絶神戦魂札~様々な世界の住人とバトスピ~ 作:白刃黒十郎明経
中の人事明経さんです。
大学が忙しいのと自分の体の弱さも含めて相当な期間が空いてしまった事をお詫びします。
さて、主人公クロス君は賢者によってとある場所へ飛ばされてしまいました。
彼はこれからどうなるのか、そして自分の壊滅的な文章力で何処まで書けるか……
それでは、どうぞ!!
「…………此処は?」
クロスは一人、真夜中の森にいた。空気は程よく、寒くもなく暑くもない過ごしやすいもの。それと同時に辺りには人気は無く、不気味な程に静まり返っていた。
「……頭痛ぇ……それに、あん時俺は勝ったんだがなぁ……」
取り合えずクロスは、自分の状態を確認する。持ってきた物は全て無事、服も多少汚れたが目立たず傷も無い。外傷は無いが、いきなり送られたせいか頭痛がしていた。
「あー、しまった。エス子家に置いて来ちゃったよよ。アイツ怒ると怖いならなぁ……それにーーー」
そうして彼は同居人(?)の事を思い出すと、その場からゆっくり立ち上がる。この場所が何処かは分からないが、彼は帰らなければならないのだ。
「……飯を作らないと、な」
そうして場面は変わり…………
『???』
そこは無数の目があるような不思議な空間であった。その空間には二人の人影。一人は妖艶に頬笑む妖怪の賢者、もう一人はその式神で彼女に負けない美貌の持ち主である。
『……フフフッ、あぁやってたまには無邪気になるのも良いわねぇ♪』
「自重してください紫様……と言うよりも、あの男とはどの様な経緯で知り合ったのですか?」
主の自由奔放さに目を細めながら、式神ーー八雲藍は首を傾げた。
『ん~、そう言えば言って無かったかしら?』
「聞いておりません。紫様、話して下さい。あの男ーークロスとは何者なのですか?」
「……そうね、分かったわ。話してあげる」
そうして広げていた扇子を閉じ、紫は静かに語り始めた。
『……遥か昔、それこそ総ての理が生まれる前から彼は存在していたわ。彼は総てを育み、そして彼は総てを滅ぼして行った…』
「……あの、話が壮大過ぎて……短くして貰えませんか?」
『………………』
「…………え?」
『…………コホン、簡単にね?それじゃ……纏めると、彼は長生きで生き物を観測する役目を持っている。私は小さい頃に彼と偶然出会って、今もこうして腐れ縁みたいな形になったのよ。今回は、彼の遊びに興味を持ったのと彼と話したかったから、こうして此方に連れてきたのよ。はい、感想は?』
「……言いにくいのですが、今度は簡単過ぎて、その…」
『………貴女そう言う所が面倒なのよね』
従者の天然さに困る紫であった。二人はある意味、相性がピッタリなのかも知れない……
「……で、紫様?そのクロスがしている遊びとは……?」
『あぁ、バトルスピリッツって言って……絵柄が書かれた札、コアって言う力の源となる石を使って遊ぶ物なの』
「……絵札と石を使って行う花札、と言う所ですか?」
『うん、惜しい。貴女も後で河童からカードとコアとルールブックを……あ、札と石、決め事を書いた物を貰ってきなさいな。後で教えてあげるわ』
「分かりました……って、また河童を利用したのですか?」
『だってあの子達、便利なんだもの♪』
(…………今度胡瓜の詰合せを送ろう)
主の思い付きで利用される河童を哀れむ藍であった。
『………さてと、この幻想卿でバトスピはきっと流行るわ。自然と強いカードも集まるだろうし……きっと、このカードに合うカードも見つかる筈だわ…』
「む……」
そうして紫は何処からか大きめのペンダントを出現させる。そこには、とあるカードが埋め込まれていた。
(…………天、魔王…?)
『………さてと、藍、行くわよ。バトルスピリッツーーーバトスピをこの幻想卿に広めるのよ!』
「え、は、はい……!」
かくして、自由奔放な妖怪の賢者の策略(?)によって、平和な幻想卿に、戦いの嵐が広まっていった。クロスがその事実を知るのは、もう少し先の事である。
ちーっす、お疲れ様でした。
感想が貰えなくて心が折れそう……いや、感想を貰えないほどまだ未熟なのは理解しています。
少しでも評価や感想を貰えるように、自分なりに頑張りたいと思います。
えー、一応今回は導入的なものです。幻想卿でバトスピするのは決まってましたが、どうして広まったのかを自分なりに考えて、やってみました。
次回からデッキを紹介できたらなぁと考えております。
いやぁ十二神皇とか……あんまし好きでは無いんですよねぇ……
皆さんはどのカードが好きですか?