俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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そんなことする人きらいです






24話

「くそ!」

 

「ほらほらどしたぁ?」

 

「だったらこいつで!」

 

轟は俺の足元に氷柱を精製し凍らせるではなく貫こうとする

 

「そっち側は通らんと言っただろうが!」

 

しかし俺はそれを魔砲でへし折る

ここまで先生が轟に相性がいいとは思わなかったがこの調子だと炎を使わないといけない状況は作り出せたはずだ

 

「お前、今日始まるときなんて俺に言ったよ。俺に勝つ…だっけか?いい加減甘い気持ち捨てろよ。氷だけじゃお前は俺には勝てないんだよ」

 

そして再び俺は極太レーザーを1発、2発と撃ち込む

地面と水平に放たれたレーザーを轟は飛び上がって回避をするが残念だがそれは悪手だ

俺は既に空中にジャンプをしており膝を飛び上がった轟に向けている

 

「薙ぎ払え」

 

「まずっ!」

 

長年連れ添った個性

それ故に轟は自分の力の半身である氷を扱う技術は高い

咄嗟に俺のビームの前に氷の盾を作り出し威力を減衰させることでダメージを抑えたのだ

しかしそれでもダメージを全て抑えきれるわけもなく抑えきれない分のダメージを喰らって地面に衝突する

 

 

『轟君!負けるな、頑張れ!』

 

今まで圧倒的だった轟が一方的にやられているためか静まり返っていた会場に一つの声が響き渡った

それは恐らく緑谷からの声援なのだろう

その声を聞いた轟はゆっくりと立ち上がる

 

「ちくしょう、さっきからドカドカドカドカ人の心ん中荒らしやがって…礼儀ってもん知らねぇのかお前らは!」

 

散々煽られて頭にきたのか

それともヤケになったのか

はたまた無駄に考え込んでいた自分に吹っ切れたのか

それは轟本人にしかわからない真実だが彼はとうとうその左側、熱の部分、炎を解禁した

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

『熱っつい!だが轟、この試合でまだ使ってなかった炎を使った!!緑谷戦以降全く姿を見せることは無かったが…これはどんな勝負に出たのか!?』

 

ちげぇ

こいつがそれを使ったのは殆ど無意識だ

現に今溢れ出るそれは制御を逃れてゆらゆらと揺れている

 

「そうだ、それでこそだ。ヒーローの条件は最後に立ってることだ。その為にはなんだってしなければならない。こいよ、轟。その全てで俺にかかってこい」

 

「今はあの野郎を忘れる」

 

それがどういう意味を表すのかはわからない

轟のいうあの野郎とは誰なのかはわからないが少なくとも今だけは本気で俺を相手に闘うという意志だけは伝わった

氷だけなら先生の抜けのごり押しでなんとかなる

逆に炎だけならブロッキングでなんとかなるのだがその両方を使われるとなると話は別だ

正直言って2つを解禁した轟に相打ち無しで俺が勝てるビジョンは浮かんでこない

 

「そうだ、今は俺に勝つことだけを考えりゃいい。そうやって俺だけを見てればいい」

 

「俺の中を荒らした分はツケを払って貰うぞ」

 

相反する2つの属性を持った1人の男の心の叫び

それくらい受け止められないような器のちっちぇ奴がヒーローなんかになれっこねぇだろ

勝ち目が全くない、可能性がゼロじゃないなら立ち向かえ

 

 

「こいよ轟!お前の本音をぶつけてこい!」

 

既に俺は先生の再現をやめているが今回は爆豪の時のように色んなキャラの技を使いたいからやめたわけではない

今日で1番やばい無理をするためにキャラを変える必要があったのだ

 

「ふぅぅ〜〜」

 

一度深呼吸でその若干乱れた呼吸を整える

今から再現するのは俺が今残ってる気力体力で再現できる最強のキャラだ

彼女の力を使えば少なくとも今の轟に噛み付くことは出来るはずだ

 

『アドベント』

 

人しかいない会場で突如として機械による音声が流れた

その音がしたのは勿論俺でそれを聞いた轟は若干警戒しながらも俺に向かって炎と氷のコンビ攻撃を繰り出す

しかしその攻撃をいきなり現れた緑色の機械(ロボット)が盾となって防いだのだ

 

「重火器使いな栞…」

 

「なに?」

 

俺の呟きが聞こえていたのか轟が聞き返す

 

「なに、俺が今再現させてるキャラだ。まぁ言った所でお前にはわからんだろうが…お前を倒すためにこいつですべてを尽くす」

 

いつの間にか巻いていたストールを振るうと中から多数のミサイルが轟に向けて飛んでいく

更に追い討ちとでもいうように横に立っていたロボットの胸部装甲が開きそれからもミサイルが飛び出した

 

「今度はビームじゃねぇのか?」

 

俺達の放ったミサイルはすべて炎が轟に届く前に破壊する

 

「随分元気になった事で!」

 

確かにミサイルだけなら轟の炎と相性は悪い

そんな中であえて重火器使いな栞を選んだ理由はこれなら轟を倒せると思ったからだ

その勝てるかもしれない技を撃つにはゲージを溜める必要がある

だから今はガードされようが攻撃を続けるしかない

 

「ふぅ、そろそろ…ゲージマックスだ…」

 

「さっきからなに言ってやがる」

 

「お前、格ゲー触ったことないのか?」

 

「あいにくゲームなんかしてる暇なかったよ」

 

なに!?

こいつシケた人生送ってたんだな

そりゃこんな変なプライド持ったやつに育つわな

格ゲーしたことないとかマジ人生損してるレベルだろ

 

「格ゲーにはゲージってのがあってよ、それを消費して必殺技が打てるようになる」

 

「なるほど。今のお前はそのゲージが満タンだってのか。こいよ。それすら踏み越えて行ってやる」

 

轟は笑った

あのときの爆豪のように目の前にある壁に向かって、俺という障害に向かって…

 

「ははっ。魅せてやる、我が力を!」

 

くるりと俺は回転して人差し指を立てて上に上げてポーズを決める

 

「まずはサテキャだ」

 

俺の残り体力を見てもゲージを吐き出したらもう動けない

つまりそれは耐えられれば負けということだ

 

「うえ…!?」

 

俺の指の先を見た轟は言葉を失った

ものすごい光の矢が自分に向かって飛来しているのだそりゃ言葉も失うわ

それを見た轟は流石というべきだろう、即座に地面を凍らせて道を作ると炎を爆豪の爆速ターボと同じように体を加速させてそこから退避する

 

「その回避方法は正解だ。だがこれはどうだ?」

『ファイナルベント』

 

再び鳴り響く機械音

すると横にいるロボットがその手の砲口を轟に向ける

 

「これが正真正銘俺のラストアタックだ」

 

ロボットから射出されるレーザーが轟を襲う

そのレーザーの一本一本が当たれば確実にすべての体力を持っていくだけの威力を秘めている

それを本能でわかったんだろう

轟はレーザーの射線上に何重もの氷の盾を作り出す

 

「そんなもんじゃ防げねぇぞ!!」

 

しっかりゲージ使ってんだ

たかが氷の盾なんかで防がれてたまるか!

 

「わかってる」

 

しかし轟は広範囲に氷を張って盾を形成していく

そこでやっと俺は轟の狙いに気付いた

 

「お前、まさか!?」

 

「緑谷ん時は偶々だったが、今回は狙ってやった」

 

急激に冷やされたステージの空気

それを轟は一気に炎を使って温度を上昇させる

緑谷戦の時に起きたあの大爆発を再び起こそうとしたのだ

今の俺にそれを防ぐだけのゲージはない

すべて吐き出してしまってるし今は栞を再現中、すぐに他の無敵技を打てるわけでもない

 

「くそったれが!」

 

その爆発によって俺は場外に吹き飛ばされる

それが意味するのは俺の敗北だということだった

 

 

 

 

 

 

 





やっぱ3500円しかしないやつはダメだな!




重火器使いな栞
仮面ライダー龍騎に登場するライダー、ゾルダの契約モンスターマグナギガを連れたEFZに登場する病人栞
多彩な遠距離武装を持ち、ストールを使って闘うキャラクター
戦い方を見たい人がいれば重火器使いの栞で調べると実際にコンボをしている動画がヒットするため見てみると面白い
なにより栞がすごく可愛いです
アイスお腹いっぱい食べさせてあげたいですね
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