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「あ、そういえば。」
確か、何らかの剣劇を窓から確認したので、それを見にきたんだった。
あれからどのくらい経っているのだろうか。
メニュー画面の時計を見てみると、4:58。
勿論、AMだ。
「ん…?????」
いや、おかしい。絶対におかしい。
体内時計的には、まだ、1時間も経ってないような気がする。
というか、どんな人であっても、6時間を1時間だと真面目に思える人はいない。
「まさか、居眠りでもしたのか……」
なんてことはないと、信じよう。
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「よし…これで、終わ……り!」
剣に力を加え、一気に振り抜くと、デルナスは、生命活動を停止し、アイテムを残して消えていった。
「お疲れ様」
「あ…お疲れ〜」
戦闘も終わり、落ち着いてこの人の声を聞いてみると、結構声質がいい。
つまり、よく聞いてみると、いい声をしている。という意味だ。
「えっと、さっきはありがとう。」
「いえいえ、そんなたいした事はしてません。」
たいした事はない。だなんてことを、言われたが、実際命の恩人にあたる。まぁ、ツッコミはしないが、いつか、御礼をしようかと、考える。
「あ、そういえば、名前、教えてなかったね。私の名前は…」
リン
すると、自分の名前はユウキだと、教えてくれた。
「良かったら、フレンドの登録しない…?」
「分かりました。さっと登録して、アイテム回収しに行きましょうか。」
このちょっとした出来事で自分の人生が今後大きく変っていくことになるなんて、知るはずも無い。
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街に戻ってきた。
相変わらず、街は静かで、唯一、響いている音は、噴水の水が流れる音だけ。
早朝だから。ということもあるのだろうが、やはり、ゲーム開始からそこまで時間が経っておらず、ここに到着している人がいないというのが、一番大きいだろう。
別に、このままゲームを進めてもいいのだが、何の情報もない状態で、ゲームを進めるのはかなりリスクが大きい。
特に、普通のゲームであるのならばそんなことは気にせずに、この場でセーブして、何度でも突っ込むのだが、残念ながら、このゲームでは、自分の命は一つだけ。
しかも、現実の世界でも絶命する事になる。
「はぁ…」
暇だ。実に暇だ。
店も開いていないし、誰もいないし、敵もいないし。
オンラインゲームの1つの利点は、いつログインしても、ほぼ必ず誰かがいること。
なのだが、このゲームには命が掛かっているので、俺みたいにわざわざリスクを背負って早く攻略しようと考えるやつは滅多にいないだろう。
まぁ、いち早くの攻略目的であの道を選んだというわけでも無く、危険があることを忘れており、この道が一番近かったから選んだだけなのだが…
「あ、そうだ」
鞘に閉まってあった
相変わらず危なっかしく、バチバチと電気の火花を飛ばしている。
「確か、剣の属性は操れるんだから…えーっと…」
脳内で、インテルスから、どの様に電気が流れればいいかを想像する。
とりあえず、最初は基礎からということで電圧を上げる。
すると、だんだんバチバチという音が大きくなり、最終的には、近くにあった銅像に空中放電するようになった。
銅像とは大体5mは、離れていることを考えると、かなり高い電圧まで上昇しているのだろう。
さらに、武器の属性によって、持ち主にダメージを与えることはないようだ。
試しに、剣の刃に触ってみても何も起こらない。
LIFEゲージも一切減らない。
それと、自分の体に電流を流すことは可能のようだ。先程レールガンの反動で飛ぶ時に、体に電流が流れたため飛ぶことができたのだから流すこともできる。
とりあえず、基礎的なことはいいとして、次はもっと複雑なことをしてみる。
この世界は一応ゲームなのである。
データ状の世界。数字の世界。
これに共通するのは、自分で組み立てることができることである。
つまり、現実世界の相対性理論などの法則は全て、無視することができるのである。
というわけで、今からやろうとしていることは、電撃ビームが撃てるかどうかである。
的は、少し離れた場所にある岩を使うことにした。
とりあえず、剣から真っ直ぐに電気を岩まで流すことを想像する。
その後、一気に腕に力を込め、剣に高電圧の電流を発生させ、先程想像したことを重ね合わせる。
すると──────
『パーーン!!』
「……!」
手元で破裂音が鳴った瞬間、的にした岩は、穴があき、そこから蒸気を上げていた。
反動により後ろに仰け反ったため、発射された瞬間は見ることが出来なかったが、岩の状態を見るだけでも、かなり凄まじいものだということは理解できた。
「てか、ビーム撃てた。」
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「やっぱり、これは…」
アイテムの回収を終え、ぼそりと呟く。
「なに?」
「この、ゲーム、レアアイテムのドロップ率が異常なんですよ…」
「え?」
確かに、今までにも何度かモンスターを倒し、アイテムを集めてきたが、ドロップしてきたのは、レアアイテムが多かった。
「それって、このゲームのレアアイテムの基準が低いだけじゃないの?」
「それにしては、序盤の敵モンスターと武器の攻撃力が釣り合ってないんですよ。」
「例えば…?」
「今ドロップした武器とか…」
メニュー画面を開き、武器のページを開き、詳細を確認する。
「あー…確かに、今まで使ってた武器とこの武器の攻撃力が桁違い…あ、ということは…?」
今までにも入手してきたアイテムは他にもいくつかあるので、すべて確認する。
「う…わー…武器が…アイテムが…」
因みに、何故今まで確認してこなかったのかは、ただのこだわりである。
「ところで…」
「何ですか?」
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