迷宮図書館の館長さん【休載中】   作:零崎妖識

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家族候補が出ます。


七頁目「深海棲艦」

ほんの少しの間、暗い場所を通る。転移場所をランダムにしたから、設定に時間がかかっているのかな?あ、光が見えてきた。

 

「どこの世界かな〜ってうわぁぁぁぁっ!?」

 

暗いトンネルを抜けると、そこは海の上でした。

 

はい、ボケてないで説明します。世界ーー不明。現在地ーー何処かのの海の上空。わーどーしよー。

 

「て、んな事言ってる場合じゃねぇ!」

 

書架から一冊の本を取り出す。

 

「〈憑依《アーサー王》〉!」

 

取り出した本は【円卓物語】。憑依させたのはアーサー王。かの騎士王は湖の精霊とやらの加護で水の上に立てるのだ。無事着水。

 

「ふぅ、焦った」

 

が、一難去ってまた一難。なんか変な口がある魚雷っぽいモノが現れたのだ。そいつと睨み合っていると、背後から衝撃が来た。倒れる前に本を書架に戻す。濡れるといけないし。結局、意識を失うのだが、直前に見えたモノは、変な帽子を被った色白の女だった。

 

 

 

 

「……ん」

 

此処は何処?私は誰?……何て事は無く、此処が何処か解らないだけで済んでいる。洞窟のようだが……

 

「目ガ覚メタノカ」

 

「ッ!?」

 

ベッドの隣には、ビキニ姿の色白短髪の女がいた。

 

「……貴女、名前は?」

 

「普通、自分ノ名前ヲ言ッテカラ聞クモンダト思ウガ」

 

「ああ、ごめんなさい。私は水華夏流。貴女は?」

 

「重巡洋艦ノ、重巡リ級ダ」

 

確定、艦娘の世界だ。深海棲艦に捕まってしまったらしい。

 

「……捕マッタ何テ考エテルナラ違ウ。人類ト深海棲艦ハ和解シタ」

 

「え、本当?」

 

「本当ダ。オ前ハ、マア、艦娘デモ深海棲艦デモ無イ者ガ海ノ上ニ立ッテイタラ、恐クモナル」

 

「混乱した結果、襲われた、と」

 

「ソウダ。スマン」

 

「別に良いわ。ところで、深海棲艦と艦娘って和解したのよね。何で傷だらけなの?」

 

そう、このリ級は傷だらけなのだ。

 

「一部、深海ノ者トハ和解ナンカ出来ナイトイウ人間ガ居テナ……。ソレニ、此方側ニモ同ジ思考ノ者ガ居ル」

 

「で、貴女が襲われたって事?」

 

「イヤ、此ノ基地ガ、ダ」

 

「……私、さらっと危険地帯に連れてこられたの?」

 

「本当、スマナイ」

 

「はぁ……諦めるとしましょう。で、何か頼みたいの?瞳の色に期待が混じってるけど」

 

「アア、此ノ基地ニ居ルトアル深海棲艦ヲ預カッテクレナイカ?」

 

「何故?」

 

「此ノ基地ガ狙ワレルトイウ事ハ、此ノ基地ニ居ル全テノ艦ガ狙ワレルトイウ事。何処へ逃ゲテモ同ジダロウガ、オ前ハ人間ナノニ海ノ上ニ立ッテイタ。オ前ナラ、ナントカシテクレルダロウト言ウ期待ガアル」

 

「貴女達はどうするつもりかしら」

 

「此処デ戦ッテ、名誉ノ戦死デモ遂ゲルサ。アノ子ガ無事ナラ、此処ニ居ル艦ハ全員未練ハ無イダロウ」

 

「……それで、その子は何処?」

 

「今起キタ所カナ?マ、会イニ行ッテ見ルカ」

 

 

 

 

「入ルゾー」

 

「良いよー」

 

「あれ?深海棲艦にしては発音が流暢ね」

 

「彼奴ハ特別ナンダ」

 

ガチャ

 

「よく来たなーリ級ー。アレ?そっちの人は?人間?」

 

「アア、オ前ヲ預ッテモラウ事ニナッテル」

 

「水華夏流よ。よろしく」

 

「おー、よろしく!俺の名前は戦艦レ級ってんだー。よろしく」




【円卓物語】
円卓の騎士について詳しく書かれた本。騎士王の表記はアーサー王となっているが、所々アルトリアとなっている。型月世界の品。出典は【Fate/】
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