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「えーっと、プレイヤーカード…」
プレイヤーカードを作るために、色々やっていて、忘れそうになっていたが、本題のステータスを見なければならない。
しかし、先程からコマンドを流して行き、ステータス画面を探すのだが、見つからない。
周りの人に、「ステータス画面の開き方わかりますか?」と聞くのも気が引けるし、わざわざログアウトして、説明書を見に行くのも面倒臭いし。
あーだこうだといろいろ考えていると、誰かが話しかけてきた。
「何かお困りでしょうか?気軽に聞いてください。」
「お!これは聞くチャンス」だと思いつつ、振り向くと、俺は唖然とした。
「NPC…!?」
NPC、そう、ノープレイヤーキャラ。NPCが、話しかけてきたのだ。
通常、RPG系のゲームでは、イベント時を除いて、自立行動はしない。
と言うか、出来ないのである。
大体の場合、主人公となるプレイヤーが、話しかけても
「わーい!今日はカレーだー!」
などと、完全に定型分で一方的で、マシなやつでも、選択肢を用いて、Aの選択肢を選べば、Bと答え、Cを選べば、Dと答えるようなものが殆どだ。
しかし、今目の前にいるのは、完全に自律している。
ということは、このNPCには、
そう思った俺は、ふと、こんなことを思いついた。
「クオリティを確かめてやろう」
この時、俺の顔は(^Д^)な顔になっていただろう。
適当に、難しい質問をして、どこまで返答することができるか。
と、思ったのだが、流石に最終的に残念なことになるフラグが立ちかけていたので、プレイヤーカードの開き方だけ聞くことにした。
「あの、プレイヤーカードの開き方を…」
「はい。いいですよ。まずは…」
と、説明が始まった。
この時は、まだ気づいていなかったが、後に考えてみると、「開き方を…」で、具体的に何をしてくれとは頼まなかったが、俺が言おうとしていたことを予測したのか、しっかりと、
今までのAIではこんなことは絶対にできなかっただろう。仮想世界の中という好条件はあるかもしれないが、その人の思考を読み取る、又は、予測し、通常の人間に近づけているのだろう。
そんな中、説明は終了し、無事にステータス画面を開くことはできた。
結局、ステータスは、
STR70
DEF10
AGL70
DEX50
CRT20
と、防御低過ぎワロタ状態になった。
しかし、NPCによると、かなり強い方らしいが、まだ、誰とも比べたことがないので、いまいち分からないのが現状だ。
まぁ、そのうち分かるだろう、と思い、そのまま出かけようとする。
が、しかし。
『プーーーー』
と、機械音が耳に鳴り響いた。
「ん?もうそんなに時間が経ったのか。」
確認してみると、AM11:00。確か、ログインしたのは、AM9:30。
既に1時間30分経過している。
もうそろそろオチないと、いけないタイマーが作動したようだ。
「フラストには伝えてないけど…まぁいいか。ログアウト。」
メニューが開かれ、ログアウト画面が表示されそのままログアウト準備が進められる。
体にフワッと宙に浮いているような感覚が体に広がり、少しずつ、本来の地球上の重力が体にかかる。
「よっ…!」と、体を起こし、軽く体を伸ばす。
階段を下り、台所まで行き、昼食を作りに行く。
毎度思うがやけに静かだ。
あいにく、今家の中にいるのは俺一人だ。
親と弟は、元々他県に4年前から暮らしており、今は妹と、2人で暮らしている。
しかし、その妹は、部活に行っているため、今俺は一人だということだ。
親と、離れている理由としては、学校を中途半端なところで引っ越したりするよりも、将来のためには、こっちの方がいいだろうと、離れて暮らすことになった。
また、この兄弟で2人暮らしというのが原因で、大人の方が差し入れのようなものが届くため、極端に大人の人の知り合いが多い。
たまに、自営業の店を開いている人達が食べさせてくれることもあったり。
正直、充実した生活を送れている。
まさしく、リア充というものだ。
ただ、たまに起こるのが金欠である。エネルギー代も含めて、月20万円。1人10万円の計算である。
まずは、全エネルギー代含めて、20000円。因みに、電気代が大半を占めている。これで、1人10000円消費したと考え、90000÷30=3000円。
一日あたり、1人3000円使っていいという計算である。これなら十分やっていけそう…なのだが、無論、娯楽、スポーツ用品にも手を出すことはある。
簡単な例として、ゲーム、携帯電話である。ゲーム本体をもしも買うとしたら24000円とかそんなもんだ。しかし、これは、8日分のお金がなくなるということである。
まぁ、それなら何とかなるかもしれない。
しかし、携帯電話…いや、ちょっといい機種のスマートフォンを買った時のことを考えてみよう。
こんなものを買った時は大惨事だ。
60000円〜80000円。60000円だったとしても、20日分のお金がなくなるということである。
30000円で一ヶ月。一日千円。
無理ということもないが、やりたいとは思わない。一食当たり約333円。
こんなのでは、健全な生活を送れるとは思えない。
ただ、本気になればまた別の話になるのだが。
「あ…」
冷蔵庫を開いた途端、硬直する。
「何も…無い…」
仕方なく、湯を沸かし、カップラーメンを取り出す。
醤油、豚骨、味噌、塩、担々(麺)!
と、結構いろんな味があった。
「前は、醤油だったからなー。まぁ、豚骨でいいや。」
そのまま、さっと食事を終わらせ、パソコンを起動する。
が、特に用は無かったので、すぐにシャットダウンした。
────さて、何をするか…
仮想世界に戻ってもいいし、ほかのゲームをやってもいいし、夕飯の買い出しに行ってもいい。
現在時刻は11:50。
先程ログアウトしてから、50分が経っている。
「まぁ、戻るか。」
再び自分の部屋に戻り、CREAT EARTH ONLINE…(まぁ、アースと、呼ぼう)を起動する。
─────後は、適当にログイン…あれ?
なかなかログイン画面が表示されず、ロード画面でフリーズしている。ログイン人数が想定より大きかったのだろうか。
しかし、あの容量のサーバーなら、1000万人が同時ログインしても問題ない。
ただのバグだろうか…
「おーい、AIいるかー?」
試しに話しかけてみる。
すると…
「はい。なんでしょうか?」
ktkr!てか、アースってロード画面でAI呼び出しできるのか。覚えておこう。
と、感心しながらログイン画面に進めないことについて訪ねてみる。
「只今強制アップデートを実行しているのですが、貴方だけタイミング悪く、全ログイン中プレイヤーの第一広場への強制転送が終了した瞬間にログインしてしまったため、ログイン画面でフリーズしてしまったようです。強制アップデート終了まで後30秒ほどですのでしばらくお待ちください。」
「あ、あのさぁ、強制アップデートの内容って何なんだ…?」
先程から少し引っかかっていた。
こんな事は余程重要なことでない限り行わない。
バグの修正ってだけだったらわざわざプレイヤーを強制転送なんてしなくてもいいだろう。
前にもこんな小説があったような気がする。
ログアウトを出来なくして、デスゲームの開始…みたいな。
まさか、そんなことはないだろう。
いや、あってはならない。
「今回のアップデート内容は、運営からのプレゼントの配布、ゲームバランスの調整となっております。」
「プレイヤーを広場に集めた理由は?」
「ゲームの開始、説明をするためです。」
「その、話の内…「ログイン画面を表示します。」…」
─────自動ログインします。
「な…」
そして、俺も第一広場に転送された。
「僕はこのゲームの管理人及び支配者を務めるゲームマスターだ。」
広場全体に声が鳴り響く。
「今、君達はこのゲームから、ログアウトができないことをもう、お分かりになっているだろう。」
「どういうことだよ!」
「何をほざいている!」
などと、声をあげているが、ゲームマスターに届いているとは思えない。
「2018年3月1日木曜日正午12時0分0秒!」
「「「只今よりProject【アース】を開始する!!」」」
周囲で、ザワザワと「プロジェクトアースってなんだ?」と、少しうるさくなる。
「Project【アース】について説明する。」
一気に周りが静かになる。
「Project【アース】の内容は、君達はにこのゲーム、アースビジョンオンラインを楽しんでもらう。それだけである。ただ…」
「「「この世界でのゲームオーバー=現実世界での死である。」」」
「これだけは理解してもらおう。」
「ふざけるな!」「ちょっとまてよ!」と、批判の声が広がる。
しかし、その中には、「おぉ!」「来たなこれは…」という、喜びの声をあげている者もいる。
恐らく、これを予想していながらも、このゲームに参加しているものも複数人いるのだろう。
「諸君!一度落ちついて現実を見てもらうために、あるものを用意した。ステータス画面を開いていただきたい。」
ステータス画面をみると、現実世界の自分が移されていた。
現実世界の肉体はスキャンされ、次は、仮想世界内の
すると…
「やっぱりな。」という反応を取る人が多かった。
無論、現実世界の自分の姿になったのである。
こんなありがちな話誰も求めていない。
場がしらける…
「で?どうするんですか?ゲームマスターさん?」
最初に喋り始めたのは俺である。
このままだと、後10分ぐらい静かな状態が保たれていてもおかしくなかっただろう。
「期待外れというかなんという…い、いや、何でもない。えーっと、どこまで話し…「とりあえず、このゲームを終わらせればいいんですね?」…あぁ、はい。」
「諸君。幸運を祈る。」
「まぁ、取り敢えず最初はレベル上げからだな〜」
完全に緊迫した空気は無い。
ほぼ全員こんなの想定内。いや、むしろこうなことになるだろうと予想していたようだ。
現代社会ではこんなことになっても、特に気にしない人が増えたようだ。
取り敢えずこんなところに突っ立っててもしょうがないので、レベル上げのために、ちょっと強めの敵を狩りに行くことにした。
かなり遅れました\(^o^)/
申し訳ございませんm(_ _)m
というか見てる人なんてほとんどいないかw