迷宮図書館の館長さん【休載中】   作:零崎妖識

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自重?何それ美味しいの?


十頁目「新たな家族」

ーー地下ダンジョンーー

 

アア、腹ガ減ッタ

 

獲物ガイナイ?

 

獲リ尽クシタカ

 

上ニハ美味イモノハアルノカナ?

 

 

 

 

地下ダンジョン前。何か嫌な気配がする。地下ダンジョンにはヤバイのが沢山居て、何が居るのか、把握仕切れない。しかし、地下のモンスター共が上に来ることは無かった。

 

「何が起こってるのかしらね」

 

ダンジョンに結界張って置こうかな?

 

「ッ!来た……!」

 

強大な気配。現れたのは……

 

「ガアアァァァァアアッッ!!」

 

ティラノサウルスの前足を発達させ、翼を付けたようなモンスター。

 

「ティガレックス……!」

 

《轟竜》ティガレックス。

 

特別な攻撃は持たないが、それを補って余りあるパワーを持つ、生態系を破壊するモンスター。

 

「よっぽど腹が減ったのね……」

 

餌を用意する時間は無い。そんな事をしていたらメアリー達が食べられてしまう。……あれ?メアリーが能力使って、穴とか壁とか創れば平気なんじゃ?

 

「……まあ良いわ。貴方は倒す!〈アイスメイク《ランサー》〉!」

 

【氷の造形魔法】。才能ある者が読めば、氷の造形魔法が使用出来る魔道書。

 

因みに、最近パチェから、指定した物を浮かせられる指輪(一度指定したら変えられない。条件に合う物が追加された場合はそれも浮かせられる)を貰ったので、図書館の本を指定した。手に持ったままだと闘う時に邪魔だ。

 

「グルガァァァァッ!」

 

よし、効いてる。しかし、油断していた。

 

「ガァァァァッ!」

 

「ッ!突進!?」

 

突進。単純な技だが侮れない。全体重が攻撃に関わるため、威力が大きい。

 

「くっ!」

 

【ステュクスの盾の書】で防御する。取り出すのが一瞬遅かったら当たってた。

 

!マズイ!もう一つ、こいつと同じレベルのモンスターが上がってくる!

 

「流石にヤバイかも……」

 

モンスターが姿を見せる。イビルジョー。ティガレックスに並ぶ《恐暴竜》。同時に攻撃されたら、盾が破れることは無いが、無視出来ないダメージを喰らうだろう。

 

だが、心配は杞憂に終わった。なぜなら、

 

「……ティガ、そこまで……」

 

何故かイビルジョーの上に乗っている少女がティガレックスを止めたからだ。

 

 

 

 

「ごめんね、うちのティガが……。最近、獲物が捕れないみたいで……」

 

「謝罪は受け取るけれど、こちらも感謝させてもらうわ。彼奴を止めてくれてありがとう。私は水華夏流。貴女は?」

 

「……クリーパーカー」

 

「種族名かしら?」

 

「……うん。クリーパーの……突然変異……。ボクも、詳しくは知らない……」

 

「……貴女、ティガレックスやイビルジョーと仲が良いの?」

 

「ボクは動物と話せる……。あと、すぐに仲良くなれる……」

 

「地下には一人で?」

 

「うん…。でも、みんなが居るから…寂しくは、無い……」

 

「……ふふっ。ねえ、私の家族にならない?その子達の面倒も見てあげれるけど」

 

「……ホント?嬉しい……」

 

「家族なら、名前が必要ね。うーん……そうだ、【春宮(はるみや)小楢(こなら)】はどうかしら?」

 

「春宮……小楢……良い、名前……」

 

「他の家族には、この後紹介するわ。この子達は……一旦、地下に戻して貰える?」

 

「わかった……」

 

 

家族がまた増えました。




【氷の造形魔法】
形を造り、形を奪う魔法。【氷】、【木】、【記憶】などがある。氷の造形魔法の中でも幾つかに別れ、普遍的な物は【物体】と【動体】。【薔薇】とかもある。また、命と引き換えに、あらゆるモノを封印出来る【絶対氷結(アイスドシェル)】がある。ただし、封印して居る氷自体が発動者なので、伊吹萃香の能力なら復活させれるかもしれない。出典は【FAIRYTAIL】。

次回は設定集かな?
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