CREAT EARTH ONLINE   作:Ende

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第二話

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「おー…すごいなぁ…」

 

外に出てみると、大きい広場があり、沢山の人が集まっていた。

 

「おーーい!ゼウス!!」

 

誰かから呼ばれているっぽいので、声の発信源の方に向かって行った。

 

「よぉ!久しぶり!」

「………………」

「どうした?」

「…誰ですか?」

 

男の人2人と、女の人1人が居たが、つい、サラッと、「誰ですか?」と言ってしまった。

まだ、自分の名前の表示はしていないのに、あっちからわかるということは、一度会った事があるということだ。

 

「まさかだけど、もう忘れたのか?まだ、アース試作版で会ってから2週間も経ってないぞ?」

「アース試作版……」

 

アース試作型とは、恐らく、CREAT EARTH ONLINEの事だろう。

そこで、会った人の中で、今前にいる人の名前があるはずだ。

しかし、どうも頭に浮かんでくる名前が、顔と一致しない。

 

「アバターの変更とかしました?」

「あ…!そうだった。このアバターで、ゼウスとは初対面だったな。俺は、フラスト。改めてよろしくな!」

「あぁ、フラストか。よろしく。ってずいぶんアバター変わったなぁ…」

「前回は、3200版の型を引いたんだけど、今回もう一回引いたら、4800版を引いてさ。前回のよりは、こっちの方がレアだし、これに変えたんだ。」

 

なるほど。と、呟きながら、そういえば、製品版を買ってから、型を一度も選んでいない様な気がしてきた。

 

「製品版では、もう一度型を引くことが出来るのか?」

「何言ってんだ?チュートリアルの途中で、自動的に引かれるだろ?」

 

なんと、あの適当に解釈しておいたチュートリアルの中でそんなことがあったらしい。

恐らく、俺は完全にスルーしてた様だ。

「俺、引くところ見てなかったと思う。引いたやつって後からでも確認できるのか?」

「ステータス画面の右上の方に、IDと一緒に書き込まれてるぞ。あそこは、選ばないと、自動的に新しい方の型に切り替えらしい。」

「あ、ありがとう」

 

手を軽く振って直ぐにステータス画面を表示する。

 

えーっと、ステータス画面の右上…右上…

 

「あ、あった!」

「お、どうだ?何型だ?」

「1200…いや、12800型Customver.って書いてある。」

 

「「12800!?しかもカスタム!!?」」

 

先程まで全くしゃべっていなかった後ろにいた2人も驚いて、声を出した。

ここまで驚かれるとどんな反応をとればいいのかわからなくなる。

 

「そんなに、変なやつなのか…?」

「あぁ。物凄く変なやつだ。その型が出る確率は、0.00001%の確率…つまり、100万人に1人の確率だ。さらにカスタムとなると、さらに出にくくなって500万分の1になる…俺のやつでも、0.01%だ。でも、お前は、試作版やりこんでたみたいだし、もう少し確率が高いかもしれないな。」

「でも、対して見た目とかは変わってないと思うけど…?」

この質問を聞いて、クラスト顔が呆れている。

「本当にお前チュートリアル聞いてなかったんかい…!たとえ見た目が変わらなくても、将来、スキルに影響するんだ。」

「じゃあ、どんなに欲しくても、手に入れることができないスキルもあるのか?」

「それは無いらしいぞ。稀に、イベントとかで、スキル入手用のアイテムがドロップするダンジョンを予定しているって聞いた。」

 

まぁ、とにかく、俺は個体値が高い状態でこのゲームをプレイすることになるようだ。

 

「そういえばお前ちゃんとチュートリアル受けてないんだよな?」

 

フラストが改まって聞いてきたので軽く頷いて返答する。

 

「ステータスの数値化はしたのか?宿で、プレイヤーカードを貰えるのと一緒に数値化されるんだ。やったか?」

「やってない…ですね…ハイ…」

 

フラストが溜息を吐きながらもしっかり説明してくれた。

 

 

「なるほど。そんな場所があの宿の中にあったのかぁ〜」

「なに、関心してるんだよ。早く行って来いよ。」

 

フラストに背中を押され、そのまま宿の方まで走っていった。

 

 

「フラスト…本当にあいつなのか?」

 

チュートリアルさえ真面に受けない奴が、本当に、アース試作型で"ランキング1位"のプレイヤーだったのか、不審に思えてくる。

 

「だが、腕は、ジンよりも、上だと思うぞ。しいていうなら…もう一度最初からチュートリアル受けさせたいところだよな」

「まぁ、そういう奴がいてもいいんじゃない?」

「へぇ、珍しいな。サクヤがそんなこと言うなんて。」

「こういうゲームでは、ひとりふたりそういうのがいる方が面白いじゃない?」

微妙な顔になりながらも、うか。と、肯定も否定もしずに、中庸しておく。

 

「あ、そういえば、ステータスどうだったんだ?」

今まで一緒にいたが、ステータスに関しては、まだ、一度も聞いてなかった。

 

10分程話し、ジンは、

STR50

DEF30

AGL30

DEX30

CRT30

と、大型、重量武器向きのステータスらしい。

サクヤは、

STR20

DEF50

AGL30

DEX20

CRT40

で、防御しつつも、クリティカルダメージで敵を倒す。

そして、俺クラストは、

STR40

DEF30

AGL40

DEX40

CRT20

という感じで、大型ないし中型の武器を使えばいい感じだ。

 

「お前は飛び抜けた能力が無いな。」

「そうよね〜クラストだけ、均等に降られてる感じね〜」

「も、もっと違う言い方あるだろ!ば、バランスが取れているとか…」

 

少しの間沈黙が続き、「無いな」と、無惨にもジンに斬られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プレイヤーカードの発行を開始します。パターンを選択して下さい。」

「これは…凄いなぁ…」

 

色々な種類のプレイヤーカードの一覧が出てきたのだが、なんと、種類が20万種類以上ある。

ちょっとしたところで、優柔不断が発動する俺にとっては、随分大きな敵だ。

 

「ど、どれにしようか…」

 

一覧表を下に、下に、手を動かしてスクロールしていくと、作成という、謎の文字が最後の行に出てきた。

 

「作成…?」

 

取り敢えず選択してみると、「背景色を選択してください。」と、出てきた。

「あぁ、成る程。」と、思い、そのまま作成の為に手を進めて行った。

結局、出来たのが、黒色に、金、銀のラインが入っている、無駄に高級感があるものになってしまった。

しかし、作り直していると時間が無駄にかかるため、このままでいくことにした。

次の画面では、自己紹介のページの編集ができるようになっていた。

ここは適当に設定して、次に進んだ。

 

すると、設定確認場面に飛んだのだが、最後に、「ハンドルネーム変更も出来ますが、変更しますか?」と、表示された。

 

普通なら、このまま進むのが普通だろうが、少し引っかかった。

 

 

───────さっきから妙に視線を感じる。

 

 

恐らく、気のせいだろうが、こんなのでは、安心してプレイできないような気がしてきた。

そもそも、何故この仮想世界という場所でも、ΖΕΥΣという、中二病名前を使おうと思っていたのだろうか。

「分からない…」

結果的に、名前をもじるしかないのであろう。

雨宮和真

あまみやかずま

あ ま み や か ず ま

AMAMIYAKAZUMA

「むむむ…」

あまか、あまず、あまま、あみや、あみか、あまみ、やかず、かずや、みやか、かみや、やみま、かず、あま、あまかず、かずあま、みやずま、まずかや、あみかま、まやず、あまかみ…天神…アマテラス!

「あれ?また振り出しに戻ったような…」

首を傾げながら、思いつくものを更に出していく。

「あ…あ…あ………ず……………ま?」

 

よし、と、頷き、

 

「アズマ!これでいいや。」

 

と、最後は適当に決めた。




かなり遅くなりましたZE!


絶対撤回はしないので、気長に待っていていただければ幸いです。



停滞はするかもしれませんが…
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