【連合国 南部の島】〔数日後〕
無事に白ひげと合流し、旧王国の人物が待っている島へと移動した。
「・・・ここであってるよね。」
「オヤジはここだって言ってたぜ!!」
「・・・エドワード船長がねー。」
「ん?どうしたんだ??」
「いやーね。こんな廃館に匿わなくても・・・と思ってね。」
「オヤジはそんな廃館以外だと誰かに感ずかれるって言ってたぜ。」
「そんなものかね。」
私は昔、迫害されて誰もいない雪国に行ったことを思い出した。
(・・・近場なら灯台もと暗しを狙えるけど・・・地理的に遠くもないこの場所にいたら捕まるのがわかってないのか・・・いや、レジスタンスの神輿が下級貴族の可能性もあるな。)
私は色々と考えながら中に入っていった。
【廃館】
ギィィ ギィィ
歩くたびに床から音が出る。
私は腐ってる部分を踏まないようにして待っている部屋に向かった。
カチャ ギィィ
ドアを開けると1人の中年と少女が座っていた。
「・・・待っていた・・・。」
ボソボソとしゃべる彼は何だか決断力が乏しいように感じ、とても有能とは思えなかった。
(・・・能力も低い。・・・いや、少女の方が高いか・・・。)
「旧織田家家臣及び現織田家宰相黒谷雨咲です。」
「お、おぉ。そうか。私は旧王立海軍大将、現レジスタンス司令の・・・シェルビー・M・ペンウッド・・・だ。えーと、この方は・・・。」
「余はセイバーだ。現王位継承権1位だ。」
「・・・なるほど。」
私は彼女のステータス、経歴を覗いた。
(・・・旧王国だと王位継承権は46位か・・・最下位に近いから王国の軍に入団ね。・・・王位が低いから軍で下級貴族に虐められた経験があったがペンウット卿が助けたか・・・戦争で海岸近くの前線で戦っていたから船で脱出、王位が低いから社会主義国の追っ手に捕まらずにここまで来れたか・・・。)
「・・・ねぇ。ここには他に人はいないの?」
「・・・全員出払っている・・・いや、嘘だから怖い顔をしないでくれ。・・・部下は王国内でレジスタンスを動かしている。」
「・・・なるほど。ちょっと失礼。」
私は2本のサーベルを抜いて2人の首元に刃を向けた。
「な、何を!?」
「社会主義国の追っ手か!?」
「た、隊長!?」
「・・・首をもらう。」
「や、やめてくれ!!私の首はいい!!陛下の首はやめてくれ!!」
「ペンウット卿・・・私の首はやる。ただ、ペンウット卿は・・・。」
「へ、陛下!!」
私はサーベルを鞘にしまった。
「・・・無礼を謝罪したい。私はあなた達が私をスケープゴートにするのではないかと疑った。凄い低い確率だけどね。あと陛下が王の器か試させてもらった。協力するからには勝ってもらいたいからね。・・・合格ギリギリだけどね。部下を切り捨てなかった。これですまないといっていればさらによかったけどね。」
「・・・怖いことをしないでくれ雨咲殿・・・肝が冷えた・・・。」
「・・・不正解はなんなのだ?」
「この場から逃げること、悪あがき、味方を売る・・・だね。陛下、私は海賊です。・・・だが女王陛下からある許可をぐれれば違う。」
「なんだ?」
「私掠船の許可をください。働きに応じて位をください。」
「わかった許可する。」
私は私掠船船長という称号・・・位を手に入れた。
(綺麗だな。これがどんな色に染まるか・・・私みたいに戦略兵器を迷いなく許可する人間にはならないことを願うだけか・・・。)
相手はNPCだが、私は彼女らをプレイヤーとして扱おうと決めた。