俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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羅生門!





20話

『進出4チーム!総勢16名からなるトーナメント形式!!一対一のガチバトルだ!』

 

 

 

プレゼントマイクが最後の種目を宣言する

それによって会場の盛り上がりは更に増す

だがそれとは逆にテンションが露骨に下がる姿があった

 

「はぁ〜〜」

 

そう、俺だ

そりゃこれに出て活躍するために頑張ってきたのにそれに出れない、しかも原因が自分の判断ミスってなれば下がるだろ?

その時だった

アリーナで今まさにトーナメントの順番を決めようとくじを引こうとした時すっと手が上がったのだ

 

「あの、すみません。俺、辞退します」

 

そう宣言したのは意外や意外

尾白だった

 

みんながなぜだ?と疑問に思ったのだろう

すかさず理由を問いかける

すると尾白はこう答えた

 

「騎馬戦の記憶、終盤のギリギリまでしかほぼないんだ。多分奴の個性のせいだと思う。ここがプロに自分を見せることができるチャンスの場だってのはわかってる。それをフイにするのがどれだけ愚かなことだってことも。でも、みんなは力を出して必死に勝ち取ったここで戦う権利をこんなわけわからないままそこに並び立つことなんて俺にはできない。これはただの俺個人のプライドの話だ。俺が嫌だから辞退したいんだ」

 

「ぼ、僕も同様の理由から棄権したいです。実力以前になにもしてない者があがるのはこの体育祭の趣旨反してると思うんです」

 

「う〜ん。そういう話はすっごく好みだからいいんだけど…心操君のチームは3人だったからこうなると3人を他のチームから読んでこないといけないわけで、繰り上がりで拳藤チームになるんだけど…」

 

と、ミッドナイトが話を振ったのはあの時みた可愛い子がいるチームだ

なるほどあの可愛い子は拳藤って名前らしい

 

「そういう話でくるんなら…ほぼ動けなかった私らよりアレだよな。最後まで頑張って上位キープしてた鉄哲チームと嶽チームじゃない?馴れ合いとかそういうの抜きにしてフツーにそう思うんだ」

 

「そうなると、鉄哲チームと嶽チームは話し合って3人決めて頂戴。最悪じゃんけんとかでいいわ」

 

 

というわけで回ってきたまさかの挑戦権獲得のチャンス

是非とも獲得したいわけなんだが…

 

「お前らで行きたい奴がいるなら譲るぞ。俺の判断ミスで負けたんだ。決める優先権はそっちにある」

 

「俺らはお前に誘われてお前のチームに入った。結果としては負けたがお前が指揮を取らなければあそこまでいい試合はできなかっただろう」

「だから私達はいいわ。京ちゃん、私達の分まで頑張ってきて」

「そうだぞ。しっかり戦ってこいよ!もうこの際一位になって帰ってこい!」

 

なんだよ、こいつらいい奴かよ

ほんと、情けねぇな俺って

 

「わかった。やれる事はやってくる」

 

というわけで俺らのチームからは俺が鉄哲チームからはリーダーの鉄哲と茨みたいな髪の毛の塩崎が選ばれた

 

 

「はーい、それじゃあ気を取り直してくじを引いていってね〜〜」

 

うん、年齢を差し引けば可愛い年齢を…

ミッドナイトそろそろ歳考えたほうがいいと思うよほんと

 

「というわけで組み分けはこうなりました!」

 

バン!と電光掲示板に組み分けが張り出される

俺の一回戦の相手は芦戸

溶解液を作り出す個性を持った女子だったはず

記憶ではクラスの中で一番運動神経が良かった気がする

体力テストではその個性の有用性が高い八百万に負けていたけどな

その八百万はにっくき相手、常闇と戦いその勝者が俺たちの勝者と戦うことになる

芦戸に勝てると決まったわけじゃないが相性的にも勝てるだろう

たださっきの騎馬戦の事もあるからな

ちゃんと対策していくつもりだ

さて、試合までは少々時間がある芦戸と相性のいいキャラを探すとするか…

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

『さあさあこの本戦トーナメント一回戦も半分を切ったぞ!今から始まる対決は敗者復活組二人目の1年A組嶽京とこれまた1年A組芦戸三奈の対決だー!!』

 

いつものようにテンションアゲアゲなプレゼントマイクはこれから戦う俺たちの紹介をしてくれている

 

『それでは解説のイレイザーヘッドに話を聞いてみようか〜。さぁイレイザーヘッド、この対決お前はどう見る?』

 

『どう見るもなにも芦戸がどれだけ嶽の個性に対応できるか、これに尽きるだろう。手数やその個性が戦いに向いているかどうかの相性から考えても圧倒的に嶽のほうが上だ。だが戦いは相性だけじゃない。どれだけ相性が悪くても戦い方一つでそんなものは引っ繰り返せる。まだ1年のこの時期、それほど差はないはずだからな』

 

『冷静な評価をありがとうイレイザーヘッド!というわけで両者の紹介も終わったところで試合に移りたいと思うぜミッドナイトォ!ヨロシクゥ!』

 

実況の相澤先生が言った通りだろう

相性は圧倒的に俺のが上

勝つだけならBASARA技でも使えばいい

けど勝ち進むトーナメント形式なら話は別だ

このあとも戦わなければならないというのならこんな所で倒れるわけにはいかない

だからここは格ゲーしてくれるキャラを再現させる

更にいうなら硬いキャラが好ましい

 

「始めるわよ。2人とも用意はいいわね…はじめ!」

 

ミッドナイトは鞭で地面を叩いて合図をする

普通にピストル使えばいいのにね…

 

俺は合図と共に一本の剣を再現させる

その剣に刃は付いていない

所謂模擬刀だ

さっき芦戸を相手にすると決まった時に最終チェックのデータ入力の際に剣を模擬刀になるように書き換えておいたからであって本来は普通に人を斬れる剣だ

 

 

「おっと、それはダメだね」

 

俺が剣を取り出したのを見て芦戸は接近するのをやめた

確かに剣を見て距離をとるのはいい事だ

だがそれはこのトネイルには無意味だ

 

「ライド・ザ・ライトニング」

 

まず前方に電撃を発生させる

それを見た芦戸は一瞬怯んだような様子を見せた

そりゃ突然目の前に電撃の塊が現れたらビビる

今回はその隙をあえて作り出したのだ

 

「そこだ!」

 

俺は小ジャンプからのダッシュで一気に距離を詰めながら手に持った剣を振るう

 

「まっず!」

 

だが流石、と言えばいいのだろうか

咄嗟にも彼女は俺に向かってその個性である溶解液を飛ばしてきたのだ

それから俺は身を守るために剣でガードしたため芦戸に攻撃を当てることはできなかった

 

「ちっ、仕留めたと思ったんだが…」

 

「そう簡単にはやられてやんないよーだ」

 

流石女子の中でも屈指の実力者というところか

本人は爆豪が轟の氷対策に入れてもらえただけだと言ってたし俺もそうだと思ってたがそれを抜きにしても素のポテンシャルが高い

トネイルでなんとかしたいが無理なら他のキャラを使わないといけなくなる

さっきも説明したように今ここで消耗するようなことは避けたい

何故なら勝ち進めば常闇か八百万の勝者、爆豪、轟か緑谷の勝者が上がってくる

言っちゃ悪いが爆豪があがってくるのはほぼ間違いない

これだけの強者と戦わなければならないんだ

ここで無駄に体力は使えないんだよ

 

「芦戸。おまえは強い」

 

「え、いきなりなになに?」

 

「だから本気で行くぞ。ついて、これるか?」

 

ダッシュで芦戸との距離を詰め今度はその剣で切り上げる

当然だが芦戸も単純に喰らうわけもなくバックステップでそれを交わす

しかしその判断が悪かった

最初の接触の時のように俺を防御させるためにその溶解液を飛ばせばよかったのに今回は次の自分の攻撃を優先し最低限の動きしかしなかった

だから俺の攻撃が緩むことはなく攻撃のチャンスを俺に与えてしまったのだ

 

「喰らえ!ライド・ザ・ライトニング!!」

 

この距離なら外さない

溶解液でも電撃は熔かせない

 

「ちょ!それは無し!」

 

やはり女子なのだろう

咄嗟に顔を庇うように腕でガードするがまともにライド・ザ・ライトニングを食らってしまった

一度当たればこっちのものだ

女子だからといって容赦はしない、油断はしない

 

「ライド・ザ・ライトニング!ライド・ザ・ライトニング!ライド・ザ・ライトニング!」

 

喰らい判定中無敵なんてのが普通の人間についてるわけもない

ならば、とここぞとばかりにライド・ザ・ライトニングを連発し、そのまま芦戸を倒し切ろうとする

そして最後のライド・ザ・ライトニングが当たったときに芦戸は倒れた

 

「ストーップ!試合終了!勝者、1年A組嶽君!」

 

俺はミッドナイトの試合終了の合図を聞いて倒れた彼女の様子を見に駆け寄ったが目を回して気絶しているだけだった

 

「ふぅ、よかった。いい勝負でした」

 

あれだけの電撃を浴びせたんだ

もしも、があるかもしれないそう思っていたが杞憂だった

負けた彼女は意識が戻るまではリカバリー・ガールの所に送られるらしいので俺は安心して他のみんなが待つ観客席に戻っていった

 

 

 

 




何度も言いますが青山の枠に主人公が入ってます
そのためトーナメント自体に変更はありません
それに、諸事情とやらでなくなってしまった彼女の活躍を見せたかった
なお、内容は保障しません


トネイル
カイ=キスクの改変キャラ
高い防御力が特徴とする攻守のバランスが良いキャラ
GG改変キャラであるならデストローイとなるのが普通だが何故かBASARA KOをし始めるなど若干ギャグの方面も持っているキャラ
某大会でテイルズ勢のリリスと戦った時は上に落ちる変態になったり勝確護身を行い挙げ句の果てには護身によって隠れていたところからあと僅かだったリリスのHPを卑劣にも突然現れてスラッシュをかますなどやはりカイは恥知らずだったことが証明された
作者はこいつを敵にすると硬すぎて倒せないので敵だと嫌いです

ライド・ザ・ライトニング
カイ、EXカイ、ロボカイが使う技
カイ、ロボカイが使う技
しかし両者には違いがありカイが使うこの技は突進技で技の出始めから発生直後まで無敵時間の発生保障があるがガードされれば確反されてしまう隙の多い技。これとは違ってロボカイの場合相手をすり抜ける効果を持ち壁際でない限りは反確にはならないがヒット数は1になるなど明確な違いを設けられており差別化が可能
EXカイが使うこの技は前方に電撃を発生させる全く別の技になっている
この技はヒット時に壁バウンドを誘発させるため壁際だとコンボの起点にする事ができる
カイ、ロボカイよりも発生が早いが変わりに投げられ判定を持っている点には注意が必要

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