俺はMUGENの可能性 作:轟く雷鳴のギース
お腹がくうくう鳴りました
「お前、なにしたの?」
薄気味悪い仮面をつけた男は俺にそう問いかけてきた
「幸村の一撃BASARA技。言っても今のは元のやつよりも凶悪に改変されてるがな」
親捏造直死off設定でも身体にかかる負担が半端じゃない
伊達に某所大会の予選を2位抜けしてないってことか…
流石にもう1発これ撃てって言われても無理だぞ
「死柄木、彼はどうもいくつもの個性を持っているようです。先程は風を操っていましたが風を操る個性では脳無を蹴り飛ばすだけのパワーを持っているわけがありません」
「はぁ?個性ってのは漏れなく1人1つが原則だぞ。例外なんか存在しない」
黒霧と呼ばれていた靄の
確かに個性は1人1つだ
俺の個性だってMUGENキャラの再現っていう個性だからな
そこに無数の可能性を秘めているもんだがそれを知らない他者から見ればそういう反応をするのは納得ができる
「残念だがお二人さん、俺の個性は1つだ。あるちゃんとした規則性を持ったな。それが何かとは教えてはやらねぇけどよ!」
正直言って今すぐにでも倒れたい
だがそんなことすれば相澤先制だけでなくそこにいる3人にまで被害が及ぶ
だから倒れてなんかやんねぇ!
「へぇ。君、面白いね」
死柄木はそんな俺を見てにやりと嗤った
この間俺が召喚したシャルラッハロートの分身も嗤ってはいたがそれと比べるとこいつの嗤いは歪だ
何故そんな風に感じたのかはわからないだけどこいつはすごく危険だということだけは肌で直接感じ取ることができた
「けどびっくりしたよ。まさか生徒の中にあの脳無を倒せるやつがいるなんて思わなかった」
「ヘラヘラ笑ってんじゃねぇよ。お前状況わかってんのか?」
「あぁ。ここにはオールマイトはいない。助けも呼ばれた、このゲームはここで終わりだよ。ゲームオーバーだ」
こいつ、遊びでこれをやったってのか!?
こんな誰がいつ死ぬかわからないような大惨事を
「はっ!そんなにゲームがやりてぇならゲーセン行ってろ。そこでならいくらでも相手してヤラァ!」
勿論格ゲーでな!
因みに筐体で戦っても俺には確実に勝てねぇからな
やるゲームは北斗!俺はトキ選択!ただしその中身は銀の聖者だ、ボコボコにしてやるよ!
「いいね、今度機会があえばやろうか」
死柄木は遊びの約束を取り付けた子供のように嬉しそうにそう言った
それに対して俺は凄い違和感を感じ取った
(なんだ?こいつは…。まるで見た目は大人中身は子供みてぇなやつだな)
そう、俺が感じ取ったのはその点だ
「よし、満足したし帰るぞ黒霧」
本当ならここで帰すわけにはいかない
だが相澤先生は負傷、俺も満足に戦えない
となるとここは逃げ帰す方がこちらにとっても都合がいい
「とでもいうと思った?黒霧、あっちの方角に脳無は飛んでった。探してこっちに送り込んでこい。こいつだけはここで殺しておく」
「わかりました」と黒霧はそれに答えるとワープしてここから消えていく
さっきまで嗤っていた死柄木のその目には明確な殺意が浮かんでいる
「もう一度さっきのやつやってよ。まさかできないなんて言わないよね?」
こいつ、気付いてやがる
俺の脚が限界を訴えてることを
「ちっ」
「もっと俺を楽しませてよ。ほら!」
ちらっと死柄木の後方にいた緑谷達を盗み見る
あいつらは死柄木の気に圧倒されて腰を抜かしている
今度は相澤先生の方を見たがあれだけの傷を受けて無事なわけもなく力なく倒れこんでいる
ここで戦えるのは俺だけだということを再認識すると覚悟を決める
「今度は別のゲームで遊んでやるよ。かかってきな」
ふぅ、と息を吐くと俺の足元の影からゆらり、と巨大ななにかが立ち上る
それは奇妙ななにかだった
影が直立した巨人のようななにか
それに理性や知性なんてものは存在しない
だがそれは確かに死柄木に対して明確な敵意を見せていた
「残念ながら今は極死を使えねぇ。だがそれでもこいつは伊達に狂上位やってねぇぞ」
「いいね。もっと、もっとだ!」
死柄木は嗤う
ケラケラと不気味に
「いつまでもそんな余裕保ってられると思うなよ」
俺は影の巨人を向かわせる
その巨人と連携しながら俺も死柄木を追い詰めようとする
だが死柄木もただではやられないというように的確に俺の攻撃を捌いていく
どうやら口先だけの男じゃないらしい
ある程度は実力を持っているようだ
少なくとも素の状態の俺よりは上だ
「ひひ」
死柄木は嗤う
それはとても楽しそうに
俺との戦いを楽しむように
「死柄木。お待たせしました」
俺と死柄木の戦いが均衡状態で決め手がなく両者とも攻めあぐねていた時、黒霧の声が響いたと思ったら黒い靄からぼとっと脳の丸出しな巨体が落ちる
それは間違いなく俺がさっき蹴り飛ばした脳無である
方角、角度、勢いからどの辺に蹴り飛ばしたかを計算して回収してきたというものだろう
「ごめんよ、ゲームはここまでだ。やれ、脳無」
死柄木のその言葉を受けた脳無は飛び出してくる
俺の与えたダメージは大体回復してるようだ
それを俺は足元の影を盾のように展開し強烈な一撃を防ぐ
「あぁ!なんだそのわけわからんパワーは!!とりあえず許せん!」
俺は脳無の馬鹿げたパワーに対してキレる
死柄木は喚く俺を見て満足そうに嗤っている
俺がなんのためにあえてそれを口にしているのかも気付かずに
「今度は超スピードかよ。お前まじ許さねぇぞ!しかも俺の後ろに回ってばっかり、鬱陶しい!それも許さん!」
なるほど、熱血!大噴火!なんか使わなくてもこいつと俺は意外と相性いいじゃねぇか
「これでも喰らえ!」
影の巨人が脳無を叩き潰し先ほど防御に使用した足元の影を鋭く尖らせて刃にして腕を斬りとばす
「異常な耐久力も持ち合わせかよ。まじ許せねぇな」
脳無は巨人さんに攻撃を食らってもぴんぴんしている
ダメージなど食らってないかのように
それもしっかり暗殺帳に刻む
「はぁ!?体力回復まで持ってんのかよ!あー、もう!それも許さない」
脳無はふらっと立ち上がると俺が斬りとばした腕を見た後力を込めた瞬間断面がぼこぼこと音を立て腕が生えてきたのだ
それを見た俺はとうとう暗殺帳を埋めきる
「死柄木さんよ。俺相手に脳無はダメだったな。どうしてもキレちまう」
「は?」
俺の言葉が理解できない死柄木はそう返す
「緑谷、お前らこっから離れろ。でねぇと死ぬぞ」
「えっ?」と疑問を浮かべたがそこは蛙吹がすぐに行動を開始する
緑谷と峰田を抱きかかえるとカエルの脚力とその伸びる舌を巧みに使いこの場から離脱する
その際に相澤先生を連れて行くというナイスプレーを行いながら
それを確認した俺はある技を発動させる
「聖杯との同調を開始」
俺は静かに告げる
俺の周りは真っ暗な影が浸透していく
危険と判断したのか黒霧が死柄木を避難させているが関係ない
俺はこのまま脳無を倒す
確実に俺はこのあと倒れるがそろそろ誰か救援にくるだろうしそれでいい
俺の背後に現れた黒い球体
そしてそれから覗く不気味なひとみから青い粘液のようなものが流れ落ちる
それは脳無を包み込んで行き完全にその巨体を覆い尽くす
「オペレーション」
俺は脳無の入った黒い固まりの横に歩いていく
俺がこの技を発動した時点で脳無の負けは確定している
更にいうならこの技の発動中は完全無敵状態だ
万が一に死柄木達がなにか俺にしてきたとしても俺に害はない
「
俺の言葉を発動のキーとしてあるプログラムが発動する
脳無を入れたその塊の球体は空中に浮遊し一瞬の膨張のあとそこになにも存在しなかったかのように消え去った
俺の個性の効果で中に入っていた脳無は五体満足で球体のあった場所の真下に倒れてはいるがもうこいつに戦うだけの力は残っていない
当たり前だろう
本来のこの技はデータそのものを掻き消すものだ
原作のゲームですら発動した時点で負け確定の大技なのだ
実際、第一ラウンドからの発動はしない設定だがこいつとの戦いは第二ラウンド目だ
だから惜しむことなく発動できた
「はっ、これで終わりだろ」
流石に一撃技を2連発は体が潰れそうだ
ぶっ飛びそうな意識を無理矢理保ちながら俺はcccの範囲外に逃げていった黒霧と死柄木を睨みつける
死柄木は俺を珍しいおもちゃを見るかのように嬉しそうに見ている
だが俺への興味は一瞬で消え去ったようだった
それは何故なのか
「皆んなもう大丈夫だ!私が来た!」
待望の救援
オールマイトの出現だった
「おせぇよ、オールマイト…」
もう無理だ
これ以上意識が保ちそうにない
脳無を倒した俺はオールマイトの出現を見て意識を失った
間桐桜
fateシリーズに登場するキャラクター
聖杯の力を扱う桜で超短気と言われている人
後ろに巨人さんと言われる影を従えておりその影も一定の体力を持っている
そしてなによりこのキャラで特徴的なのが暗殺帳と呼ばれるノートの存在だろう
今回のように高い攻撃力で攻撃をしてくる、ステ抜けをする、死体蹴りなどある行動を行うと特殊なゲージが溜まりそれが最大まで溜まると今回使ったcccを発動するようになる
そんなことで怒るのかよ!って所でも怒るのが彼女が超短気と呼ばれる所以である
因みに公式で大食漢であり食べたものがすべて胸に行くと言われている人
どんどん美味しいもの食べさせたいね