「ふむ、ここは私に任せて貰っても?」
図書館の一角にある喫茶店。先程まで客だった者がカウンターに立っていた。
「ありがとう。じゃあ、MAXコーヒーでも淹れてくれる?」
「あれは糖分が多すぎる。菓子類は暫く食べるな」
「ケチ」
「お前の健康を心配して言ってるんだ」
「私を心配するぐらいならさっさと行ってあの子救ってきなさいよ、
エミヤシロウ。未来の英霊である。何故彼がここに居るか?簡単だ。彼がまだ“衛宮士郎”だった時にここに迷い込んだことがあるのだ。その後、彼は落ち着きたい時にここに来る様になった。
因みに、彼の初恋の相手もここに来ることがある。
バタンッ
「シロウ!ここに居たのですか!」
ちょうど来た。
「いらっしゃい、セイバー」
「ナツル、私の事はアルトリアで良いと何度言ったら解るのですか」
「はいはい。で、何しに来たの?アルトリア」
「シロウを捜しに来ました」
「だってさ、アーチャー?」
「他の英霊の座に軽々と遊びに行くな、セイバー」
「いいでしょう?あなたと私の仲ですもの」
「……若干、遠坂が混じってなかったか?」
「気のせいでしょう。そう言えばナツル」
「何?」
「セイバークラスを駆逐出来る本は在りますか!?」
「どうしたの、急に」
「似た顔のセイバークラスが多すぎるのです!」
「乙。今のあなたの心境は?」
「セイバーに会えばセイバーを斬る、神に会えば神を斬る。主に、セイバーばかりを増やす神を!」
「じゃ、この本で良いかしらね。【大いなる女王の
「ありがとうございます、ナツル。さぁ、シロウ、行きましょう!打倒、全セイバー!」
「全セイバーだとお前も打倒されるだろう。私は暫くここでのんびりしてるよ」
「わかりました。では、行ってきます」
「気をつけてねー」
☆
「なぁ、ナツル。さっきここに父上様が来なかったか?」
「来たけど、似たような顔のセイバーが増えてるから駆逐するって言ってたけど。あなたも気をつけて?モードレッド」
「ちょっとあの人が行った聖杯戦争に乱入してくる。合法的にあの人と闘えるチャンスだ!」
「ちょっと待って?【
「ありがと。行ってくる」
「行ってらっしゃい」
☆
「何か、結ばれた物を解いたりする力を持つ本は在るかしら?」
「使用用途をちょっと教えて?」
「知り合いを助けたいのだけれど、どうしても彼女に縛られて置き去りにされてしまうの。どうしたら良いかしらね」
「アーチャー、行ってくれば?」
「ふむ、困っているなら手を貸そう」
「誰この人」
「アーチャー。英霊よ。あなたの知り合いが大変な事になる原因は知らないけど、こいつに吹き飛ばして貰えばいいじゃない」
「強いの?」
「仮にも英霊よ。強いに決まってる」
「アーチャーだ。よろしく」
「暁美ほむらよ。力を借りるわ」
「頑張ってねー」
☆
「さて、何を読もうかしらって、あら?」
自分以外居なくなった図書館。本を読もうとしていた少女は何かを見つける。面倒事に巻き込まれると解っていながらも、彼女はソレを拾う。いい話のタネになる、と。
「青い……人形……?」
【大いなる女王の詩】
戦争の結末を自由に操る女神モリガンの秘呪が記されている。【ダンタリアンの書架】出典。
【破却宣言】
ある魔女が持っていた、全ての魔術を防ぐ術が記載されている書。アストルフォが師匠である魔女から譲り受けた。が、名前を忘れてしまい、【
こっちでも出しちゃったよ青い人形。