「う!?」
やらない夫が吐き出そうとしたが私は口を抑え無理矢理飲み込ませると背中に真っ黒な翼が生え、その翼には所々に目が現れた。
「うげ・・・気持ち悪いだろ。」
「やらない夫、変化はありますか?」
できる夫の質問に
「いや・・・翼が生えたくらいだろ。」
と答え、私は
「武器を持ってみれば?」
と提案してみた。
やらない夫が銃剣を手に取ると
「・・・ん!?」
銃剣の剣の部分が真っ黒になり、まがまかしいオーラを放っていた。
「お?ノートと羽ペンが落ちてるお?」
剣に意識がいっていた私達にやる夫は近くに落ちていたノートとペンを拾ってきた。
「DEATH・・・NOTEかお?」
「やる夫開いてみて。」
「わかったお。・・・ん?開かないお?」
「・・・やらない夫、ちょっと開いてみて。」
「わかっただろ。」
やらない夫が触れた瞬間にノートが自然に開き、やらない夫の回りを浮いている。(ペンも一緒に)
「えー、このノートはデスデスの実の能力者にのみ開くことができる。使用者は敵の血を持っている武器に付着させ、羽ペンで触れる。血を含んだ羽ペンでこのノートにカタカナで名前を書くと猛毒、麻痺、火傷、凍傷、飢え、鬱、錯乱のどれかになる。1人につき3回名前を書くとこができる。これはどんな状態でも1日治ることはない・・・だろ。」
「・・・私がやらない夫に名前を教え、やらない夫が相手にダメージを与えれば3つの状態異常にできるってことかー。・・・強くない?」
「斬りつけるまでがきついだろ。それより飛行能力がついたのが大きいだろ。」
「・・・さて、各自仕事に行きますか!!」
「「「おう!!」」」
こうしてやらない夫は新しい力を手に入れた。
【造船所 執務室】〔1週間後〕
執務室で私は造られた高瀬舟の売却する書類にサインしていた。
サインを書き終わると造船所に溜め込まれていた高瀬舟がエフェクトを出しながら消えていった。
「はい。これで売却は完了であります。」
「次は何が造れそう?」
「そうでありますな・・・設計図がないので高瀬舟しか造れないであります。」
「設計図があったら何が作れるの?」
「軍艦、沿岸輸送は小早、帆船は古代型ガレー船でありますな。」
「古代型?」
「そうであります。ガレー船は人と物が少し積める古代型、巨大化して大砲を少し乗せられる中世型があるであります。」
「ま、どちらかを手に入れないとね。・・・大砲の製造技術ないし。」
「・・・ま、たまに鍛冶屋が新技術を開発したりするでありますから、我慢であります。」
「あつき丸・・・今回で儲けた利益から木材を仕入れておいて。・・・定価で。」
「コネ作りお疲れ様であります。」
うまく進まない日々である。