黒谷雨咲の転生物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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(・・・動きが早いけど場所まではわかってないようだなー。)

掲示板と先程のアップデートの映像を見て、場所が特定されることはないだろうと感じたが、国境封鎖解除の時間を計算すると明後日にはすぐに行動したプレイヤーが中央連合国に来るだろうという結果が出た。

 

(モニターに私が映った時に慌ててやる夫達に命令しちゃったけど・・・まぁ結果オーライだね。)

私は急ぎ道具の整理を始めた。

 

(やっぱりこれがあると便利だねー。)

私は道具箱を叩きながらそう思った。

道具箱に物を入れると、共有の持ち物と認識されるようになりパーティとしての収納に役だった。

驚くべきは200種類も物をしまうことができ、数量は無限というところだった。

欠点は食料品が腐るのと、武器、防具、服は収納できない点だが、私達には食糧保存室と武器をしまえる宝箱(ダンジョンから回収)と防具立てがあるので困らなかった。

その後私はボードを眺めながら異常な規模になった公安についての情報を見ていた。

 

(・・・団員が5000人で部署が複数あるのか・・・。戦争に兵士として4000人が参加、団長のブラックと副団長の海が最前線で一兵として参加、前線指揮に幹部の遠野杏が参加か・・・海がヤバイな。自己紹介で『同志(意味深)を増やす』か。頭がいってるけど、カリスマはあるんだろうなー。)

私はその戦力が私に向かないことを願うのだった。

 

【港】〔翌日〕

できる夫が選んだ依頼はたまたま前回の貿易商人だった。

 

「いやー、今回もよろしく頼むよ。」

 

「いえ、こちらこそよろしくお願いします。」

私達は彼と握手をすると船に乗り込んだ。

 

【海上】〔数時間後〕

波が高くなり私は心配になり、依頼人に大丈夫か聞くと

 

「嵐が来るかもしれませんね。皆さんは中にいてください。」

と言って船室で待機するように言われてしまった。

 

(まぁ、船の知識がない私達がいても邪魔になるだけか。)

やる夫は知識があるので手伝おうとしていたが、依頼人なりに前回の海賊を撃退してくれた私達を客人として扱っているように見えたので、私はやる夫を説得し、船室で待機するのだった。

 

〔さらに数時間後〕

ギシギシと音をたてる船に不安になった私は廊下に出てみるとあれだけ忙しそうにしていた水夫達の姿がない。

私は甲板を覗いてみるとマストがへし折れて依頼人から光のエフェクトが出ていた。

 

(まさか!!)

船の状態を船長室に移動し見てみると

 

《船 耐久15/300 状態遭難》

となっていた。

私は急いでやる夫達のもとに向かうのだった。

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