〔5日後〕
短期訓練で簡単な作業ができるようになった彼らを使って物資を船に詰め込み、私達は旧王国(現社会主義国の傀儡である共和国)から出港した。
【パーティの部屋】
なぜか船長室はパーティの部屋に繋がっていた。
そこで寝ようとしたとき、畳の部屋から泣き声が聞こえてきた。
気になった私は畳の部屋を覗いてみるとマミが木刀で素振りをしていた。
「・・・なんでよ!!私は要らなかったの!!・・・あなた達は私をどう思ってたの!!」
泣いて、叫んで、また泣いて・・・マミは繰り返す。
(前に言っていた後輩に会ったらしいな。)
私はマミが叫んでいる断片を繋ぎ合わせてそう判断した。
ただこのままだと精神状態に問題がおきてしまうのでマミに話しかけた。
「マミ・・・大丈夫。」
「あ・・・。」
私は後ろから彼女のことを抱きしめた。
「雨咲・・・さん。」
「女の子が木刀を振り回すのは良くないよ。言葉をうまく使うのが女だよ。・・・教えてくれない?マミに何がおこったのか。」
マミは私の目を見たあと、下を向きながら話始めた。
「港町から出港する少し前です・・・。」
【港町 郊外】〔少し時間は遡る〕
私は射撃の腕が鈍らないように郊外で訓練をしていた。
私には首の辺りを擦る癖がある。
首が本当はあるのではないかと確認していたらいつの間にか癖になっていた。
もう無いハズなのに・・・。
襟を立てて首を隠し、私は郊外を歩く。
ガン バコン
魔法が何かに当たる音がした。
私は隠れて敵かプレイヤーか確認すると
「まどかすごいよ!!2日でノルマ達成だよ!!」
「・・・始めから公安に入ればよかったな。」
(あれは・・・皆だ!?)
私の元パーティメンバーがそこにいた。
高校ではボッチで中二病を拗らせた私だったが話を聞いてくれる友達がいた。
まどか達4人だ。
学校で虐められても彼女達のお姉さん的な役割でいるのが好きだった。
いや、彼女達の周りにいるのが好きだった。
(でも・・・私のことをどう思ってるんだろう?)
私はそう思う事が多々あった。
「本当にウザかったよなー。マミさん。」
(え?)
「お茶会って・・・そんなことしてるから志望校落ちるんだよ。」
「なんで私達のグループに入ってきてたんだろう?」
「いつの間にかいたよね。いつの間にか消えたけど・・・。」
なんでこんなタイミングで彼女達が話しているかよくわからない・・・しかし、私の心の中では
(・・・プツン)
何かが切れる音がした。
それは友情、信頼、信用・・・それらが崩れる音だった。
スチャ
「みんな死ぬしかないじゃない!!」
パン
私の弾はほむらの髪の毛をかすった。
私はすぐに逃げた。