【農村】〔翌日〕
アップデートも控えているので近場の探索に留め、吉法師の支配している農村を訪ねた。
道中で小鬼というモンスター(レベル5)に遭遇したが、できる夫の風魔法で首と体がすぐに別れていた。
「織田領穀の村にようこそ武士様。」
到着すると村長らしきNPCが挨拶してきた。
どうやら私達は武士になっているらしい。
「ブック!!」
ステータスを確認してみと
《吉法師側近衆》
と名前の横に所属が追加されていた。
(なるほど・・・国の登録時はならなかったけど代わりに身分証明書が渡され、それ以下の組織だとステータスに表記されるのかな?)
私は仮説もたてながら考えていると、村長らしきNPCが
「あのー。豊作だったので色々と買い取ってもらいたいのですが・・・。」
と言ってきた。
この世界で製品版が始まって少し時間が経った頃に私達は役に立つだろう情報を持っていた。
(NPCも食事をする。)
これにより価格の変動がより現実的になっていることだった。
これまでは関係なかったが、吉法師が私達にNPCの兵隊を渡してくるかもしれないし、別の町で転売すれば儲けが出るので米以外を大量に購入した。(戦略物資のため購入ができなかった)
「えーっと、豆が1袋(1キロ)500G、とうもろこしが10本で500G、小麦が1袋(1キロ)100Gね。・・・大豆ととうもろこしは各50000G、小麦は30000G購入するね。」
「ありがとうございます。」
私はNPCから購入した物を受けとると代金を渡した。
「ねぇ、ここら辺で変わった人を見かけなかった?」
「・・・あ、いますよ。何でも旨い酒を造ってるのですが、仲間から捨てられた様です。案内しましょうか?」
「お願いします。」
私達がそこに行くと村唯一の酒造施設があった。
「ごめんくださいだお。」
やる夫を先頭に中に入ると
「んんwwww誰だ?wwww」
と眼鏡をかけた男性が出てきた。
「私は雨咲、右からやる夫、できる夫、やらない夫。私は他のプレイヤーを探していてね。」
「・・・んんwwwwプレイヤー?否!!それはウソ。貴女はどう見ても人間ではないようですな。さらに頭のNPC表記がそれを現していますぞwwww」
「ん?これまたびっくり。アップデートの時に私の映像が流れたから知ってるかと思ったけど・・・。」
「・・・んんwwww!?まさか現在のトッププレイヤーですか!!wwww」
「そうだよ。正確には私達がね。」
「んんwwwwなるほどですぞwwwwなら私になぜ声をかけてきたのですかな?wwww」
「1つにソロプレイヤーを集めて安全と資金稼ぎ、交渉を有利にしたい。私達はNPC表記になってしまうからね。」
「んんwwwwどうやら巷の噂で最強のプレイヤーは運営の人物と言うのは違うようですなwwww」
「どうする?私の話に乗る?」
「んんwwww酒が造れるならどこにでも行きますぞwwww」
「・・・何で酒がそんなに好きなの?まだ20いってないでしょ。」
「んんwwww酒屋の息子で酒の味をゲームで再現しようとした所存wwww」
「あと、口調どうにかならない?」
「んんwwww論者はこういうのだと友から聞いたがwwww」
「友は?」
「我が戦力にならないため置いていかれただけですぞwwww」
「・・・ドンマイ。」
「んんwwwwなに、我に運命力が足りなかっただけだwwww」
所持金 168500G