俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

24 / 72



あは、やりすぎたか?






23話

「あんた、無理はするなと言ったろうに」

 

「すいません、リカバリー・ガール」

 

俺は爆豪との戦いの時、最後の最後でラオウを再現させリザレクションで無理矢理勝利を勝ち取った

あいつには悪いがそうでもしないと、相打ち覚悟でないと勝てないと判断した

戦闘訓練の時は無駄に緑谷にこだわっていたからあいつの視野は狭くなっていた

だから一度当身を決めれば調子を崩されて俺の思うままにいった

しかし今回は初めから俺を警戒し、対策を練り、更に試合中に得た情報からどのように戦えばいいかを本能で察していた

爆豪は疑う余地もなく俺よりも強い

 

 

そしてここからが問題なのだが俺のリザレクションは一時的に体力を全回復させるもの

だがそれはそんなに便利なものじゃない

個性は身体機能の一部だ

無条件でぽんぽんできるわけもない

リザレクションで回復する体力は俺がこの先数日間分の体力を前借りするようなものだ

そんな特性上1日に何度もリザレクションを発動させる事は出来ない

つまり轟相手に爆豪の時のように相打ち覚悟で突っ込んでリザで判定勝ちという手は使えない

 

「リカバリー・ガール」

 

「なんだい、坊や」

 

俺は傷の手当をしてくれたリカバリー・ガールに話しかける

リカバリー・ガールは優しく俺の呼びかけに返事をする

 

「爆豪が起きたら伝えてください。楽しかった、いつでも挑戦しに来い、次も俺が勝つ。と」

 

「分かった。けどね、怪我だけはするんじゃないよ。わたしは治すのが仕事とはいえそもそもそんな仕事をしないことに越したことはないんだからね」

 

「はい。ありがとうございます」

 

俺は手当が終わるとリカバリー・ガールにお礼を言って出張保健室を出た

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

『さぁ!本日二度目のステージ破壊によるアクシデントが続いたがその修理も終わりいよいよこれから行われるのはみんなが待ち望んだ決勝戦だ!!』

 

わぁぁぁ!!と会場に興奮が伝わる

俺と爆豪が起こしたステージ破壊は緑谷轟が起こしたそれよりもひどかったようでセメントスが治すのに時間がかかってしまった

そのおかげで俺は傷の治療が出来たしそれが悪いことばかりではなかったというのは事実だ

 

『今日の体育祭1日通して常に上位をキープし続けた驚異の男、轟焦凍!!そしてそんな男と戦うのは準決勝で人間爆弾、爆豪との直接対決の末見事勝利を掴んだ奇跡の男、嶽京だぁぁ!!』

 

決勝で戦う2人の紹介を実況、プレゼントマイクが行う

審判はこれまで通りミッドナイト、そして解説も変わらずイレイザーヘッドこと相澤先生だ

 

「轟、俺は全力の爆豪を倒してここに立ってんだわ」

 

ミッドナイトが試合開始の合図を出す前に対戦相手である轟に話しかけた

それを見たミッドナイトは察したように合図を出すのをやめた

 

「…?」

 

俺の言葉がなにを意味するかわからないのだろう

疑問を浮かべながら轟は首をかしげる

 

「火、使えよ。使うつもりないなら初めからそこに立つな。やる気がないなら俺の前に立つんじゃねぇ。お前がなにを背負っとるのか知らんし知ろうとも思わん」

 

俺の言葉を轟は黙って聞いている

何か思うところがあるのか表情がよろしくない

 

「皮肉にも爆豪の奴が俺に教えてくれたよ。ここに立つ権利があるのは本気の奴だけだと。舐めプで俺に勝とうなんか思うんじゃねぇぞ。お前の氷の対策は取ってる。俺にそっちが通用すると思うなよ」

 

「お前もか…」

 

轟は静かにそう呟いた

 

「氷しか使わないお前は道端の石ころと同じなんだよ。邪魔すると蹴り飛ばすぞ」

 

俺のその言葉を受けた轟は明確な敵意を俺に向けてきた

火を使う気になったのかどうかはわからないが少なくともやる気は出たようだ

 

「そら、かかってこいよ。まぁいまのお前じゃ爆豪にすら勝てねぇだろうがよ」

 

 

 

 

 

 

「はーいはいはい、そろそろ始めるわよ2人とも、いくわよ。スタート!!」

 

 

 

時間が押してるのもあってかぱんぱんと手を叩きながらミッドナイトが俺たちの話を切り上げると素早く試合開始の宣言をする

それと同時に轟は一気に勝負をつけに来たのか俺の体を凍らせにかかる

 

「ちっ、やっぱ全画面かよ」

 

咄嗟に飛び上ろうとしたが右手と右足を氷で縫いつけられる

 

「石ころと同じ…そう言ったな嶽」

 

「あぁ、同じだ。なにに囚われてんのか知らんが自分の力を信じようとしない奴なんかなにも怖くねぇ」

 

「お前、状況見てモノ言えよ」

 

今度は空いてる俺の左側を凍らせて身動きを完全に封じてきた

 

「その状況じゃ爆豪の時みたいなビームは出せないし剣も握れねぇだろ。あの影みたいなやつもあのスピードなら俺に攻撃が届く前に凍らせられる。降参するのはお前の方だ」

 

「はぁ…。お前俺がさっきなに言ったかわかってんのか?氷ようの対策はできてるって言ったんだ」

 

俺は呆れたように頭を下げながらため息を吐く

そしてゆっくりと頭を上げていく

 

 

 

 

「ギアをあげるぞ」

 

 

 

俺のその宣言と共に完全に身動きを封じられていた俺の体は氷から飛び出る

 

 

「お前の氷はもう俺には効かんぞ。さっさとそっち使えよ。全力のお前を倒して一番になんねぇと爆豪に合わす顔がねぇんだよ」

 

いくぞ、という宣言とともに俺は殴りつけるように拳を振るう

当然その拳の先に轟がいるというわけではない

だがその拳から突然目にも留まらぬビームが飛び出したのだ

 

「なに!?くっ!」

 

轟はそれをなんとか横に飛び込むことで俺の放ったビームを回避するが1発で攻撃を止めるほど俺も甘い人間じゃない

今度は倒れこんだ轟に向かって一気に距離を詰める

 

「調子に…乗るな!」

 

轟が地面に手をつくと地面が轟から俺に向けて瞬間的に凍りついていく

そして俺の足を再び凍らせ動きを封じ込める

 

「もいっちょギアを上げるぞ」

 

しかしそれもまた意味のないように氷の足枷をすり抜けるとさっきと違って多くの魔砲が轟を襲う

 

「いつまでも渋んなよ。さっさと解禁しろよ、緑谷ん時は使ったんだろが」

 

倒れこむ轟の前に立ちながら俺はそう言った

 

 

 

 

 

 




体力回復が必ずしも傷の治癒ではないということをご理解ください



魔砲少女青子 (蒼崎青子)
初出は魔法使いの夜、後に多数の型月作品に登場することになるキャラ
だがMUGENのキャラモデルはメルティブラッドから
喰らいステートでダメ処理後にライフ管理により再処理が行われる変わった防御機構を持ったキャラ
この防御機構が発生した際にキャラがギアを上げます
ギアを上げていけば行くほど攻撃が多彩になっていく
あとメルブラ特有のビームは健在
ダメ処理後にライフ管理による再処理が行われるため一度はダメージを通すため一撃技を食らえばちゃんと即死しますがなんだかんだ言って胡散臭いです
あとこの防御機構とギアシステムが異常なほど噛み合っておりハマると本当につよい砲台キャラです

今回のギアの設定は最低値4最大値11
ギアはラウンド跨いでも継続となります
ラウンドなんてものほとんどないようなものですけどね

因みに先生の「そんな所にいると蹴り飛ばすわよ」というセリフは私個人の話ですがとても好きです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。