【吉法師の屋敷】〔数日後 評定〕
「ほぅ・・・これが新たな銃か?」
「はい、モヒカンが造ったミニエー銃です。」
「威力は?」
「有効射程距離約270m、最大射程距離900mになります。」
「ふむ・・・他に何か言うことはあるか?」
「悪天候、密集しても射つことができますが、火薬が従来の物だと燃焼が早すぎて銃の寿命が縮みます。」
「・・・値段は?」
「1丁5000G・・・量産するなら人が足りません。」
「・・・鉄砲鍛冶を10人と場所を用意する。・・・モヒカン、貴様の活躍に期待する。」
「ハ!!」
「他にあるか?」
「軍資金としてこちらを・・・。」
「ふむ、50000Gか。銃の評価も合わせて評価は最良だな。冒険者ランクをEにしよう。」
「ありがとうございます。」
私達は頭を下げて退出した。
【部屋】
モヒカンはそのまま与えられた鍛冶屋に向かい、私達は今後の方針を決めるため部屋に集まっていた。
「疲れたお。」
やる夫はお偉いさんの前にいるだけで緊張してしまうタイプらしく、吉法師の前だとなにも喋ってないのにガチガチに固まっていた。
「これから俺らの会議だろ。シャキッとしろ!!」
「なんというか・・・。」
「色々すごいわねー。」
左衛門佐とマミが緩いツッコミをする。
「はいはい、漫才はそこまでにしてね。では会議を始めます。」
最初に発言したのはできる夫だった
「今回は半数が商売に回り、これにモヒカン、酒造の2人を除いた半数の4名のNPCを同行させます。商売を教え込み、次の評価後にはダンジョンを攻略するために・・・。」
(次の評定に向けて吉法師に直接販売して売ってもらうことも考えたけど・・・できる夫の意見が無難かな?)
「できる夫の意見に反論は?」
数秒間待ってから意見がないことを確認し
「ならできる夫の案でいくね。商売側はやる夫、左衛門佐、できる夫にする。」
「理由はなんですか?」
左衛門佐の質問に私は
「できる夫は銃剣、マミは火縄銃と組織的な動きを教えるのに適しているから。マミは火縄銃からミニエー銃に変えてもらうけどね。・・・今は短期間で仕上げられる兵隊が欲しいんだ。武士みたいに近接戦のエキスパートはそれなりの技術がいるけど、銃は相手に向かって引き金を引く・・・それだけだからね。」
私はそう答えた。
左衛門佐も何か考えているらしく
「・・・なら軍馬を買ってくれませんか?」
と言ってきた。
「軍馬・・・わかった。ただ相場次第ね。」
と言った。
軍馬の購入が吉と出るか凶と出るかはもう少し後の話。