ーー地下ダンジョンーー
アア、腹ガ減ッタ
獲物ガイナイ?
獲リ尽クシタカ
上ニハ美味イモノハアルノカナ?
☆
地下ダンジョン前。何か嫌な気配がする。地下ダンジョンにはヤバイのが沢山居て、何が居るのか、把握仕切れない。しかし、地下のモンスター共が上に来ることは無かった。
「何が起こってるのかしらね」
ダンジョンに結界張って置こうかな?
「ッ!来た……!」
強大な気配。現れたのは……
「ガアアァァァァアアッッ!!」
ティラノサウルスの前足を発達させ、翼を付けたようなモンスター。
「ティガレックス……!」
《轟竜》ティガレックス。
特別な攻撃は持たないが、それを補って余りあるパワーを持つ、生態系を破壊するモンスター。
「よっぽど腹が減ったのね……」
餌を用意する時間は無い。そんな事をしていたらメアリー達が食べられてしまう。……あれ?メアリーが能力使って、穴とか壁とか創れば平気なんじゃ?
「……まあ良いわ。貴方は倒す!〈アイスメイク《ランサー》〉!」
【氷の造形魔法】。才能ある者が読めば、氷の造形魔法が使用出来る魔道書。
因みに、最近パチェから、指定した物を浮かせられる指輪(一度指定したら変えられない。条件に合う物が追加された場合はそれも浮かせられる)を貰ったので、図書館の本を指定した。手に持ったままだと闘う時に邪魔だ。
「グルガァァァァッ!」
よし、効いてる。しかし、油断していた。
「ガァァァァッ!」
「ッ!突進!?」
突進。単純な技だが侮れない。全体重が攻撃に関わるため、威力が大きい。
「くっ!」
【ステュクスの盾の書】で防御する。取り出すのが一瞬遅かったら当たってた。
!マズイ!もう一つ、こいつと同じレベルのモンスターが上がってくる!
「流石にヤバイかも……」
モンスターが姿を見せる。イビルジョー。ティガレックスに並ぶ《恐暴竜》。同時に攻撃されたら、盾が破れることは無いが、無視出来ないダメージを喰らうだろう。
だが、心配は杞憂に終わった。なぜなら、
「……ティガ、そこまで……」
何故かイビルジョーの上に乗っている少女がティガレックスを止めたからだ。
☆
「ごめんね、うちのティガが……。最近、獲物が捕れないみたいで……」
「謝罪は受け取るけれど、こちらも感謝させてもらうわ。彼奴を止めてくれてありがとう。私は水華夏流。貴女は?」
「……クリーパーカー」
「種族名かしら?」
「……うん。クリーパーの……突然変異……。ボクも、詳しくは知らない……」
「……貴女、ティガレックスやイビルジョーと仲が良いの?」
「ボクは動物と話せる……。あと、すぐに仲良くなれる……」
「地下には一人で?」
「うん…。でも、みんなが居るから…寂しくは、無い……」
「……ふふっ。ねえ、私の家族にならない?その子達の面倒も見てあげれるけど」
「……ホント?嬉しい……」
「家族なら、名前が必要ね。うーん……そうだ、【
「春宮……小楢……良い、名前……」
「他の家族には、この後紹介するわ。この子達は……一旦、地下に戻して貰える?」
「わかった……」
家族がまた増えました。
【氷の造形魔法】
形を造り、形を奪う魔法。【氷】、【木】、【記憶】などがある。氷の造形魔法の中でも幾つかに別れ、普遍的な物は【物体】と【動体】。【薔薇】とかもある。また、命と引き換えに、あらゆるモノを封印出来る【
次回は設定集かな?