「いやぁ、学園長も無茶するよねー」
「まったくです」
「だがこれで君も学園の仲間というわけだ」
学園への編入が決定した後、俺は先ほどの二人に今度は女子寮の空き部屋に案内してもらう事になった。
「そういえば自己紹介がまだだったな、私はシャリス・バルトシフト、三年生だ。そして……」
「私は二年のティルファー・リルミットだよー、よろしくね」
「ヨシノ・クラウディウスです。宜しくお願いします。ところでシャリス先輩、もしかしてお父上は……」
「ああ、軍の副司令だよ。父を知っているのかい?」
「はい、まぁ知っている……というだけでお話したことはありませんが、少し気になっただけです」
「そうか、ではこちらからも質問なんだが君にはミヤというお姉さんがいるのでは?」
「ええ、確かに姉の名はミヤですが……」
そういえば三月にココを卒業したんだっけ
「ミヤ先輩にはいろいろお世話になったんだ」
「よく『私のカワイイ弟が~』って自慢してたよね~」
「そんなこと言ってたんですか!?」
超恥ずかしい……。
「そういえばシノっち、王都から来たって言ってたけどどういう身分なの?」
「えっと……王族直属騎士隊の副隊長をやってます」
「ほぅ、その歳で新王国の
「いえまぁ、確かに腕にはそれなりの自信がありますが俺より強い人はたくさんいますよ。例えば姉とか」
「……確かミヤ先輩は弟の方が強いって言ってたよ?」
「それは絶対あり得ません。多分身内贔屓……みたいなやつですよ」
なんて話をしながらしばらく歩いていると
「さて、付いたぞ。今日からここが君の部屋だ、好きに使ってかまわない。もちろん常識的な範囲でだが……あとくれぐれも壁や物を壊したりしないように」
「寮母さんがねー、普段は優しいけど怒るとスッゴく怖いから気をつけてね」
「は、はい……」
†
翌日
学園校舎、一年生の教室
「え、えーっと、彼が今日からこの学園に通うことになった、ヨシノ・クラウディウス君です。
み、皆さん仲良くしてあげてくださいね?」
クラスの担任がものすごく戸惑ってる…。
学園長からいきなり俺が編入するときかされたのだろう。
(この人も大変だな。)
とか考えつつ、俺は現実逃避………出来ない!!
女子生徒からの好奇の視線が痛い。
ものすごく痛い。
「え~、ヨシノ・クラウディウスです。よろしく……」
そりゃあ、女子…それも男慣れしていないお嬢様ばかりの学園にいきなり男子が編入してきたら気にもなるわな。
「じゃあヨシノ君は一番後ろの空いてる席にすわって」
「あ、はい……」
やっと落ち着いたらしい担任に言われ、指定された席に座る。
「それじゃあ……ノクトさん、休み時間か放課後にでもヨシノ君に学園を案内してあげてください」
担任がそういうと、
「Yes. わかりました」
俺の前に座っている女子が返事をする。この子がノクトさんらしい。
「え~っと、よろしく……ノクトさん、でいいのかな?」
「Yes. 宜しくお願いします…が、名前は呼び捨てで構いません」
「そうか、わかったよ、ノクト」
「それでは授業を始めます」
担任の声で授業が始まる。
†
昼休み
休み時間毎に押し寄せてくる女子にわたわたしていると
「皆さん、彼に学園を案内するので少しお借りします。行きますよ、ヨシノさん」
綺麗な銀髪が特徴的な女子に声をかけられた。
彼女の首には黒い首輪…咎人の証だ。
その隣にはノクトもいる。
「あ、うん…」
彼女達のおかげで一緒に教室から出ることが出来た。
「助かった……ありがとノクト、それと……アイリさん」
「アイリで結構ですよ、それでは行きましょうか」
親友だという二人に連れられて校舎の屋上まで辿り着くと学園の敷地が一望できる。
中庭、女子寮、演習場、第四機竜格納庫など一通り紹介してもらった。
「ここから見える場所は大体紹介しましたね」
「Yes. あとは建物内部の施設になりますが、時間もあまりありませんし放課後にしましょう。」
「そうですね、ではヨシノさん何か質問はありますか?」
「ん~、質問……とは違うかな、ルクスさんに会いたいんだけど」
ヨシノ君の容姿について
身長:ルクスとほぼ同じ
髪:黒髪、長さはノクトと同じぐらいで普段はポニーテール
眼:両目とも青
とりあえずこんな感じかな