暗闇の中から光の線が現れ、どんどん線が増えていき急激に光に包まれる。
目が覚め、一番最初に目に入ってきたのは天井ではなく、
「スゥー、スゥー…」
とても綺麗な顔立ちに白銀に輝く髪。僕の心を解放してくれた人。 僕の傍に一生いてくれると誓ってくれた愛しい人。 グレイフィア・ルキフグス。普段は冷静沈着で頼りになる僕のメイド兼妻だけれど、寝ている時の顔は少女ようで可愛らしい。彼女の寝顔を見るときは大抵僕が彼女よりも早く起きた時だけなのでこれは結構レアなので僕も出来るだけ早起きを心がけている。だけれど、どうも僕は早起きが苦手でなかなか見ることができなかった。
「う、う〜ん?」
あぁ起きてしまった。もうちょっと見ていたかったな。
「おはよう。グレイフィア」
「おはようございます。優」
この平和な日常が続けばいいのにとそう思わずにいられない。
「優?」
僕はいつの間にかグレイフィアを抱きしめていた。
「ごめん。しばらくこのまま抱きしめさせて」
そう言い僕は泣き出した。グレイフィアは僕の背に手をまわし背中を撫でながら、
「私はここにいます。あなたの傍にずっといますから、笑って下さい。」
子どもあやすような声で優を強く抱きしめる。
「また、あんな悪夢は見たくないのにどうしても思い出しちゃうんだ。今この瞬間が、幸せで、幸せすぎて、怖いんだ。 大切な人が知らないうちに奪われるのも、家族が壊されるのも、自分の故郷が無くなるのも、嫌だよ!」
どんどん心の中を蝕む闇が体から溢れ出てくる。
「二度と起きないように私達は動き出したのではなかったのですか?」
優は首を縦にふる。
「大丈夫、大丈夫です。これから何が起きようと私達はあなたの味方です。だから、あなたも私達の王として私達を守り、離さないでください。」
グレイフィアがより一層抱きしめる腕に力を込める。優も抱きしめる力を強くする。
「ごめんね。こんな情けない男で、こんな情けない旦那さんで、でもグレイフィアのことは絶対離さない!もちろん、皆も離さない。」
「またそうやって自分を卑下にするんですから。でもそんなあなただからこそ、好きになり、愛してしまった弱みなのでしょうか。あなたは私の自慢の旦那さんですよ。愛人が何人いようと私の自慢のご主人様であり旦那様ですよ。」
そのまま二人は愛人達が来るまでの時間を愛を確かめ合った。
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「油断も隙もないにゃ。」
「全くです!」
と頬を膨らませる黒歌とメイビス
「良いではありませんか。マスターとグレイフィア様は夫婦なのですから」
スカーレットは二人を宥めながらも二人を羨ましく思っている。
「まぁ私達は愛人なんだから仕方ないでしょう?」
とクルルはあまり羨ましく思っていないのかワインを飲む。
それに気づいたアルベドが
「まさか、クルル?あなた優様と何かあったわね?」
「うぐっ?!そ、そんなわけないでしょ?!」
「あぁーーーー!やっぱりあの時優様の部屋に入っていった時に何かあったんですね!!!」
とクルルの副官の一人であるチェス・ベルが言う。
「へぇー、ねぇ?クルルちゃん?私達とグレイフィアとの間で取り決めた事忘れたわけじゃないわよね?」
と今度は、ヴェネラナにガブリエルが来た。
「ちょっと向こうでお話ししましょうね。」
危険を察知し逃亡しようとしホーンに捕まり、
「行きますよ。クルル様」
この後クルルの悲鳴が聞こえたとか聞こえなかったとか