【部屋】〔アップデート前日〕
「これから、明日に起こるであろう戦の作戦会議をする。」
「・・・どうするんだお?」
「私以外後方から射撃だ。」
「な!?」
「私も戦えます!!」
「左衛門佐・・・はっきり言う。今のあなただと背後を任すことができない。」
「それじゃあ雨咲さんもうし・・・」
「左衛門佐さん、やめよう。」
「マミちゃん?」
「やる夫さん達の話が本当なら雨咲さんは戦争経験者。そんな人に平和ボケした日本人の私達が何か言える立場じゃないよ。・・・まだ左衛門佐さんは生きてるんだから命は無駄にしないで!!」
「マミちゃん・・・。」
「僕たちは雨咲さんに異義は唱えません。・・・暁月と古那はどうしますか?」
「暁月は前線にだす。防御と体力があるからやられることはないと思うからね。古那はマミの近くに置いて。近接されると生存率が一番低いと思うからね。」
「・・・死にそうになったら頭をくわえて走り去る古那の姿が見えただろ。」
「私はそんなに死にそうかな?」
「「「間違えなく死ぬ。」」」
「ひ、ひどい。」
こうして作戦会議は終わった。
左衛門佐は自分の未熟さに泣いていたが・・・。
【北の草原】〔アップデート当日の朝〕
曇りの天気の中、私達は信長の後に続いた。
「我が方の選抜隊は敵の本隊に奇襲後森に撤退、その後森から出てきた敵を銃で仕留める。・・・これより選抜隊の名前を読み上げる。」
モブ兵が読み上げられるなか、最後に私の名前が呼ばれた。
「指揮は不要・・・全力で突入するのみ。」
信長が私に言った一言だった。
(私は後方の陣や参謀本部で指揮するのが好きなんだけとなー。・・・いつのまにか最前線で戦うのが当たり前になったけど・・・。)
私はため息をしたあと、気持ちを切り替えた。
(今は何人の敵を倒すことができるか、何人の敵を負傷させることができるかのみに集中しよう。)
第六の目を擦りながら、私はゆっくりと歩き始めた。
別視点 クライン
【織田領内】
俺らは殿様からいきなりの召集に戸惑いながら、進軍していた。
「まったく、いつ出発するかぐらいいってくりゃーよかったのに。」
「そう言うなよクライン。豪族くらいの領地しかないらしいから早く終わらせようぜ。」
「キリト油断してねぇか?」
「たまにはこういうのも言ってみたくなってな。」
「フラグになるからやめてくれよ・・・。」
そんなことを話していると前方にいたNPC兵士達が
「て、敵だ!!」
と叫んで斬られた。
「キリト・・・。」
「あぁ。」
俺らは声のする方に走り出すのだった。