迷宮図書館の館長さん【休載中】   作:零崎妖識

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オリ鯖登場。正直に言おう。オリ鯖強化し過ぎた感。反省はしている。後悔はしていない。


十二頁目「間桐」

「カカカッ、エクストラクラスとは、ある意味とんでもない者を呼び出したのう、桜」

 

「……その桜って子がマスターかしら?」

 

今、言葉を発したのは気色悪い老人。その他には、ワカメの様な髪型の少年と、召喚陣の前に立つ少女。おそらく、この少女がマスターだろう。……桜?

 

「……そこの老人、名前は何かしら」

 

「ふむ、儂は間桐臓硯と言う。お主を召喚した桜の祖父じゃ」

 

間桐臓硯。ああ、アーチャーの言ってた蟲爺か。よし、殺ろう。

 

「私の真名はまだ教えないでおくわ。知らないでしょうしね。……かわりに、真名解放はしないけど宝具を見せましょうか?」

 

「へぇ、面白そうじゃないか。見せてくれ」

 

あ、ワカメが漸く喋った。まぁ良いや。私は虚空から一冊の本を取り出す。

 

「ふむ、かの英雄王と近しい宝具か。だが、本では勝負にならんな」

 

「ええ。でも、普通の本では無いわ」

 

本を朗読する。宗教儀式の祝詞に似た、異国の言葉。すると、臓硯が苦しみだした。

 

「ぐっ……なんじゃ、その、本は……!」

 

教えるつもりは無い。

 

「ぐ、ぐぁぁぁぁっ!」

 

間桐臓硯を構成していた蟲が崩壊する。それと同時に、桜も倒れた。

 

「っ!マスター!」

 

「はぁ、はぁ……平気、です。それより、お爺様は……?」

 

「今頃、地獄の最下層にでも行ってるでしょうよ」

 

使った幻書は、【窓なき館の死者祭宴の書】。死者を冥府最下層(ミクトラン)へと導く、失われた古代アステカ文明の書物。あの爺さんは既に、肉体的には死んでいるため、幻書の効果が現れたのだ。

 

「……まさか、あの爺さんが殺られるとはな」

 

「そう言えば、貴方は誰かしら?」

 

「僕は間桐慎二。お前のマスターだ」

 

「あら?私のマスターはこの子でしょう?」

 

「……いいえ。私は戦いたく無い。ですから、貴女のマスター権は、あの人に移動させます」

 

「……そう、よろしくね。無茶な命令には従うつもりは無いけれど」

 

「ふん。まあ良い。お前の真名は何だ?」

 

「教えないわよ。貴方、あっさりバラしそうだし、それに、戦いには置いて行くわ」

 

「なっ、何でだよ!」

 

「魔力無いし、ヘタレっぽいから」

 

あ、撃沈した。

 

 

 

 

同時刻、穂群原学園校庭。そこで、二騎のサーヴァントが打ち合っていた。

 

「くっ、重いな!」

 

「ふん、貴様も中々やるじゃないか、人間のくせに」

 

赤い外套の男と、魔女の様な帽子の、マントを着けた少女。その二人は、白黒の中華剣と黄金に輝く、少女の背丈を越える槍で戦っていた。

 

「槍か。なら、お前はランサーかね?」

 

「答えると思うか?逆に聞くが、剣を使うということはセイバーと思って良いのだよな?」

 

「答える必要はないな」

 

言い合い間にも、二合、三合と打ち合う。しかし、徐々に赤い男の方が押されていた。

 

「ふん、その程度か」

 

「くっ」

 

「っ!誰だ!」

 

ダタダッ

 

「ちっ、此処までだな、人間。元から力量を試せとだけ言われているし、聖杯戦争は一般人には秘匿すべき物だ。運が良かったな」

 

タッ

 

「……行ったか」

 

何者かに見られていた。恐らく、あの男だろう。しかし、本当にあの少女がランサーなのか?何時ものランサーは、青タイツの男の筈……

 

「アーチャー、追い掛けるわよ。目撃者が心配だわ」

 

「分かった。行こうか、マスター」

 

マスター(遠坂凛)の言葉で我に返る。ああ、あの少年を救わなければ話にならない。でなければ、彼女に会えないのだからーーー。




【窓なき館の死者祭宴の書】
死者を冥府最下層へと導く、古代アステカ文明の書物。本来は、魂魄の内の魂を奪われた、生ける屍(リビングデッド)を冥府へ送る為の書。蟲爺は肉体的には死んでるし、行けるんじゃね?と思い使ってみた。出典は【ダンタリアンの書架】。

オリ鯖一号さんの予想をしてみてね。初っ端から最強クラスのサーヴァントだけど。
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