【社会主義国北部】〔アップデートから数時間後〕
独裁国の進行は凄まじいものであった。
文明が1世代も先を行く彼らはライフリングを施した銃と各種族の特化した能力を駆使し、瞬く間に対岸の町3つを陥落させ、足場を作ると、間髪入れずに次の町を進行し始めた。
電撃戦である。
これに対し社会主義国は防御線を遥か後方に引いた。
理由は単純に人が足りなかったことと発表しているが、南方で暴れている雨咲の影響も多少あったためだ。
「公安委員会に侵略者の足止めを命じる。」
すぐにプレイヤーにも飛び火していくのだった・・・。
【ネオベルリン諸島】
雨咲は混乱を上手く利用していた。
ネオルール諸島の工場群と造船所をフル稼働させ、加工貿易で数日間に莫大な富を築き上げていた。
その莫大な富をつぎ込んであるものを取り寄せた。
「・・・システムの隙間だろ。」
「まぁまぁ。使えるものは使わないと。」
取り寄せたのは大量のエアコンであった。
エアコンを分解すると様々なパーツが出てくる。
そのパーツを使ってエンジンを作っていた。
(非効率に見えるけどこれが計算上一番早いんだよねー。)
今雨咲達が作ろうとしている普通の(ガソリン)エンジンを手順にそって作ろうとすると
合金を作る→型を作る→5種類の蒸気機関を作る→50個の蒸気エンジンを作る→合金を作る→型を作る→原油を見つける→精製する機械を入手する→ガソリンエンジン初期型
となる。
しかし今の方法だと
エアコンをバラす→エアコンの要らない部品を溶かす(第二段階の合金入手)→部品を組み合わせる→型を作る→組み込む→ガソリンエンジン(第三世代)
となるのだ。
「めんどくさいですがこれくらいフランスとの戦争で戦車のエンジンを修理し続けた私にかかれば・・・。」
「できる夫、あの頃はさんざんエンジン駄目にしてたお。」
「戦争終わる頃に上手くなってただろ・・・。」
「い、言わないでくださいよ!!」
ちなみに組み合わせるのが一番上手かったのは
「んんwwww任せるでござるよwwww」
論者であった。
2日間かけて作ったエンジンはピカチュウに渡した。
ピカチュウなら色々な物に使うことができると思ったからだ。
「ピッカピカッチュウピ!!」
「さて、エンジンができたからそろそろ船の方も進めていかないとね。」
「呼ばれた気がしたであります。」
「お、ゆっくりあきつ丸、ちょうど良いところに。」
「船と聞いたでありますが、次は何をつくるでありますか?」
「潜水艦・・・木造潜水艦を作ろう。」