに次の世代へと
「・・・・・そうして少しずつ次の世代に思いを紡いでいく・・・って聞かされたときは目からうろこが落ちたよ」
これで少しでも彼女の枷を解くことができればいいのだが
店を出た後、俺はあるところへ立ち寄った
「・・・・・・・・ここがUTXか」
そこにあったのは校舎とは縁遠いビルで学校というより会社みたいなのが第一印象だ
入り口にはICカードなどで厳重なセキュリティー体制を整えている
おそらく中の施設も充実しているだろう。
「話には聞いていたが・・・・・これほどとは」
入り口にある大型モニターから3人グループが映し出されていた。
「スクールアイドル・・・・A-RIZEか」
大西総理が言っていたスクールアイドルを世に広め、そしてその頂点に立っている。
「・・・・・・・これだな」
俺の頭に9人がステージに立つ姿が浮かぶ。
正直言って賭けに等しいが可能性はある
後はあいつらの意思しだいだが
俺は3人にメールを打ち・・・・・・
「うん?」
何で9人が頭に過ぎったのだ?
・・・・・以前もあったな
自分の意識とは関係なく予感というか、直感みたいなのが頭を巡ることがあった。
これで救われたことも何回かあった。
なら今回もこの直感を信じよう
次の話はおそらくアニメ本編に入ると思います。
8日にはスクフェスミニ感謝祭に行く予定です