かも知れない・・・
俺が通う学校はかなり可笑しい。数えればキリが無い程に可笑しい。
例えば生徒の中におじさんがいたりとか、例えば星晶獣科という良く分からない生物らしい存在の学科があったり、例えば空飛ぶ船で投稿してきたり、例えば学校がある島が空に飛んでいたりと。最後は学校が可笑しいというか世の中が可笑しいのか。
そもそもにして学校の名前も可笑しい、ぐらぶる学園って何だよ。校長とか何を思ってこんな名前にしたのか小一時間聞いてみたい。
「オケアノスセンパイガカワイイ」
そんな学校にも慣れてしまった自分がいる訳で、その学校の中に出来た星晶獣科の友達であるイフリートの恋愛相談に乗っている。相変わらず聞き取りにくい声なのだが、どうやっても矯正出来なかったので諦めました。
彼・・・彼で良いと思うのだが、如何せん見た目通りの性別をしていないのが星晶獣達の共通点である。と言っても見た目ですら分からない事もあるが・・・。
話が脱線してしまったがオケアノス先輩が可愛いくて仕方が無いらしい。オケアノス先輩は水瓶を肌身離さず持っている女性型の星晶獣だ、その水瓶から出る水はとても美味しく顔を合わせるたびに分けてくれるのでありがたい。イフリートが惚れるのも仕方が無い程に可愛いのだが、問題が一つ。
「お前火属性だよね?」
「レンアイニゾクセイハカンケイナイ」
「最悪どちらかが蒸発する未来が見える」
割と真面目に。
しかもオケアノス先輩水属性と光属性の混合なので、イフリートの見た目的にも光属性も効果がありそうで未来がやばい。
「オケアノス先輩はやめとけって、どうせなら同じ属性のキャタピラ先輩で良いじゃん」
「キカイハチョット・・・」
お前自身が人型じゃ無いんだから妥協しろよ・・・。
◆
「グランの布団に入ってもすぐ逃げ出しちゃうんだけど・・・」
「その話は出来れば一生聞きたくなかったんだけど・・・」
午前の授業も終わり昼休み、ジータに相談があると誘われ屋上にて昼食を頂いているのだが如何せん相談の内容が濃い。出来るなら直ぐ逃げ出したい。
「寝ぼけたふりしてキスしようとしても逃げられるし、お風呂上りにバスタオル一枚で動いてても逃げ出すし」
「グランの未来が暗い」
「この前だってこっそり下着をグランの部屋にグランの好きなエッチな本置いておいたんだけど、泣かれちゃって・・・」
「やめたげてよぉ!!!」
グランが何をしたってんだ!何が悲しくて実妹にエロ本を渡されなければならんのだ!!どうりで最近のグランのテンションが可笑しかったわけだ。常時あへあへ言ってたもんあいつ・・・。
「それで相談何だけど、どうすればグランと結婚出来るかな?」
「生まれなおして来れば良いんじゃないかな?」
◆
午後の授業も終わり放課後、現在人が少なくなった校舎内を全力で走り回っている。
「待ちなさい!今日こそ貴方の息の根を止めて私はお姉さまを取り返します!」
「煩いわこのヤンデレ姫!カタリナ先輩とは何も無いって言ってんだろうが!!!」
毎回毎回この姫様は何故か俺の事を目の敵にして襲ってくる。まじで怖い。星晶獣であるシュバリエを従えて襲ってくるからなお怖い。
「とにかく!貴方を仕留めれば障害は無くなるのですだから安心して!私の剣に!刈られなさい!!!」
そのまま刺突の形で突き出してきた剣を紙一重で躱し、躱した先にシュバリエが待ち構えており捕獲されてしまった。
「待ってこらシュバリエてめぇ!後でセレマグ先輩ぶつけんぞ!」
「!?」
闇属性であるセレストの姉であるセレストマグナ先輩。シュバリエには天敵に等しいその名を出した瞬間拘束が緩んだので魔力を放出して逃げ出す。
そのまま全力で走る事数分、目の前にグランが現れた。
「グーラーンー!!!」
「え、へぁ!?」
上の空で歩いていたグランを捕まえ、ヴィーラに向かって放り投げる!
「え?きゃぁ!?」
見事グランはヴィーラにぶつかり、望んだ結果になってくれた。つまり
「な!グランさん!貴方何処に顔を埋めているんですか!」
「ちがっ!これは事故で・・・、シュバリエ!拘束を解いてくれ!」
胸に顔を埋めて、手で太ももを触り、シュバリエの拘束から逃れようとしているためにさする形になっている。流石ハーレムキング候補、リトさんには及ばないまでもかなりのセクハラを繰り広げている。ヴィーラも満更でも無さそうなのでこれ良いだろう。
「頑張れキチ姫、その状態のグラン結構危ないから!」
「んっ、早く、離れなさいっ!」
今日も学校は平和であった。