〔翌日〕
食糧が飛ぶように売れて私達は儲かったが、白ひげ海賊団は食料品の値上げを織田領以外で活動が制限されたと酒を飲みながら呟くようになっていた。
【信長の屋敷】〔数日後〕
私は信長に命令され、屋敷の大広間に来ていた。
「間を改築したのですね。」
「あぁ、家臣が増えて前のだと狭いからな。」
「・・・私を呼んだ理由はなんですか?」
「・・・造船についてだ。」
「は!!計画の70%前後です。1年を待たずにできそうです。」
「ならよし。・・・とりあえず次の資材だ。」
「ありがとうございます。」
「・・・すまない・・・頼みたいことがある。」
私は感じた。
信長自信も織田家の滅亡が近いことを知っていると・・・。
「お前に我の息子の御坊丸の教育係に任命する。・・・お前の家臣として扱え。」
「・・・本当に5男の御坊丸様を好きにしていいのですか?」
「あやつに様などいらぬ!!滅亡も時間の問題だ。急ぎ計画を完了させよ。」
「は!!」
私は退出するときに信長は小さな声で
「是非に及ばず。」
と呟いた。
私に後ろを振り向く勇気はなかった。
〔翌日〕
『よろしくねお姉さん。』
「うん、よろしく御坊丸。」
『お館様も認める功績1位の家臣がボクの教育係か・・・嘘だね。裏がある。』
「なぜ?」
『理由は簡単だ。そんな部下に5男の教育を頼むのだったら他のことをさせてるよ。・・・お館様の血をしっかり継いだのは長男の織田信正兄さんとボクくらいだからね。』
「・・・血を絶やさないためと言えばわかりますかな?御坊丸・・・。」
『良いね。お館様はボクを選んだんだ。妥当だね。』
「これからどうします?私は造船所か牧場で仕事をしないといけないのですが・・・。」
『造船所で勉強を教えてるらしいじゃん。ボクの身分を隠して入れさせてよ。』
「わかりました。では行きましょう。」
『はい。雨咲さん。』
私はこの少年を信じることができなかった。
(やっぱりゲームで家族関係をいじられてるなー。信長様がこんなに若い歳に5男を産めるはずがないもんねー。・・・現実を見よう。この男使えるが信用ができないね。成長したらどうなるか・・・。まぁゲームではなく実際に部下としていたら少佐止まりだね。)
ではなぜその様な危険な男を監視しないで造船所に送り込むかは少佐という言葉に当てはまる。
(才能はある。・・・がそれも天才ではない。けして無能ではないから私での教育能力の限界だね。・・・お姉ちゃんや殺せんせーがいたらなー。)
雨咲も人より教える能力が低いわけではない。
しかし、教育の天才達に教えられてきた私は自信がなかった。