俺はMUGENの可能性 作:轟く雷鳴のギース
親父ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
俺が自己流デッドリーを披露したその日の夜
晩飯を食べ、部屋でキャラの更新や追加を行なっていると誰かがドアをノックしてきた
「あの、嶽くん…」
「ん、どうした?」
ドアを開けるとそこに立ってたのは緑谷だった
「ちょっと聞きたいことがあって…」
緑谷は頬を掻きながらそう言う
「まぁ立ち話もなんだろ、入れよ。母さんいるけど」
「え…」
俺は緑谷をそのまま部屋に招き入れる
部屋では当然のように母さんがニコニコしながらお茶を飲んでいる
俺はもう母さんがいることについてツッコムことはない、諦めた
「いや、いいよここでも…」
「あー、母さんといるの邪魔しちゃダメだ〜的な感じか?そんなんいいから早く入りな。女じゃないなら母さんはなんもしないから」
緑谷がまだゴネそうだったので無理矢理中に引き込む
俺が引き込んだせいで緑谷は渋々部屋に入ってくる
そして母さんに「こんばんわ…」と挨拶をしたのを見て俺は緑谷を母さんとは一番遠い場所に座らせる
「それで聞きたいことってなんだ?」
「あ、うん。今日、嶽くんの動きっていつもと違ったよね?」
緑谷の言ういつも、というのはおそらく俺がキャラを再現させているときのことだろう
それと違うっていうのは俺が部分再現のみで自分の力のみでエクトプラズムにデッドリーレイブを行なったアレのことを指しているってことになる
「まぁ、そうだな。本家とは比べ物にならないくらい劣化した紛い物みたいなもんだよ、あれは」
それがどうかしたか?
俺はそう問いかける
すると緑谷は少し迷うように目を泳がせたあと意を決したようにこう告げた
「僕がバトルスタイルを変更したのは知ってると思うんだ」
「あー、蹴り技主体に路線変更したよな。こう、拳でまっすぐ行って〜ぶっ飛ばす!みたいなタイプだと思ってたからビックリしたよ」
「ほんと付け焼き刃みたいなものだよ。まだ方向性が見えてきただけで全然応用まで辿り着けてないし…」
なーんとなく話が読めてきた
なるほど、それは確かに俺のとこにくるのが一番だわ
所持している戦闘データの量に関していえばA組の中でダントツで多いからな
「だから少しでもいいから見せて欲しいんだ。蹴り技を使うキャラクターの戦い方を。今はまだ嶽くんみたいに完璧に再現が出来なくてもいい。頭の中でイメージが掴めれば何とかして形にしてみせるから」
「いいね!それは面白い、俺も出し惜しみ無しでじゃんじゃん見せてやるよ!」
まずは誰にする?
やっぱあれか、ルガールのジェノサイドカッターか!
蹴り技といえばアレだもんな!
あとは春麗の百烈脚だな
とりあえずその二つをマスターしてもらおうか
それで手応えがあれば他のキャラの技を追加していけばいいし
待ちガイル特有のサマソとかまだまだあるしな
そんなこんなで俺たちの残りわずかな夏休みは終わりに向かっていく
各々思うことがありながらも…
とりあえず一区切り
次回から仮免試験に入る予定です
緑谷がジェノサイドカッターする夢の光景かけるといいな