【通路】
「いやー、キミスゴいよ。気に入った!!」
ヒソカが私に試合後に話しかけてきた。
「私も本気でやったのに引き分けとはね・・・途中から殺す気で来てたでしょ。」
「ボクもそれぐらい焦ったってことさ。・・・ねぇ、ボクと取引しないかい?」
「ん?どんな?」
「キミ・・・もうすぐここから出るでしょ。」
「またわかったの!!」
「ビンゴ、今回は本当に鎌かけただけだったんだよね~。なら、ボクからはここら周辺の情報を送るよ。代わりに今度は死合いをしてよ。」
「・・・わかったけど、熟してからにしてね。青いうちに食べても美味しくないでしょ。」
「うう~ん、最高の答えだ。ブック!!」
「ブック!!」
私はNPC用の友人キャラ欄にヒソカがあることを確認した。
「ボクからの情報は部屋のボードを確認するといいよ。個人掲示板があると思うから。」
「ありがとう。」
そう言うと私はその場を後にした。
《ヒソカ 種族魔王》
〔数日後 アップデート当日〕
軍帽(ドイツ国防軍式軍帽 ドロップ品増加 スキルうろたえない心 敵NPCの奇襲を受けない)を鍛冶屋から受け取ると、天空闘技場から外に出て酒場で皆が来るのを待った。
(さて、やる夫達はどうなったのかな?)
そう考えていると、できる夫が青色のモーニングスターを担いで現れた。
《青いモーニングスター
水魔法のレベルが4上がる》
「久しぶりです、雨咲さん。」
できる夫の話によるとレベルは60になり、強力な魔法が使えるようになったことと、悪い魔法使いの弟子から悪い魔法使いになったことで物を売ることができるようになっていた。
次に店に来たのはやらない夫だった。
「雨咲さん、魔晶石はありがたかっただろ。」
そう言って私に銃を渡してきた
《九九式短小銃改 攻撃100
装弾数 10》
色々と強化されていた。
レベルも65となっており、なかなかの攻撃力となっていた。
最後にやって来たのはやる夫だ。
「待たせて悪かったお。」
たぶん一番成長していた。
体が鉄製のアイアンゴーレムとなり、魔導砲が使用可能になったのだ。
チームの盾としても使えながら砲台としての役割もこなせるようになったのだ。
「みんなお疲れ様。・・・天空闘技場で奪った部屋はどんなのがある?」
私は自分が奪った部屋の詳細をやる夫達が見えるようにウインドウを見せると3人も教えてくれた。
《・近世型キッチン
・雪国用サウナ
・ローマ式トイレ2部屋
・ペット飼育スペース
・カードルーム》
となっていた。
「それじゃあアップデートが来るのを待とうか。」
私は椅子に深く座り直すのだった。