俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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ダークネスつまらぬことをしおって!





3話

「はぁ…50メートル走ねぇ…」

 

これに関してはやろうと思えばK'や七夜とかの突進技使えばなんとかなるだろうがそんなことするとすっげぇダセェことになる

だからこの種目では個性は使わない

そうだな、ソフトボール投げと反復横跳びはなんとか出来る

ということで素のタイムを計ったがタイムは6秒58となんとも言えない記録だった

それから握力の測定も問題なく終わり次の種目がやってきた

 

「んぅ?立ち幅跳びか…いいの思いついた」

 

立ち幅跳び

ジャンプして着地するまでの距離を測る種目だ

これは離陸地点から地面に足または体の一部が触れた着地地点までの距離が記録となる

つまり地面に触れなければ記録は伸びる

 

「先生、個性はいくら使っても構わないんですよね」

 

俺は自分の番が来た時に先生に問いかける

先生は俺の質問に「あぁ。個性の使用に制限はない」と簡潔に答えてくれた

これで俺は言質を得たわけだ

 

「んじゃ個性使いたいんでサンドバッグみたいなのってありますかね?」

 

「は?」

 

まあ当然な反応だろう

立ち幅跳びをする奴が個性使うからサンドバッグ寄越せとか言い出したんだ

普通はそんな反応になる

 

 

「いや、個性使いたいので…」

 

「それは分かったがなぜサンドバッグを?」

 

「流石に俺まだ『無』を取得してないですし…」

 

俺の言葉で余計にみんながハテナを顔に浮かべてる

お前ら今に見てろよびっくりし過ぎて鼻水垂らすなよ?

 

「五分待ってろ、その間嶽を除いた他の奴らで測定を続けておけ」

 

とだけ言って先生はサンドバッグを取りに行った

いやぁ、迷惑かけますねぇ先生

けどこの後もっとすごい迷惑かけますよ?

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

「嶽、サンドバッグだ」

 

ドサッと地面に投げられたのは真っ白なサンドバッグ

掴み心地もいい感じだ

それを地面に立てて置くと俺はその前に立つ

 

「んじゃ行きますけど…なにがあっても許してくださいね?」

 

俺はそのサンドバッグに向かってある突進掴み技を発動する

発動するのは東方不敗マスターアジアの技の1つ

壁に当たるまで掴んだキャラを移動して移動距離に応じてダメージを与える技だ

今回に限っての話ではあるがこの技の利点は運送移動が地面に触れていない点

そういう空中移動系の運送キャラは他にもアナザー・ブラッドなどがいるがいきなり高笑いし始めて「痛いでしょう」とか言い出したら「こいつやべぇやつだ…」って印象を周りに与えてしまうのでやめた

逆に悪い点はこの運送技は壁に当たるまで止まらないということ

つまりこのままいけば俺は目の前にある校舎の壁にこのサンドバッグを打ち込むことになる

だから先に許してくださいと言っておいたのだ

そしてその未来は必ずやってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった

 

 

「え?」

 

俺はサンドバッグにのしかかるようにつんのめって倒れ込む

 

「いってぇ…」

 

かなりのスピードで移動をしていたため急に止められたことによって地面に顔面を擦り付けて少なからずダメージを受けてしまった

 

「いまのはなんだ?まるで技がキャンセルされたみたいだったけど…」

 

「嶽、俺がなにを言いたいかわかるか?」

 

相澤先生がゆっくり歩いてきながら俺にそう問いかけてくる

うわ、静かな怒りが含まれてる

こういう怒り方をする人は経験上結構、かなり、やばい

 

「え、えと…」

 

「確かに俺は個性の使用に制限はないとは言った。お前が個性を使って怪我をしようが俺には関係ない、だがあのままでは校舎に損害を与えていただろう。ヒーローになろうとする者が公共物を破壊してどうする」

 

やばい…やばい…

 

「こういう忠告は今回限りだ。次はないと思え。わかったな」

 

「はい…」

 

かなりガチめに怒られたので二度とこの技は使わないと心に刻む

だがやはり疑問はある

 

「ですが、質問いいですか先生…」

 

「なんだ?」

 

恐る恐る問いかけた俺に若干いらりとしたように質問を許してくれた

 

「いや、あの…さっきのアレ、どうやったのかって。まるで個性が掻き消されたような感じがしたんですけど…」

 

「あぁ、それなら俺の個性だ」

 

相澤先生の答えでピンときた

 

「あ、え、嘘!マジで?相澤先生ってあのイレイザーヘッド!?」

 

目で見た対象の個性を一時的に消失させるヒーロー

それがイレイザーヘッドだ

 

「あのとはなんだ、あのとは」

 

「いや、ちょっと信じられなくて。イレイザーヘッドっていつもゴーグルつけてるんで素顔知らなかったんですよ。すいません」

 

イレイザーヘッドの個性は目で見た対象という制限がある

それ故目線で誰の個性を消しているかを敵にバレないようにするためにゴーグルをつけている

テレビとかのメディアではその姿しか映されないため相澤先生=イレイザーヘッドの等式が成り立たなかったのだ

 

「まぁいい。お前と緑谷の個性はどこか異常だ。片や特定の型にはまったことしかできん個性、片や制御のできない爆弾そのものみたいな個性。ここ最近の個性は少しばかりぶっ飛んだものが多い」

 

そう呟くように相澤先生はいうと歩いて他の生徒たちのところに向かっていった

後を追いかけるように俺は先生の後を追っていった

 

 

 





運送
掴み技で画面を横切るように移動し壁に打ち込む技
社長ことルガールや今回の東方不敗、ブロントさんやアナブラなどが用いる
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