旅の演者はかく語りき   作:澪加 江

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一歩。
また、一歩。

恐ろしく鈍い足取りで漆黒の闇を纏った者は歩く。
少し歩いてはその広い空間を見回し、また少し歩いてはその伽藍の堂に目を細める。
いや、目を細めるというのは正しく無い。何故ならば彼の顔には瞳も瞼も筋肉も、皮膚さえもない。
服を着て歩く人骨こそ、彼の今の体なのだから。
しかし眼窩に浮かぶ二つの赤い光を弱め、ここではない何処かを見る様子は目を細めると言っていいだろう。

髑髏の顔を巡らせて、彼は過去に思いを向ける。
遠い過去は今でも当時の煌めきを残している。

大切な仲間達とここを作ったこと。
幾つもの冒険を共にして、ここに黄金の山を築いたこと。
整理できない品々を、それでも傷がつかないようにと黄金の山に入れるようになる迄に、時間がかからなかったこと。
一山から二山、そして山脈をなす宝の山に動かないアバターに笑顔のアイコンをつけ、お互いに喜びあったこと。

ーーーーひとり、また、ひとりと、去っていく仲間達がここに自分の持ち物を持ち込んだこと。

宝物殿たるこの場所を"墓"だと、そう思うようになったこと。
そうして何時しかここに独り取り残されたこと。

世界ーーユグドラシルから切り離されたこと。
仲間達の残したNPC達が意志を持ち、自分に忠誠を誓ったこと。
混乱のうちにありながらも、目減りして行く黄金に頭を悩ませたこと。

異世界で国を作り、税をとり、黄金の減りが無くなったこと。

そしてーー。


「楽しかった」

死の支配者の力無い声が何も無い部屋に響く。

「本当に楽しかったんだ」

夢から覚める時がきたのだ。
目まぐるしく思い起こされる回想は、何百もの年を重ねた果てにあった自らの滅びに迄簡単にたどり着く。





DMMO-RPG YGGDRASIL
かつて一世を風靡したのオンラインゲームの最終日。ギルド、アインズ・ウール・ゴウンのギルド長、モモンガは一人で静かにサーバーダウンを待っていた。
サーバーダウン予定時刻を過ぎても強制ログアウトがされない。その異変に気付いた彼を待っていたのは、現実となったギルド拠点と人格を持ち行動するNPC、そして知らないようで知っている異世界だった。

他のプレイヤーへの指標としてギルド名を名乗り、名を広め、その過程で自らの国ーー魔導国を建国。かつてのギルドメンバーが来ていないかと情報を集めながら異世界人とも良好な関係を築いた。
しかしギルド名を名乗り、広めた事が仇になるとは………。
何回もユグドラシルプレイヤーに会い、その度に友好関係を築いてきた。
だからと言って今回も油断はしていなかった筈だ。細心の注意持って接触を果たした筈だった。
しかし、最後に出会ったプレイヤー達はアインズ・ウール・ゴウンに敵対した。
"悪のギルド"アインズ・ウール・ゴウン。
魔王を倒せば世界に平和が訪れると盲信する勇者のように、アインズ・ウール・ゴウンを倒せば元のリアルに戻れると思った彼ら。
そして国を潰され、国を追われ、ギルド拠点であるナザリックは現在進行形で蹂躙されている。
愛した仲間のNPCは戦いに倒れ、もはや復活させる手段は無い。

財政の一切を任せていたパンドラズ・アクターは、切り崩されるだけの金貨の山を、一体どんな気持ちで見ていたのだろうか。

しかし、金貨の一枚も見当たらない宝物殿でも、アインズの脳裏にはかつての輝きが残っている。
それに、この奥にあるものに比べれば、ここにあったものなど土塊も同じだ。
牛歩の歩みで進む彼は、全ての光をのむ、のっぺりとした黒い壁に突き当たる。


ーーかくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れ去るだろうーー


凝り性のギルドメンバーが残したギミックにすら愛おしさが溢れる。同時に、彼が作ったNPC達は今、自分の時間を稼ぐ為に戦っている。
仲間との思い出の地がもうすぐ失われるものだということに、ぶつけようの無い怒りと悲しみが湧き上がり、ーーかき消える。強い感情は抑制される。すっかり慣れてしまったそれに軽く息をつくと、足を進める。

長く続く空の展示棚。飾られていたものはとうの昔に換金されている。
仲間との冒険の思い出がただの金貨の山になることに抵抗を覚えなくなる程、長い時間の経過はアインズにとってNPC達を大切な存在にした。

そして、ーー

この先こそ彼のもっとも神聖な空間。
何にかえても侵させる訳にはいかない聖域だ。



「そろそろ来られる頃かと思っておりました」

カツンと踵を鳴らして手を胸に添えて大仰に礼をとる。
宝物殿の領域守護者であるパンドラズ・アクターは軍服姿で自らの創造主を迎えた。
いつもなら黒歴史を突きつけられ、頭を抱え、精神の抑制が働く程羞恥を感じる所だが、今のアインズは落ち着いた返事を返すのみだった。

「私の準備は既に整っております、父上。貴方様に作られたNPCとして最期の瞬間まで貴方様に従います」

直立から流れるように跪き、主の命令を待つために顔を上げる。つるりとした凹凸の無い頭部にある三つの丸からは造物主に対する全幅の信頼が感じられた。

「お前ならそう言ってくれると思っていたぞ、パンドラズ・アクターよ」

主人からの言葉に深い礼で返すと、パンドラズ・アクターはそのまま続けられるであろう言葉を待つ。
それをみるアインズの眼差しは温かく穏やかなものだった。
元は人間とはいえ、既に人間として過ごした何十、何百倍もアンデッドとして生きている者が浮かべるには、その身にまとう空気は余りにも不釣り合いなものだ。彼を知らぬ者からすれば、人を騙す演技だとか、目の錯覚だというだろうが、彼の被造物は知っている。
自分の主人の慈悲深さと優しさを。
だから自分はこの方の為に死ぬ、そこには喜びがあると疑わない。

だから続く言葉の意味を理解できなかった。

「ナザリック地下大墳墓、宝物殿の領域守護者パンドラズ・アクターよ。これよりお前の守護者の任を解き、新しい任務を与える」

「我が盟友達の装備、並びに保存されているワールドアイテム、そしてーー、これをお前に託そう」

パンドラズ・アクターの伏せた視界の隅に黄金の杖が映る。
素早く顔を上げ、視線を向けるとそこにはギルド武器を差し出す創造主が居た。

「僭越ながら、父上! これはスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンではありませんか! それは至高の御方々の盟主たる父上にのみ許されたものでございます!! 私などが手を触れる事すら恐れ多い!」
「そうだ。これこそはナザリックの主たる我ギルド、その象徴たるギルド武器。私のために仲間と力を合わせて作り上げた最高の逸品だ」

アインズはそこまで一息に言い切ると少し間をあける。小さくその骸骨の顎が動く。しかし言葉は無く、更に数瞬その間は続いた。

「ーー……ナザリックは滅びの運命にある。しかし我が盟友達の姿は見えないまま。ここで"アインズ・ウール・ゴウン"を無くす訳にはいかん。ギルド武器の破壊はギルドの終わりでもある」
「父上……!」
「そんな声を出すな。……辛い役目をさせるが、私の子であるお前にしか託せぬ。引き受けてくれるな?」

問いかけの形で有りながらそこに否定という選択肢は無い。
それがどういった意味なのかは、与えられた頭脳が正確に読みとるのに、感情の方が否を訴える。
なんと残酷で、なんと優しい御方だろうか!
パンドラズ・アクターは身が引き裂かれる思いで、震える声と心で、「承ります」と短く返すのが精一杯だった。

「パンドラズ・アクターよ、では支度をしろ。ああ、その前にお前にこれを渡しておかねばな」

アインズが取り出したのは二つの無限の背負い袋。霊廟へ向かうパンドラズ・アクターに差し出すと恭しく受けとられた。

これで恐らく37人分の装備とワールドアイテム、ギルド武器は安心だ。アインズはひどく安心をした。これで大丈夫だ、と。

モモンガには譲れぬものが幾つもある。
それはここ、友と作り上げたナザリックであり、友の子供ともいえるNPC達。
自らの命。
しかし何よりも、アインズ・ウール・ゴウン。モモンガの青春であり捨てられぬもの。喪うと思うだけで心が引き裂かれそうになる自らの全て。
これは自らの命が無くなるとしても、失うわけにはいかない。
アインズ・ウール・ゴウンは世界にその名を残し、誰も知らぬものが居ぬよう知らしめねばならない。
自分はここに居たのだと、いずれ現れるかも知れない仲間達の為に!!

その為にここに来て、その為に我が子に指示を出す。
やって来る友達の為にも、ワールドアイテムと各人の最高装備は持ち出さねば。
暗く濁る心の奥には、例えかつての仲間達が一人として戻らないとしても、ナザリックを穢した者達に与えるのは業腹だという想いもある。自らの輝かしい思い出の一片にすらも、その手をかけさせるものか!

なんだかんだとはいっても、パンドラズ・アクターは優秀なNPCだ。立ち振る舞いに些か以上のーーモモンガの黒歴史という意味でーー難点はあるが、きちんとこちらの考えを汲み、実行してくれるだろう。

用意をするパンドラズ・アクターを待っている内に、第九階層から侵入者の知らせが届いた。
今まで侵入者に踏み込まれる事の無かった地まで汚された。
終わりはもう目前まで迫っている。

「準備が整いました」

もう長い間聞いていなかったその声にはっとする。脳が一瞬働かない程に、その声はアインズを揺さぶった。

弐式炎雷がそこに居た。

勿論本物ではない。口調はパンドラズ・アクターのままだし装備だって所々違う。でもかつての仲間が居るのだ。もしアンデッドでは無かったら、涙を流して謝って居たかもしれない。
ナザリックを守ることのできなかった、不甲斐ないギルド長ですみませんでした、と。

「ーーああ。弐式炎雷さんであれば、プレイヤーに気づかれずにナザリックからの脱出ができるだろう」

アインズ・ウール・ゴウンでもっとも速さに特化したビルドと装備の弐式炎雷。その姿を借りてパンドラズ・アクターは第一関門であるこの大墳墓からの脱出にあたる。けして落とさないようにとしっかりと固定された無限の背負い袋は二つとも膨らみ、中に確かにギルドメンバーの武器があることがうかがえる。

「では、ここで別れるか」

霊廟とその奥へ入るため外していた指輪をはめるのを見守ったアインズは、パンドラズ・アクターに声をかける。
自分はナザリックと共に滅び、子にその後を託す。
アンデッドのこの身でそんな普通の親子のような、と、なんとも言えない思いがせり上がる。

「ーーーー父上が」

思いをかき消し背を向け歩き出すと、引き攣るような声がかかる。

「父上が行かれる必要が本当にあるでしょうか。身代わりでしたら私がなります。貴方様こそ生きてここを出るべきではないかと。愚かな被造物の身では有りますが、そう思考いたします」

一度堰を切ったような濁流のように言葉は次から次へと出てくる。それはパンドラズ・アクター自身にも止めることはできずにいた。

「父上。創造主を亡くし、それでもなお生きていく。その様な被造物になるなど私には耐えられません。最期まで供をせよと、私の盾となって死ねと、そう仰って下さい」

父上。どうかお考え直し下さい、と。

捨てられる事が生きることよりも辛いと、そういっていたのは誰であったか。
その気持ちは、モモンガには良くわかる。ユグドラシル最後の日に、独り玉座の間で抱いた思いだからだ。
モモンガであったのならば、共に逝こうと言っていただろう。
しかし俺はもうモモンガではない。

「それはできぬ。パンドラズ・アクター。お前は私に代わりアインズ・ウール・ゴウンの名を永遠にするのだ」

モモンガの名を捨てアインズ・ウール・ゴウンを名のる以上この決定は揺るがない。
しかしこれだけは否定せねばなるまい。

「私はナザリックを、NPCを、アインズ・ウール・ゴウンに連なる全てを愛している。」

「前に、そう、お前を私の子供のように思っていると言った時に、確か私はこう言ったな。"お前の優先順位を低く設定する"と」

「確かに、そうおっしゃいました」

「だからだ。愚かで身勝手な親だと思うなら思え。お前には私と共に滅ぶ喜びでは無く、私を置いて生きる悲しみを与える」

「アインズ様は愚かでも身勝手な御方でもありません! どうか御自分を卑下されるのはおやめください!」

「そうか。そうだな……」

遥か昔から抜けない癖。大きく息を吸い吐き出す演技。

「ではパンドラズ・アクター。お前に私の祝福を」

そう言うと、今度こそ部屋を後にする。
転移制限区域から出ると、自分の装備を確認する。神器級のローブ。プレイヤーとの戦いで幾つか取り替えた指輪。その他全身の神器級アイテム。
そして最後に仲間に持つことを許された、自らの名前を冠した世界級アイテムを確かめる。
アインズ・ウール・ゴウンのギルド長、モモンガの今の最高装備だ。
確認が終わるとリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを起動させ玉座の間へと転移する。

残された我が子の顔に浮かぶものは、怖くて見れなかった。



遺されたパンドラズ・アクターは主人の気配が消えるまで礼を崩さなかった。
そして訪れる静寂。主人に任され、長い月日を共にした部屋とももう別れの時だ。
主人は恐らく玉座の間に行かれた筈だ。
遠い昔、ナザリック地下大墳墓への侵入者がもしも第八階層を突破したら。そうしたら玉座の間で侵入者を迎えると、そう仰っていた。その事を教えてくれたのは一足先に死んでいったNPCだった。

「そろそろ、私も行かねばなりませんね……」

至高の御方の装備を借り、そして自分の主人から託された使命がある。これで脱出出来なかったなどとは決して許される事では無い。
幾つもの情報隠蔽スキルを起動し身体能力を上げるバフを発動させる。

伽藍堂の宝物殿。

もうここに帰ってくることは叶わないだろう。

万感の想いを込めて礼をする。
創造主に望まれたように、それは舞台役者が観客にするような大仰で派手で、無闇にきざったらしいものだった。




そして。
死の支配者は墳墓に散り、その最後の愛子は一陣の風になった。







永き夢から醒めた男

 

 

 

 

 

暗闇から意識が浮き上がる感覚。

ゆっくりとしたそれは光と音を感じた瞬間に確かなものへと変わった。

 

「あ、モモンガさん大丈夫ですか?」

 

「あ、へ? あれ?」

 

モモンガこと鈴木悟の目に飛び込んできたのは慣れ親しんだユグドラシルのゲーム画面だった。

 

「あれ、ひょっとして寝落ちてました?」

「少しだけ。いきなり消えた時にはびっくりしましたよ!」

「きつかったら遠慮なく落ちてくださいね、無理は良くないですから」

「あ、いえ、大丈夫です。……あれ、おかしいな……」

 

昨日もログインしていた、その前も、そしてその前も。

小学校を卒業して以来働き詰めで、余裕ができたからと初めて手を出した娯楽であるこのゲーム。ほぼ毎日ログインしているはずなのにとても懐かしい感覚に戸惑う。

頰に伝う冷たい感覚に、そこで自分が涙を流している事を自覚した。

 

「本当に大丈夫? モモンガお兄ちゃん」

 

ぶくぶく茶釜の甘ったるい声色に更に目から液体が溢れる。

これ以上はさすがに声が震えて他のメンバーに心配されてしまう。

なんとか繕わなければと、あーとかうーとか意味のない音が口から漏れる。

 

「すみません。なんか夢見が悪かったみたいで。本当に大丈夫ですから。ちょっとすれば落ち着くはずです」

「はは。たまにはしっかりと休養を取らなきゃ駄目ですよ」

「どんな夢だったんですか?」

「いやー。よくは覚えてないんですよ。覚えてるのは一人でここにいた気がするくらいで」

「それって別に珍しくない気がするけどなぁ。俺もたまにログインする時に誰もいない事あるし」

「そうなんですけど、長い間一人で居た気がするんです。とても、長い間。なんか、サービス終了を一人で過ごしてるみたいな、そんな寂しさがありました」

 

本当によくは覚えていないが、あれは予知夢だったのだろうか? 胸を締め付けられる苦しさは現実のもののようだった。

 

あー。

 

なんとも言えない声色の重なり。

仲間達の声に感じるその納得するような感情になんとも言えない気持ちになる。

 

「なんですか、皆さん声を揃えて」

「いやー。モモンガさんなら納得かなーって」

「うん。モモンガお兄ちゃんはそういうとこあるもんね」

「それでも、俺は時間の都合がつく限り来ますよ、この世界に!」

「そういう人に限ってすっぱりと止めるものですよ、ウルベルトさん」

「……喧嘩だったら買いますよ、たっちさん」

 

わからないままに険悪になるたっち・みーとウルベルトを慌てて仲裁する。

 

「あ、じゃあボクが議題を提案します! もしもユグドラシルの最終日がきたら、みんなでまたここに集まろうよ!」

「おおー」

「え、いや、そんないつ来るかわからないですし、皆さん忙しいかもしれないですから……」

「さんせー」

「異議なしです」

「それは良さそうですね」

 

次々と上がる賛成の声。

それに鈴木悟の胸が張り裂けそうに痛んだ。

 

「ーーと、いう事でいつかある最終日はみんなでこの円卓に集合って事で! モモンガさんもいいですよね!」

 

「皆さんがそれでいいのでしたら。とても、とてもとても嬉しいです」

 

涙声を隠すことができない。

 

「でも、まだまだユグドラシルは終わらないんですから、とりあえず今日の予定を立てましょう!」

 

努めて明るい声をだす。

楽しい日々はまだ続く。まだまだ、ずっと続くのだ。

 

今日の予定を話し合うなかで、ふと、モモンガはやまいこの指にはめられた指輪に目がいった。

 

「あれ? やまいこさんもう“流れ星の指輪”使ったんですか?」

「え? あれ? ……おかしいな。なんで減ってるんだろう。使った記憶ないんだけどなぁ」

「運営のバグですかね」

「そうかも。あとでDM送ってみるよ」

 

鈴木悟にとっての幸せな日々はまだまだ続く。

それはユグドラシル最後の日をこえても続いていくのだろう。

 

 

 









朝焼けに染まる空にうっすらと流れ星が流れる。
それを見上げて男は指輪のはめられた手を掲げる。

『ああ流れ星よ、我が願いを叶えたまえ。我が主人、我が父、我が偉大なる造物主に幸あらんことを!』

一際大きな星が流れた。
ゆっくりと太陽に向かって進む男は清々しい笑みをつくった顔でそれを見上げる。
きっとこの行為に意味はないのだろう。だからと言ってなんだというのか。何も恐れることはないのだ。
彼の旅はまだ半ば。いつか彼が死ぬその時まで、彼はこの空の下に生きていくのだ。


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