俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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見よ、このボディ







25話

 

 

ゲージを吐き出した俺は場外に飛ばされたことによって敗北が決まった

その時点で俺はすべての体力を使い切ってしまったため深い眠りに入った

目が覚めた時には体育祭は終わっており個別でオールマイトから準優勝のメダルを受け取った

その時オールマイトから「よく頑張ったね。轟少年との試合の時既に君は限界だったろうけどよく戦った」と笑いながら肩を叩いてくれたそれから続けるように「君も轟少年に訴えかけていたようだったね。あの後轟少年が言ってたよ。君と緑谷少年にきっかけを貰ったと。よかったじゃないか」

 

緑谷はともかく別にそんな大層な理由じゃないんだけどな俺のは…

ただリザレクションって奥の手使ってズルして爆豪に勝った以上本気じゃない轟倒して優勝したところでなんにもならないってのもあるけど本音を言えば緑谷に対して使ったのに俺には使わないとかいうのが全力でムカついただけなんだよな

けどそれのおかけであいつがなにかを見つけたんならまぁいいんじゃないの?

 

「さて、それで今日の体育祭で今後の課題も見えただろう。我々教師陣も君達ヒーローの卵がどう育っていくか楽しみだよ。期待してるぜ。体育祭お疲れ様」

 

という言葉を残してオールマイトは俺のところから立ち去った

その言葉を受けて俺は「あぁ、終わったんだな」と実感した

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

そうして波乱の体育祭の疲れも2日という時が経ち癒えた頃だった

俺たちの日常は少し変化を迎えた

 

「お兄さんもしかしたらヒーロー科の嶽君?」

 

普段通りの電車に乗っていたら見知らぬおじさんから声をかけられたのだ

はじめは不審者かと思って警戒していたらそのおじさんが「体育祭かっこよかったぜ」と言われたのでやっと意味がわかった

この人は俺の試合を見ていた人だと

 

「いやぁ、あの北斗剛掌波は見事だったなぁ。テレビで見たラオウのあの技と全く同じに見えたからな〜」

 

まるで昔の記憶を思い出すようにおじさんは語る

あぁ、北斗の拳はこのおじさん達の世代のアニメだったなそういえば

 

「結果としては優勝は出来なかったみたいだけどおじさんの中では君が1番だったよ」

 

と笑いながらおじさんは肩を叩いてくれた

その会話を聞いていた周りの人達(おじさんと同世代)からも話しかけられ危うく電車を乗り過ごす所だった

 

おかげで普段よりも疲れが溜まって学校に着いた

教室に入ると他の生徒たちも俺と同じようにいろんな人達から話しかけられていたらしい

たった1日、そうたった1日だけのお祭りなのにこんなに有名になってしまうのが雄英のネームバリューというものなのだろう

 

 

「おはよう」

 

 

みんながわいわい騒いでいたがその声と共に一瞬で静まり返る

まぁ担任の相澤先生が入ってきたからなんだけどな

 

「相澤先生包帯取れたのね。良かったわ」

 

と蛙吹が相澤先生の顔に巻かれていた包帯が無くなっている事に気付いたようだった

 

「婆さんが大げさなだけだ。それより今日のヒーロー情報学はちょっと特別だぞ」

 

この流れはヤバイやつだ

過去にこういう流れで持ち出された案件はその全てがヤバイやつだったからな

USJに体力テスト…次は何が来るんだ?

 

 

「ヒーロー名、【コードネーム】の考案だ」

 

「「「胸膨らむやつきたぁぁ!!」」」

 

一瞬にしてクラス中に立ち込めていた緊張が緩みきった

 

「というのも先日話した『プロからのドラフト指名』に関係してくる。今回きた指名は2.3年のそれとは違って将来性への期待と興味に近いものだ。卒業までにその興味がなくなったら今指名が来ていても一方的にキャンセルしてくるなんてのもよくある。ようは指名イコール今の自分たちへのハードルのようなものだ」

 

相澤先生は静かに事実のみを淡々と述べていく

 

 

「そして結果がこれだ。例年はもっとバラけるんだが今年は3人に偏った」

 

バン!っと黒板に記された名前とグラフ

そこには上から轟、爆豪、俺の3人の順でグラフが下に比べて伸びていた

轟は優勝したこと、そして親の名前もあってどうせ一位になるだろうとは思っていた

が、準優勝した俺よりも爆豪の方が上だったのが悔しいものである

 

「これを踏まえた上で指名の有無を関係なく所謂職場体験ってやつに行ってもらう」

 

なるほど、だからコードネームね

 

「仮かもしれないが適当なもんは…「付けたら地獄を見ちゃうよ!」」

 

体育祭の時に何度も聞いた声が響き渡り教室にさはの主が入ってくる

その声の主は18禁ヒーロー、ミッドナイト

いつも通りの薄いタイツのヒーロー衣装を着ている

年齢考えなければ素晴らしい

 

「この時の名が世に認知されてそのままプロになった時の名前になってる人が多いからね」

 

「まぁそういうことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらうわけだが…。お前ら自身が将来どうなるのかどうなりたいのか、名前をつけることでイメージが固まりそこに近づいて行く。名は体を表す。『オールマイト』とかな」

 

その言葉で皆ピリッと変わる

そして少しの時間が経った

まさかの発表形式により若干恥ずかしい気持ちはあるがヒーロー名なんてのはあの時からずっと考えてた

 

「んじゃ次は嶽君ね」

 

「俺のヒーロー名は…」

 

ドンっと教卓の上にその名を書いたフリップを出す

 

竜 爪(ドラゴンクロウ)

 

「あら、意外とマトモじゃないの。もっとぶっ飛んだのにするかと思ってたけど…。いいじゃないの」

 

「まぁ昔から決めてたんで…」

 

それだけ言うと俺は自分の席に戻っていく

 

「なんだよ、かっけぇ名前つけやがって」

 

「前にも話したろ、俺の個性が格ゲーから来てるって」

 

「おう。なんだっけ…そうだ、MUGENって言ったっけ」

 

「そう、そのMUGENのヒーローの名前だよこれは」

 

へー、と切島は答えると自分の名前を発表しに前に出て行った

この名に恥じないようなヒーローになるために俺はこれからも頑張らないといけないな…

 

 

 




Dragonclaw ドラゴンクロウ
ヒーローのような風貌をしたキャラ
その正体は不明である
3Dでモデリングされたキャラを2Dにするという手間のかかる作業を踏まれて作られたキャラでそのおかげてとてつもなくぬるぬる動く
MUGENの顔と呼べるキャラである
素早い動きから繰り出される強烈なコンボが持ち味のキャラ
コンボが始まればそのまま必殺技、超必殺技に繋げることでダメージは加速する
さらに中々性能のいい当身も持っており、その全てを使いこなすことができる優秀なAIも搭載されている
ただこのAIには試合展開が自分が有利と判断すると休憩モードに入る
このことを総称電池切れと呼ばれている
決してゲージ切れのことではないということをご理解いただきたい
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