ソードアート・オンラインーEverlasthing oathー 作:ゆぅ駄狼
※いつも通り、キリトの強さはおかしい。
※ユウキ可愛い。
三つの項目がこの作品には含まれています。
ただユウキがヒロインの作品を書きたかった。
──ごめん、何も出来なかった。
徐々に冷たくなる少女の指に自分の指を絡ませ、絶対に離れないと言って少女の瞳を見つめる。
徐々に光を失っていく瞳。大切な、とても大切で愛しい少女が段々と死に近付いて行くのが分かる。
涙を堪えようと、目を閉じていると、不意に少女の冷たい手が頬に触れた。
「ううん、"何も出来なかった"じゃないよ。"何でもしてくれた"。君は我儘も何でも聞いてくれたよ。寂しい時には抱きしめてくれて、迷子になった時は誰よりも早く見つけてくれた。……それだけで、十分。──ありがとう」
頬に添えられた手は地に崩れ落ち、何度少女の名前を呼んでも目を開いてはくれない。
こいつのいない世界で、生きる意味があるのだろうか。
急激に、目の前が霞んで、モノクロに見えてきてしまう。
──今、そっちに行くから。
ナイフを片手に持ち、勢い良く身を貫く。──痛い。
案外、心臓を刺しても即死はしないみたいだ。液体で体が温かくなっているのも感じるし、床に伏せているのもハッキリと分かる。
あ、段々と意識が離れていく気がする。
──やっと、死ねる。
そっと、目を閉じて、ユウキに会えることを嬉しく思い、死ぬというのに不思議と笑顔になった。
君が呼んだ名前はいつかきっと、俺は忘れてしまうだろう。
いや、もう覚えていないのかも知れない。
いつからか自分では思い出せなくなったのに気付けないでいた。
これで──良かったんだ。
二人で歩んできた道はとても輝かしい物であり、愛すべき物だった。
「大好きだよ」
「泣かないで」
「来世で待ってるから」
「好きって言ってくれて、ありがとう」
君が送ってくれた言葉達がいつも頭から離れない。
君に抱き付いて泣いてみても、君は動こうとしない。
周りの皆も。
君が死んでからどれくらいの時が経ったのだろう。
病室の中、自由の利かない体を無理矢理動かして近付いて。
沢山の人達が悲しんで、君が人から物になって。
きっと、何千年に渡る物語。
二人一緒に死ぬか、片方が死ぬか、どっちが正しいかなんて分からないけど。
死んでいるのが逆だったらこの役目を背負っていたのは君だったんだろう。
それなら俺が背負っていた方がいいんだよ。
心が折れそうで、足を休めそうになるけど君が代わりだったらと思うと頑張れる。
何回も、何十回も、何千回も同じことを繰り返して。
願いながら剣を振るう、君にまた会いたいと。
何千年目の報告。
「全部、終わったよ。きっといつか、会えるから待っててな」
崩壊していく鉄の城を眺めながら俺の人生は暗闇に覆われていく。
己の身に刃を貫かせ、自ら死んでいく。
またリセットされるのだ。
次の人生に記憶は引き継がれ、鉄の城、森の中で目を覚まして何度も何度も同じことを繰り返す。
未来を変えて、君ともう一度出会う為に───
俺は自分と君を殺しに戻る。
それが、