雨咲達が南方海域で活動していた頃・・・他の勢力を見てみよう。
【社会主義国自治領ラトグラード州】
視点・・・公安グループ代表ブラック
(・・・このままで良いのか?)
私は考える。
私はすでに王様のような扱いを受けている。
ただ、行政権やギルドの方針はラトグラード州ソビエト大会会場を借りている最高幹部約25名が決めている。
(・・・ただ、ゲームをしたかったそれだけなのに・・・。海との出会いが無ければ・・・いや、彼は関係ない。そもそもこのゲームを誘ったのは私だし、海は元々私を書記長とかいって崇めてたからな。・・・彼の演説の上手さが誤算か。)
私は知恵の輪を机から取り出してはずし始める。
カチャカチャ
(グループの構成員は今も危険と隣り合わせで戦っているのに・・・。)
私はこの生活に罪悪感しかおこらない。
全て私の力でなく与えられた権力、地位だからだ。
(・・・この地位をだれかに・・・。)
私はこの地位を初期メンバーであるYOUかポンに譲ろうと計画する。
その全てを海が知っているとも知らずに・・・。
【合衆国のとある町】
「・・・そうかね。」
中年から老人に変わろうかという歳の男性が青いスーツを着た青年や社会人に囲まれていた。
「ブラッドレイさん。立ってくれませんか。・・・会社でも人気があったあなたに立ってもらわないと我々はこの世界から生きて帰るのは不可能です。」
「マスタング君落ち着きたまえ。・・・今は動くべきではないと考えている。ローテーションを組み、ダンジョンの中層まででレベリングやスキルを研く。・・・隣の帝国の内紛の特需で儲かっているのだろう?」
「し、しかし!!」
「くどいぞ。・・・動くことが今は危険なんだ。海は巨大な海賊団が暴れ、西はこの国を敵と見なし国境を封鎖、東は内紛・・・正直いって詰みだが、我々が固まれば社会主義国が進行し、飲み込まれると処刑される。ただの冒険者なら傭兵としての使い道があるから磨り潰したりはしないだろう。」
「・・・なるほど。」
「不満らしいな。私は今と言った。時勢が安定すれば動く。そこはわかってくれ。」
「・・・わかりました。今日は失礼します。」
マスタングは帰っていった。
(すまんなマスタング・・・苦労をかけて・・・。)
【和の国南部】
そこには黒騎士団と呼ばれていた敗残兵達がいた。
数は分裂して20にも満たない。
「アスナ達もすまないな。あの戦いの後苦労をかけて・・・。」
「仕方ないわよ。NPCがあんな行動をするなんて思わないもの。」
「そうだぜキリト。今は生き残れただけでもありがたいと思わないといけないぜ。」
「クライン・・・。」
「そんなしけた顔しないのお兄ちゃん。」
「スグ・・・。」
彼らは励ましながら新天地を探しているようです。