アクセルワールドからの転生者   作:あぉ

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START

産まれてから5年目にして、ようやく記憶を取り戻したハルユキは早速と運動を始めた。

 

運動しようと決めたとき、

ーあ、運動なんだー

 

という声が聞こえた気がしたが、そんなことはお構い無く、成長を妨げないぐらいに鍛え始めた。

 

まぁ、そんなこんなで健康的に生活をしてい、、、いたわけないじゃないですかぁ。

 

いや、痩せようとは思ったんだよ?でもね、目の前のピザくんがこう言うんだ。

 

「You、食べちゃいなよ!」

 

そして、目の前のお肉ちゃんも

 

「え、食べてくれないんだ・・・・。

べ、別に無理して食べ、なく、グスッ、いい、んだよ?」

 

はい、そうなんです。

イケメンハルユキを目指したボクは、運動はしたが、それ以上のカロリーさんたちを摂っていたのだ。

 

あぁ、愛しのコーラくん。

 

今、今すぐに飲んであげるからねっ!

 

うん。だろうね。どうせこうなると思ってたんだ。

・・・・・・・先輩、すいません。僕はここでもぶたさんです。

 

そして、月日が流れ小学生になった。

このときにはもう友達ができていたが、相変わらず僕はのお腹はぽよんぽよんだった。

 

「たばねちゃん」

 

そう一言

 

「なんだよ。」

 

と短い一言。

そう、この子が僕のお友達のたばねちゃんだ。

 

この頃にはだんだんと上を見るようになっていたがやはり翼はもうない。

速くどこまでも速かったあの世界はいまだに訪れることはない。

 

わかってる。

あの世界はもうないんだって。

あの子は僕に速さと賢さ、強さをくれた。

でも、翼は?・・・・・・そう、僕には翼がなかった。

僕の渇望。僕の、僕の翼。

 

そんなことを考えていたけれど、だんだんとその気持ちは失せていき、いつしかただの小学生。

 

ただまぁ、精神年齢は仕方がないのか、友達になれるような子はこの子ぐらいしかいなかったんだよね。

 

たばねちゃんはとても頭がいい。僕には何をしているのか分からなかった。

賢さをもらったはずなのに。

 

 

中学生に上がるとき、彼女は僕にこう言った。

 

「ハルくんが望むなら、きっと大空に舞い戻ることができるはずさ。

私を見て、ほら、

 

 

    飛んでるでしょう?」

 

 

あぁ、間違いない。

あれは羽。

そう、翼だ。

 

「確かに兵器としてしか見られてないよ。

でもね、私は今飛んでいる。

 

そう、飛んでいるんだよハルくん。

 

だから、諦めないで!

君の可能性は無限大だ!

君が昔に言った話だって、君は必ず成し遂げる力がある!

私は宇宙。最果ての大空で君を待っている!

 

君なら来れるはずだ!

ハルユキ!いつになってもいい。

いつか空でまた会おうね。」

 

先輩の面影が一瞬見えた。

だが、すぐにもとのたばねちゃんが見えてくる。

彼方へと消えるたばねちゃんを見ようとするが、もう僕の目には写らない。

 

 

空か。もはやただの情景、しかし、なぜだろう。

 

一瞬全てがモノクロに見えた気がした。

 

 

それから、僕は何日も何日も空を飛ぶ鳥たちを見上げる。

モノクロの世界は僕に飛ぶすべを教えてはくれない。

だが、飛ぶイメージは既にできている。

加速世界にいないはずなのに何故か時たま訪れる静寂。モノクロの世界。

たばねちゃんが、飛び立つ前に僕にくれた言葉。

重なり、心が同調する。

心拍数の1000分の1倍の世界が僕を招く。

あぁ、そうだった。こんな世界だった。1000倍の思考の中で感慨に更ける。

これは始まり。長い長い時を生きる内のほんのわずかな時間。

やっと訪れることができた仮想世界の中でプログラムを作動させるための言葉を発する。

その言葉はやはりこれに決めている。

 

「バーストリンク!」

 

そう叫んだ瞬間世界が一変した。

懐かしい風景が訪れる。

僕が、僕たちが生きてきた世界だ。

先輩。もう一度僕はこの世界にやって来ることができました。

 

うれしいけれど、

 

「やっぱり、誰もいないなー。」

 

探しても探してもやはり誰もいなかった。

まぁ、そうだよね。

だって僕が作ったんだもの。

僕しかいないのは当たり前。

ただただ心残りだったこの世界をもう一度見れただけで満足。

 

だから、この世界とはサヨナラ。

 

僕はもっと先へ加速します‼️

先輩、みんな。僕はこの加速世界の先を見に行くよ。

 

もっと加速しよう。

そう思考する度に世界に亀裂が走る。

そこまでも続く空を思い描くだけで翼が震える。

 

もう、この世界に未練はない。さぁ、飛ぼう。

そう叫んだ瞬間。

 

『ハルユキくん、君ならもっと加速できる!

さぁ、行くんだ!空へ加速しよう‼️』

 

瞬間、翼を震わす。

地面は既に遠い。

だが枷が僕にまとわりついてくる。

これが僕の最高速度なのに。

もう、先へ行けないの?

思考があらぬところに行ってしまう。

だが、

あのときのように手が添えられる。

 

もっと先へ行こう。

もっと加速できるはすだ!

 

言われて気付く。

そうだ!

何を迷っているんだ、諦めているんだ。

 

まだまだ速くなれる。そう思った瞬間、世界が崩れた。

 

 

あまりの速さに目をつむってしまったハルユキ。

少しして、

 

「う、うぅー」

 

情けなく目を覚ます。

 

ここは宇宙だった。

 

「やっと、僕は来れたんだ!最果ての空に!」

 

1人はしゃぐハルユキに

 

「おーいっ!ハルーーー!」

 

「あっ!たばねちゃーーーーーん!」

 

たばねがちゃんが来たのでそちらに行こうとした瞬間、既に僕はたばねちゃんのもとにいた。

 

「えぇーーーーーー!」

 

驚くたばねちゃんと

 

「うぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!」

 

怖くなった僕とで、変な再開をした二人だった。

 

 

確かに現実世界を加速世界を通して実物を移動できるように開発したのは僕だけど、まさかここまでになるなんて思わなかった。

まぁ、こんな瞬間移動だけじゃなくて高速移動もできるけどね。

 

人間をそのまんま量子変換して加速世界を移動させるなんてキモいこと誰もやらないとは思うけど。いったいどれ程の負荷が脳にかかるのやら。

 

と、たばねちゃんに言われて泣きそうになったけど。

 

「やっと君に追い付いた。」

 

そう言われて、ふふふっとたばねちゃんは笑っていた。

 

 

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