俺はMUGENの可能性   作:轟く雷鳴のギース

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54話

「まって…」

 

広場に向かう俺たちは拳藤の制止によって足を止める

そのまま拳藤は口元に人差し指を持って行きシーッとジェスチャーする

拳藤の意図に気付いた俺は静かに広場から聞こえてくる音に耳を傾ける

すると聞こえてきたのは…

 

「戦闘音?」

 

「恐らく、だけどね」

 

「なぁ拳藤、ちょっと聞きたいんだけどよ」

 

俺はふと頭に浮かんだ考えを確信に変えるために拳藤に問いかける

 

「どうしたの?」

 

「プッシーキャッツってよ、災害救助特化のヒーローだよな?」

 

「え、確かそうだったはずだよ」

 

「相澤先生もお前らんところの先生も襲撃が来た時は補修組と一緒にいたはず。相澤先生なら補修組の護衛にB組の担任を任せて自分は(ヴィラン)の捕縛に出る…」

 

まずいな、と呟きながら俺は立ち上がる

 

「おい、嶽。お前は「今出なきゃいけないんだよ。恐らく広場には多くの(ヴィラン)が居るはずだ。そこには残りのA組(みんな)がいる。いくらプロのヒーローって言っても災害救助をメインにしてるヒーローが多人数を守りながら戦えるとは思えない。少しでも戦力を増やせるならそれに越したことはない。鉄哲、お前はまだ戦えるか?」ちっ、こういう時だけ正論言いやがってよ。拳藤、俺もこいつと行くわ。お前は…こいつ見といてくれや」

 

論破された鉄哲が拳藤にそう指示する

拳藤は何度目になるかわからないため息を吐く

 

「わかったわ。もう私はなにも言わない、好きにやんな」

 

さんきゅ、と俺は拳藤に言うと鉄哲と2人で広場に向かって走り出した

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

「失礼!」

 

虎さんと殴り合いしてる男…?に横から殴りかかる

そいつは不意打ち気味だったのに関わらず俺の拳を防いで距離をとった

 

「あら?あなたの相手はギアがしてたと思うんだけど…」

 

「ギア?あぁ歯車の事か。悪いがあいつなら倒させてもらった」

 

「ウソ!?ほんっとなんなのこの子たち…」

 

あー、こいつアレだ

オネエだ

 

などと目の前の男の事を観察していると結構あった距離を一瞬で詰めてきた

 

「うお!」

 

反射的にガードには成功したが勢いのまま吹き飛ばされる

個性を発動してなかったら今ので沈んでたかもしれない

 

「っぶねーな。控えめに言っても歯車クラスじゃねーか」

 

俺のペナルティ状態がいつまで続くかわからない以上さっさと勝負を決めるしかない

 

「頼むぜ…」

 

そのために俺は彼女達を俺の左右に呼び出した

 

『………』

 

左側に呼び出されたのは漆黒の鎧を身に纏う色白金髪金目の禍々しい剣を携えた女騎士

その眼はカッと見開かれオネエをジッと見据えている

 

『ハラ・ドボウ・オン・ボッケン・シュタン・シリィ』

 

右側に呼び出されたもう1人は真っ黒な制服で身を包んだポニーテールの日本刀を持った剣客

騎士とは逆に精神を集中させるが如く眼を閉じてその祝詞を紡ぐ

 

はっきり言ってやり過ぎ感はあるが関係ない

今はこいつらでなんとかするしかないのだから

 

「こっちは任せてください。虎さんは他の所に救援を!」

 

「承知!」

 

一瞬考えた素振りを見せたがすぐに遠くで戦うマンダレイの元に向かった

多分あの一瞬で俺がこのオネエ相手になんとかなるかどうか判断をしたのだろう

そして俺が出した2人の少女を見てなんとかなると確信した、といったところか

 

「んじゃ行きますか」

 

そう言って俺も手に一本の納刀された日本刀で独特の構えをとった

 

「俺が再現するは日本が産んだ殺人鬼、その剣術を味わうがいい」

 

「ほんと、嫌になるわね。貴方達」

 

オネエはめんどくさそうにそう呟くと纏う空気がガラリと変わる

本気ってことだろう

マジでこいつら(ヴィラン)って遊びと本気の切り替え早過ぎね?

遊べる相手とそうじゃない相手の見切りがすぐにつく辺りとか場数踏んでる証拠ってか…

さすがに歯車のような個性じゃないだろうからさっきのバルペナキルはできないからな

んじゃよろしく頼みますぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 






少女2人とは誰なのか…
そして日本の産んだ殺人鬼とは…(すっとぼけ)
悲惨なことになりそうだ






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